statset
統計オプション構造体の作成
構文
statset
statset(statfun)
options = statset(...)
options = statset(fieldname1
,val1
,fieldname2
,val2
,...)
options = statset(oldopts,fieldname1
,val1
,fieldname2
,val2
,...)
options = statset(oldopts,newopts)
説明
statset
は、入力引数と出力引数がない場合、統計オプション構造体のすべてのフィールドと可能な値を表示します。
statset(statfun)
は、Statistics and Machine Learning Toolbox™ の関数 statfun
で使用するフィールドと既定値を表示します。statfun
の指定には、文字ベクトル、string スカラーまたは関数ハンドルを使用します。
options = statset(...)
は、統計オプション構造体 options
を作成します。入力引数がない場合、オプション構造体のすべてのフィールドは空の配列 ([]
) になります。statfun
を指定すると、関数固有のフィールドは既定値で、残りのフィールドは []
になります。[]
で設定した関数固有のフィールドは、その関数が、そのパラメーター用に既定値を使用することを表します。使用可能な options
については、「入力」を参照してください。
options = statset(
は、名前の付いたフィールドに指定された値をもつオプション構造体を作成します。値を指定しない場合はすべて fieldname1
,val1
,fieldname2
,val2
,...)[]
にします。フィールド名には string スカラーまたは文字ベクトルを使用します。名前付きの値の場合は、その値の完全な文字ベクトルまたは string スカラーを入力しなければなりません。値に対して無効な文字ベクトルまたは string スカラーが指定された場合、statset
は既定値を使用します。
options = statset(oldopts,
は、名前の付いたパラメーターを指定された値に変更した fieldname1
,val1
,fieldname2
,val2
,...)oldopts
のコピーを作成します。
options = statset(oldopts,newopts)
は、既存のオプション構造体 oldopts
と新しいオプション構造体 newopts
を組み合わせます。空でない値をもつ newopts
のパラメーターは、oldopts
の対応するパラメーターを上書きします。
入力引数
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有限差分導関数計算で使用する相対差分。正のスカラーまたはオプション構造体を使用して関数 Statistics and Machine Learning Toolbox で推定されるパラメーターのベクトルと同じサイズの正のスカラーのベクトル。 |
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アルゴリズムで表示される情報量。
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目的関数から、
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目的関数が 2 番目の出力として勾配ベクトルを返すかどうかのフラグ。
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目的関数が 2 番目の出力としてヤコビアンを返すかどうかのフラグ。
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可能な目的関数評価の最大回数。正の整数。 |
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反復の最大許容回数。正の整数。 |
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ソルバーは、各反復後にすべての出力関数を呼び出します。
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(非推奨) ロバスト近似オプションを呼び出します。
関数 |
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ロバスト近似用の重み関数。入力として正規化された残差を受け取り、出力としてロバストな重みを返す、関数ハンドルとしても使用できます。関数ハンドルを使用する場合、定数 |
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パラメーターの制限許容誤差。正のスカラー。 |
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目的関数値の終了許容誤差。正のスカラー。 |
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パラメーターの終了許容誤差。正のスカラー。 |
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ロバスト近似に使用する調整定数で、重み関数を適用する前に残差を正規化するため使用します。既定値は重み関数に依存します。関数ハンドルとして重み関数を指定する場合、このパラメーターが必要になります。正のスカラー。ロバスト オプションを参照してください。 |
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使用可能関数が Parallel Computing Toolbox™ (PCT) の機能を使用するかどうかを示すフラグ。これはその機能が使用できる場合、つまり、PCT がインストールされ、PCT |
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適格な関数の乱数発生器で |
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(非推奨) ロバスト近似用の重み関数。 関数 |
例
データの極値分布を近似する、関数 evfit
の既定の設定のパラメーター値を変更するものとします。既定の設定のパラメーター値は次のとおりです。
statset('evfit') ans = Display: 'off' MaxFunEvals: [] MaxIter: [] TolBnd: [] TolFun: [] TolTypeFun: [] TolX: 1.0000e-06 TolTypeX: [] GradObj: [] Jacobian: [] DerivStep: [] FunValCheck: [] Robust: [] RobustWgtFun: [] WgtFun: [] Tune: [] UseParallel: [] UseSubstreams: [] Streams: [] OutputFcn: []
evfit
が使用するパラメーターは Display
と TolX
だけです。TolX
の値を 1e-8
に設定してオプション構造体を作成するには、以下のように入力します。
options = statset('TolX',1e-8)
% Pass options to evfit
:
mu = 1;
sigma = 1;
data = evrnd(mu,sigma,1,100);
paramhat = evfit(data,[],[],[],options)
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バージョン履歴
R2006a より前に導入