all
シンボリック配列の要素として表現されているすべての方程式または不等式が有効かどうかをテスト
説明
例
シンボリック ベクトルのすべての要素のテスト
要素としてシンボリック方程式および不等式を含むベクトル V
を作成します。
syms x V = [x ~= x + 1, abs(x) >= 0, x == x];
all
を使用して、すべての要素が x
のすべての値に対して有効かどうかをテストします。
all(V)
ans = logical 1
シンボリック行列のすべての要素のテスト
シンボリック方程式および不等式の行列を作成します。
syms x M = [x == x, x == abs(x); abs(x) >= 0, x ~= 2*x]
M = [ x == x, x == abs(x)] [ 0 <= abs(x), x ~= 2*x]
all
を使用して、この行列の方程式および不等式をテストします。既定の設定では、all
は各列のすべての要素がすべての変数値に対して有効かどうかをテストします。列のすべての方程式および不等式が有効な (logical 1
を返す) 場合、all
はその列に対して logical 1
を返します。その他の場合は、列には logical 0
を返します。つまり、最初の列には 1
、2 番目の列には 0
を返します。
all(M)
ans = 1×2 logical array 1 0
テストする次元の指定
シンボリック方程式および不等式の行列を作成します。
syms x M = [x == x, x == abs(x); abs(x) >= 0, x ~= 2*x]
M = [ x == x, x == abs(x)] [ 0 <= abs(x), x ~= 2*x]
行列と多次元配列の場合、all
は指定した次元に沿ってすべての要素をテストできます。次元を指定するには、all
の 2 番目の引数を使用します。たとえば、行列の各列のすべての要素をテストするには、値 1 を 2 番目の引数として使用します。
all(M, 1)
ans = 1×2 logical array 1 0
各行のすべての要素をテストするには、値 2 を 2 番目の引数として使用します。
all(M, 2)
ans = 2×1 logical array 0 1
数値による配列のテスト
このベクトルのすべての要素が logical 1
を返すかどうかをテストします。all
はまた、方程式および不等式外のすべての数値を logical 1
および 0
に変換することにも注意してください。値 0 は logical 0
になります。
syms x all([0, x == x])
ans = logical 0
すべてのゼロ以外の数値は、負の値や複素数値であっても、logical 1
になります。
all([1, 2, -3, 4 + i, x == x])
ans = logical 1
入力引数
ヒント
A
が空のシンボリック配列の場合、all(A)
は logical1
を返します。A
のいくつかの要素が (等式または不等式ではない) 単なる数値の場合、all
はこれらの値を次のように変換します。0 以外のすべての数値が、logical1
になります。値 0 は logical0
になります。A
がベクトルであり、すべての要素が logical1
を返す場合、all(A)
は logical1
を返します。1 つ以上の要素がゼロの場合、all(A)
は logical0
を返します。A
が多次元配列の場合、all(A)
は、1 以外で (大きさが 1 でない次元) 最初の次元に従った値をベクトルとして処理し、各ベクトルに logical1
または0
を返します。
バージョン履歴
R2012a で導入