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appcoef

1 次元 Approximation 係数

説明

A = appcoef(c,l,wname) は、1 次元信号のウェーブレット分解構造 [c,l] と wname で指定されたウェーブレットを使用して、最も粗いスケールで Approximation 係数を返します。詳細については、wavedec を参照してください。

A = appcoef(c,l,LoR,HiR) は、ローパス再構成フィルター LoR とハイパス再構成フィルター HiR を使用します。

A = appcoef(___,N) は、レベル N の Approximation 係数を返します。[c,l] が 1 次元信号の M レベルのウェーブレット分解構造である場合、0 ≤ N ≤ M = length(l)-2 となります。

A = appcoef(___,Mode=extmode) は、指定された離散ウェーブレット変換 (DWT) 拡張モード extmode を使用します。この構文は、前述のいずれの構文でも使用できます。

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電力使用量データで構成される信号を読み込みます。

load leleccum

sym4 ウェーブレットを使用して、レベル 5 まで下げた DWT を求めます。

[c,l] = wavedec(leleccum,5,"sym4");

最も粗いスケールで Approximation 係数を抽出します。元の信号と Approximation 係数をプロットします。

lev = 5;
a3 = appcoef(c,l,"sym4",lev);
tiledlayout(2,1)
nexttile
plot(leleccum)
axis tight
title("Original Signal")
nexttile
plot(a3)
axis tight
title("Level "+num2str(lev)+" Approximation Coefficients")

Figure contains 2 axes objects. Axes object 1 with title Original Signal contains an object of type line. Axes object 2 with title Level 5 Approximation Coefficients contains an object of type line.

入力引数

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1 次元信号のウェーブレット分解ベクトル。ベクトルとして指定します。詳細については、wavedec を参照してください。

例: [c,l] = wavedec(randn(1,256),4,"coif1") は、レベル 4 まで下げたベクトルのウェーブレット分解を返します。

データ型: single | double
複素数のサポート: あり

1 次元信号のウェーブレット分解のブックキーピング ベクトル。正の整数のベクトルとして指定します。ブックキーピング ベクトルは、ウェーブレット分解ベクトル c の係数をレベルごとに解析するのに使用されます。詳細については、wavedec を参照してください。

データ型: single | double

ウェーブレット分解 [c,l] の生成に使用するウェーブレット。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ウェーブレットは、次のいずれかのウェーブレット ファミリから指定します。最適局在化 Daubechies、Beylkin、Coiflet、Daubechies、Fejér-Korovkin、Haar、Han 線形位相モーメント、Morris 最小帯域幅、Symlet、Vaidyanathan、Discrete Meyer、双直交、および逆双直交。各ファミリの利用可能なウェーブレットについては、wavemngr を参照してください。

例: "db4"

ウェーブレット再構成フィルター。偶数長の実数値ベクトルのペアとして指定します。LoR はローパス再構成フィルター、HiR はハイパス再構成フィルターです。LoRHiR の長さは等しくなければなりません。完全な再構成を行うには、LoRHiR が、ウェーブレット分解 cl を求めるために使用されたものと同じウェーブレットに関連付けられた再構成フィルターでなければなりません。詳細については、wfilters を参照してください。

データ型: single | double

Approximation 係数レベル。正の整数として指定します。[c,l] が 1 次元信号の M レベルのウェーブレット分解構造である場合、0 ≤ N ≤ M となります。

R2023b 以降

逆 DWT に使用する拡張モード。次のように指定します。

mode

DWT 拡張モード

"zpd"

ゼロ拡張

"sp0"

次数 0 の平滑化拡張

"spd" (または "sp1")

次数 1 の平滑化拡張

"sym" または "symh"

対称拡張 (半分の点): 境界値の対称的な複製

"symw"

対称拡張 (全点): 境界値の対称的な複製

"asym" または "asymh"

反対称拡張 (半分の点): 境界値の反対称の複製

"asymw"

反対称拡張 (全点): 境界値の反対称の複製

"ppd", "per"

周期化拡張

信号長が奇数で mode"per" の場合、最後の値と等しい追加サンプルが右に追加され、"ppd" モードで拡張が実行されます。信号長が偶数の場合、"per""ppd" と等価です。

既定の拡張モードは dwtmode で管理されるグローバル変数で指定されます。完全な再構成を行うには、wavedeccl を求めるために使用されたものと同じ拡張モードを使用します。

出力引数

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レベル N の Approximation 係数。ベクトルとして返されます。

アルゴリズム

入力ベクトル c および l には、信号分解に関するすべての情報が含まれます。

NMAX = length(l)-2 とすると、c = [A(NMAX) D(NMAX) ... D(1)] となります。ここで、AD はベクトルです。N = NMAX の場合、単純な抽出が行われます。それ以外の場合、appcoef は、逆ウェーブレット変換を使用して Approximation 係数を反復的に計算します。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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