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plus, +

fi オブジェクトの行列の和

説明

C = A + B は、行列 A を行列 B に加算します。

plus はデータ型が booleanfi オブジェクトはサポートしていません。

C = plus(A,B)A + B を実行するための代替方法です。

メモ

Fixed-Point Designer™ 計算に関連する fimath プロパティの詳細については、固定小数点演算での fimath プロパティの使用方法およびfimath の ProductMode と SumModeを参照してください。

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この例では、次元に互換性があるベクトルと行列を暗黙的な拡張を使用して加算する方法を示します。

行ベクトルと列ベクトルの加算

3 行 1 列の列ベクトルと 1 行 5 列の行ベクトルを作成し、それらを加算します。

x = fi([1;2;3]);
y = fi([1,2,3,4,5]);
z = x + y
z = 
     2     3     4     5     6
     3     4     5     6     7
     4     5     6     7     8

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Signed
            WordLength: 18
        FractionLength: 13

結果は 3 行 5 列の行列になり、行列の各要素 (i,j)z(i,j) = x(i) + y(j) で求められます。

行列と列ベクトルの加算

M 行 N 列の行列と M 行 1 列の列ベクトルを作成し、それらを加算します。

x = fi([1 2 3 4 5 
        6 7 8 9 10 
        11 12 13 14 15]);
y = fi([1;2;3]);
z = x + y
z = 
     2     3     4     5     6
     8     9    10    11    12
    14    15    16    17    18

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Signed
            WordLength: 19
        FractionLength: 13

結果は M 行 N 列の行列になり、行列の各要素 (i,j)z(i,j) = x(i,j) + y(i) で求められます。

行列と行ベクトルの加算

M 行 N 列の行列と 1 行 N 列の行ベクトルを作成し、それらを加算します。

x = fi([1 2 3 4 5 
        6 7 8 9 10 
        11 12 13 14 15]);
y = fi([1 2 3 4 5]);
z = x + y
z = 
     2     4     6     8    10
     7     9    11    13    15
    12    14    16    18    20

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Signed
            WordLength: 18
        FractionLength: 12

結果は M 行 N 列の行列になり、行列の各要素 (i,j) は z(i,j) = x(i,j) + y(j) で求められます。

行列の多次元配列への加算

M 行 N 列の行列と M×N×P の配列を作成し、それらを加算します。

x = fi(ones(3,5));
y = fi(ones(3,5,3));
z = x + y
z = 
(:,:,1) =
     2     2     2     2     2
     2     2     2     2     2
     2     2     2     2     2
(:,:,2) =
     2     2     2     2     2
     2     2     2     2     2
     2     2     2     2     2
(:,:,3) =
     2     2     2     2     2
     2     2     2     2     2
     2     2     2     2     2

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Signed
            WordLength: 17
        FractionLength: 14

結果は M×N×P の配列になり、配列の各要素 (i,j,k) は z(i,j,k) = x(i,j) + y(i,j,k) で求められます。

入力引数

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入力配列。スカラー、ベクトル、行列、あるいは fi オブジェクトまたは組み込みデータ型の多次元配列として指定します。入力 AB は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

plus はデータ型が booleanfi オブジェクトはサポートしていません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fi
複素数のサポート: あり

入力配列。スカラー、ベクトル、行列、あるいは fi オブジェクトまたは組み込みデータ型の多次元配列として指定します。入力 AB は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

plus はデータ型が booleanfi オブジェクトはサポートしていません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fi
複素数のサポート: あり

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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参考

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