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Simulink でのマルチレート信号の整列
2 つの信号のサイズとレートが異なる場合、合計遅延が基準信号のフレーム長より小さい限り、遅延は分解可能です。Find Delay
ブロックがマルチレート信号間の遅延を計算します。Delay
ブロックを使用して信号の遅延と整列を行います。バッファー出力サイズを調整して分解可能な遅延と分解不可能な遅延を示します。
モデルの構造
このモデルは、並列信号パスを使用して、2 つの信号 sig1
と sig2
間の遅延のサンプル数を計算および比較します。
上のパスでは、7 にバッファーの値を加えた 99 サンプルの固定の遅延が基準信号に追加されます。
下のパスでは、Find Delay ブロックが 2 つの信号間の遅延を計算します。この遅延の量が、Delay (Simulink)ブロックを使用して、遅延のない信号
sig1
に適用されます。
ランダム整数データは、基準信号 sig1
および遅延信号 sig2
として機能する 100 サンプルのフレームのデータ ストリームを提供します。バッファーされた信号長に離散遅延長を加えた長さが基準信号のフレーム長を超えない限り、基準信号と遅延信号間の遅延は分解可能です。
このモデルを実行すると、Find Delay
ブロックによって計算された遅延が表示されます。固定の遅延が追加された基準信号と計算された遅延が追加された基準信号の差がプロットされます。プロットされた遅延の差分がゼロの場合、Find Delay
ブロックは入力信号の固定の遅延と一致します。
出力バッファー サイズを 92 に設定した場合の遅延信号の比較
固定の遅延の信号と Delay
ブロックからの出力の差をプロットします。プロットされた遅延の差分がゼロで安定している場合、両方の信号に同じ遅延が適用されていることを示します。
バッファーを 92 に設定し、バッファーされた信号に 7 サンプルの遅延を追加すると、信号遅延の合計が 99 サンプルになります。合計遅延が基準信号のフレーム長である 100 サンプルより小さいため、遅延は分解可能です。
The total delay computed by the |Find Delay| block is 99.
出力バッファー サイズを 94 に設定した場合の遅延信号の比較
固定の遅延の信号と Delay
ブロックからの出力の差をプロットします。プロットされた遅延の差分がシミュレーション全体で非ゼロを維持している場合、2 つの信号間の遅延の差分が分解不可能であることを示します。
バッファーを 94 に設定し、バッファーされた信号に 7 サンプルの遅延を追加すると、信号遅延の合計が 101 サンプルになります。合計遅延が基準信号のフレーム長である 100 サンプルを超えているため、遅延は分解不可能です。
The total delay computed by the |Find Delay| block is 101.