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wthcoef2

2 次元ウェーブレット係数のしきい値処理

説明

NC = wthcoef2('type',C,S,N,T,SORH) は、ベクトル N およびベクトル T で定義されたソフトなしきい値処理またはハードなしきい値処理によってウェーブレット分解構造 [C,S] から取得された水平方向、垂直方向、または対角方向の係数を返します。

wthcoef2 は、2 次元でのノイズ除去および圧縮重視の関数です。

NC = wthcoef2('type',C,S,N) は、N で定義された Detail レベルの係数をすべて 0 に設定することによって [C,S] から取得された水平方向、垂直方向、または対角方向の係数を返します。

NC = wthcoef2('a',C,S) は、Approximation 係数を 0 に設定することによって得られた係数を返します。

NC = wthcoef2('t',C,S,N,T,SORH) は、ベクトル N およびベクトル T で定義されたソフトなしきい値処理またはハードなしきい値処理によってウェーブレット分解構造 [C,S] から取得された Detail 係数を返します。

[NC,S] は、修正されたウェーブレット分解構造です。

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イメージ データを読み込みます。

load mask

haar ウェーブレットを使用して、イメージのレベル 2 ウェーブレット分解を実行します。

[C,S]=wavedec2(X,2,'haar');

しきい値ベクトル [1 2] および [2 4] で定義されたソフトなしきい値処理によって、ウェーブレット分解構造から取得される垂直係数を計算します。

NC = wthcoef2('v',C,S,[1 2],[2 4],'s')
NC = 1×65536
103 ×

    0.9280    0.9265    0.9295    0.9258    0.9305    0.9245    0.9340    0.9235    0.9268    0.9233    0.9213    0.9260    0.9220    0.9208    0.9203    0.9223    0.9278    0.9220    0.9265    0.9160    0.9290    0.9210    0.9280    0.9190    0.9280    0.9220    0.9303    0.9190    0.7363    0.7210    0.9218    0.9280    0.9330    0.9248    0.9308    0.9263    0.9285    0.9245    0.9330    0.9320    0.9340    0.9283    0.9283    0.9280    0.9328    0.9295    0.9228    0.9218    0.9340    0.9300

入力引数

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ウェーブレット分解構造から取得される係数のタイプ。次のいずれかとして指定します。

  • 'h'— 水平係数

  • 'v'— 垂直係数

  • 'd'— 対角係数

詳細については、wthresh を参照してください。

ウェーブレット分解ベクトル。ベクトル C には、Approximation 係数と Detail 係数がレベルごとに格納されます。関数は、ブックキーピング行列 S を使用して C を解析します。

ベクトル C は、A(N)、H(N)、V(N)、D(N)、H(N-1)、V(N-1)、D(N-1)、…、H(1)、V(1)、D(1) のように編成されます。A、H、V、および D はそれぞれ行ベクトルです。各ベクトルは行列の列方向のストレージです。

  • A には、Approximation 係数が含まれています。

  • H には、水平方向の Detail 係数が含まれています。

  • V には、垂直方向の Detail 係数が含まれています。

  • D には、対角方向の Detail 係数が含まれています。

詳細については、wavedec2 を参照してください。

ブックキーピング行列。行列 S には各レベルのウェーブレット係数の次元が格納されます。関数はそれを使用してウェーブレット分解ベクトル C を解析します。

  • S(1,:) = Approximation 係数 (N) のサイズ。

  • S(i,:) = Detail 係数 (N-i+2) のサイズ (i = 2、...N+1)、S(N+2,:) = size(X)

次の図は、512 行 512 列の行列のウェーブレット分解における CS の関係を示したものです。

X がインデックス付きイメージを表す場合、出力配列 cA、cH、cV、および cD は m 行 n 列の行列です。X がトゥルーカラー イメージを表す場合は、m 行 n 列の各行列が 3 番目の次元に沿って連結される赤、緑、青の色平面を表す m x n x 3 の配列になります。ベクトル C のサイズと行列 S のサイズは、解析対象のイメージのタイプによって異なります。

トゥルーカラー イメージの場合、分解ベクトル C とそれに対応するブックキーピング行列 S を次のように表現できます。

詳細については、wavedec2 を参照してください。

しきい値ベクトル。1 N(i) size(S,1)-2 のサイズで指定します。N にはしきい値処理される Detail レベルが含まれ、T には対応するしきい値が含まれます。

しきい値ベクトル。非負のベクトルとして指定します。 NT は同じ長さでなければなりません。N にはしきい値処理される Detail レベルが含まれ、T には対応するしきい値が含まれます。

ソフトまたはハードなしきい値。's' または 'h' として指定します。

詳細については、wthresh を参照してください。

出力引数

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ウェーブレット係数のしきい値。実数値のベクトルとして返されます。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入