R2018b 以降、既存の ROI オブジェクトのセットが新しい ROI オブジェクトのセットに置き換えられています。新しいオブジェクトは、面の色の透明度など、さらに便利な機能を提供します。新しいクラスでは、移動やクリックなどの ROI の変化に応答するために使用できるイベントもサポートされています。現時点では、以前の ROI オブジェクトを削除する予定はありませんが、追加された機能や柔軟性を活用するために、新しい ROI に切り替えてください。新しい ROI 関数を使用した ROI の作成方法の詳細については、ROI の形状の作成を参照してください。
19b では、古い ROI オブジェクトと同じように、新しいすべての ROI オブジェクトがオブジェクト関数 wait
をサポートしています。ROI を作成した後、関数 wait
を使用して MATLAB コマンド ラインをブロックします。たとえば、wait
を使用して、ROI の配置が終了するまでコマンド ラインをブロックできます。
既定では、ROI をダブルクリックした後、新しい関数 wait
はコマンド ラインに制御を返します。ただし、イベントを使用すると、Shift キーを押したまま ROI をクリックする、ラベルなどの ROI の特定の部分をクリックするなど、さまざまなタイプのアクションの後にコマンド ラインの実行を再開するカスタムの関数 wait
を実装できます。例については、ROI の描画後の待機関数の使用を参照してください。
コードの更新wait
のすべてのインスタンスを更新してください。
非推奨の使用方法 | 推奨される代替案 |
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この例では、四角形 ROI を作成してから、MATLAB コマンド ラインを一時停止します。一時停止中に ROI を移動できます。完了したら、マウスをダブルクリックします。制御がコマンド ラインに戻り、関数 wait が変数 pos のワークスペースに位置情報を返します。 | 関数 wait の使用を移行するには、新しい ROI オブジェクトを使用して ROI を作成します。wait の戻り値を削除します。新しいオブジェクト関数 wait は値を返しません。代わりに、ROI は一時停止中に変化した Position プロパティなどのプロパティ値を更新します。 |
| 新しいオブジェクト関数 wait は、楕円 ROI の位置を取得するための個別の構文をサポートしていません。代わりに構文 wait(h) を使用します。 |