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Simulink Control Design のチェック

周波数応答の推定を干渉する時変ソース ブロックを特定します

Simulink® モデルでマークされた任意の出力線形化点の信号パス内のすべての時変ソース ブロックを特定します。

説明

周波数応答推定では、指定した入力信号に対する Simulink モデルの定常状態応答を使用します。信号パスの時変ソース ブロックは応答が定常状態になるのを妨げます。さらに、このようなブロックが信号パスに表示されたときは、結果として得られる応答は純粋に指定された入力信号の応答ではありません。このため、時変ソース ブロックは正確な周波数応答推定を妨げる場合があります。

このチェックでは Simulink モデルで現在マークされている任意の出力線形化出力ポイントの信号パスに表示されるすべての時変ソース ブロックを検出しレポートします。これは、以下のようなレポートです。

  • 通常のシミュレーション モードにあるサブシステムおよび参照モデルのブロックを含んでいます。

  • 入力パラメーターとして入力した frestimateOptions オブジェクトの BlocksToHoldConstant として指定されたブロックを除外します。

時変ソース ブロックを識別するアルゴリズムの詳細については、frest.findSources のリファレンス ページを参照してください。

Simulink Control Design™ で使用できます。

入力パラメーター

結果を比較する FRESTIMATE オプション オブジェクト

チェックから除外する任意のブロックのパスを指定します。Simulink.BlockPath オブジェクトの配列としてブロックのパスを指定します。この配列は、関数 frestimateOptions で作成したオプション セットの BlocksToHoldConstant フィールドに格納されます。詳細については、frestimateOptions のリファレンス ページを参照してください。

結果と推奨アクション

条件推奨アクション

その出力がモデルで現在マークされている線形化出力ポイントに達するソース ブロックが存在します。

周波数応答推定時にこれらのソース ブロックを一定に維持することを考えます。

frest.findSources コマンドを使用して、コマンド ラインで時変ソース ブロックを特定します。次に、関数 frestimateOptionsBlocksToHoldConstant オプションを使用して、これらのブロックを frestimate コマンドに渡します。以下に例を示します。

% Get linearization I/Os from the model.
mdl = 'scdengine';
io = getlinio(mdl);
% Find time-varying source blocks.
blks = frest.findSources(mdl,io); 
% Create options set with blocks to hold constant.
opts = frestimateOptions; 
opts.BlocksToHoldConstant = blks; 
% Run estimation with the options.
in = frest.Sinestream;
sysest = frestimate(mdl,io,in,opts); 

詳細と例については、frest.findSources および frestimateOptions のリファレンス ページを参照してください。

ヒント

モデルには出力線形化点の信号パスにソース ブロックを含んでいる参照先モデルが含まれていることがあります。このような場合、参照先モデルをノーマル シミュレーション モードに設定し、このチェックでそれらを検索するようにします。set_param コマンドを使用して、チェックを実行する前に任意の参照先モデルの SimulationModeNormal に設定します。

参考