Main Content

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

phasez

離散時間フィルター System object の位相応答 (アンラップされた位相応答)

説明

[phi,w] = phasez(sysobj) は、現在のフィルター係数に基づいて、フィルター System object™、すなわち sysobj のアンラップされた位相応答 phi を返します。ベクトル w には、関数で位相応答を評価する周波数 (ラジアン単位) が含まれます。位相応答は、単位円の上半分の周囲に等間隔に配置された 8192 個の点で評価されます。

[phi,w] = phasez(sysobj,n) は、フィルター System object の位相応答と単位円の上半分の周囲に等間隔に配置された n 個の点の対応する周波数を返します。

[phi,w] = phasez(___,Arithmetic=arithType) は、前の構文のいずれかを使用して、arithType で指定された演算に基づいてフィルター System object を解析します。

phasez(sysobj) は、フィルター System object、すなわち sysobj の位相応答を fvtool で表示します。

その他の入力オプションについては、Signal Processing Toolbox™ の phasez を参照してください。

すべて折りたたむ

Fs = 8000; 
Fcutoff = 2000;
FIRFilt = dsp.FIRFilter('Numerator', designLowpassFIR(FilterOrder=130,CutoffFrequency=Fcutoff/(Fs/2)));

phasez は、フィルターのアンラップされた位相応答を計算し、fvtool を使用して表示します。

phasez(FIRFilt);

Figure Figure 1: Phase Response contains an axes object. The axes object with title Phase Response, xlabel Normalized Frequency ( times pi blank rad/sample), ylabel Phase (radians) contains an object of type line.

入力引数

すべて折りたたむ

周波数応答を計算する点の数。n が 2 のべき乗の FIR フィルターの場合、FFT を使用すると計算が高速になります。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

フィルター解析で使用される演算。'double''single'、または 'Fixed' として指定します。演算入力が指定されず、フィルター System object がロック解除状態の場合、解析ツールは倍精度フィルターを使用します。演算入力が指定されず、System object がロックされている場合、関数はロックされた入力のデータ型に基づいて解析を実行します。

'Fixed' 値は、固定小数点プロパティのみをもつフィルター System object に適用されます。

'Arithmetic' 入力引数が 'Fixed' として指定され、フィルター オブジェクトの係数のデータ型が 'Same word length as input' に設定されている場合、演算解析は System object がロック解除されているかロックされているかに応じて異なります。

  • ロック解除 –– 解析オブジェクト関数は係数のデータ型を判断できません。関数は、係数のデータ型が符号付き、16 ビット語長、自動スケーリングであると仮定します。関数は、この仮定に基づいて固定小数点解析を実行します。

  • ロック –– 入力のデータ型が 'double' または 'single' の場合、解析オブジェクト関数は係数のデータ型を判断できません。関数は、係数のデータ型が符号付き、16 ビット語長、自動スケーリングであると仮定します。関数は、この仮定に基づいて固定小数点解析を実行します。

System object がロックされているかロック解除されているかを確認するには、関数 isLocked を使用します。

演算入力が 'Fixed' として指定され、フィルター オブジェクトの係数のデータ型がカスタム数値型に設定されている場合、オブジェクト関数はカスタム数値データ型に基づいて固定小数点解析を実行します。

出力引数

すべて折りたたむ

長さ n の位相応答ベクトル。n が指定されていない場合、この関数は既定値の 8192 を使用します。位相応答は、単位円の上半分の周囲に等間隔に配置された n 個の点で評価されます。

長さ n の周波数ベクトル (ラジアン/サンプル単位)。w は単位円の上半分 (0 から π ラジアン/サンプル) の周囲に等間隔に配置された n 個の点で構成されます。n が指定されていない場合、この関数は既定値の 8192 を使用します。

バージョン履歴

R2011a で導入

すべて展開する