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アクセラレーションとは

アクセラレーションとは、モデルの実行を高速化するのに使用できる Simulink® 製品の動作モードです。Simulink ソフトウェアには、アクセラレーションの 2 つのモードが含まれます。それは、アクセラレータ モードとラピッド アクセラレータ モードです。この両方のモードは、通常のインタープリター型コードをコンパイルされたターゲット コードに置き換えます。コンパイルされたコードを使用すると、多数のモデル (特に、ランタイムがコンパイルに関連付けられた時間に比べて長い場合やターゲットが最新かどうかを確認する場合) のシミュレーションを高速化できます。

アクセラレータ モードは、任意のモデルで使用できますが、アクセラレーションをサポートしないブロックが含まれている場合は、パフォーマンスが低下します。アクセラレータ モードは、Simulink のデバッグ用のプログラム インターフェイスと Simulink プロファイラーをサポートします。これらのツールは、デバッグおよびモデルのさまざまな部分の相対的なパフォーマンスの特定に役立ちます。詳細については、emode およびプロファイラーによるパフォーマンス データの取得を参照してください。

ラピッド アクセラレータ モードは、スタンドアロン型の実行ファイルのコード生成をサポートするブロックを含んでいるモデルのみに使用できます。このため、ラピッド アクセラレータ モードでは、デバッグ オプションまたは Simulink プロファイラーはサポートされていません。ただし、このモードを使用すると、アクセラレータ モードよりも一般に実行時間を短縮できます。デュアルコア プロセッサで使用すると、ラピッド アクセラレータ モードは 1 つのコアから Simulink と MATLAB® 技術計算環境を実行し、ラピッド アクセラレータ ターゲットはもう 1 つのコアで別のプロセスとして実行されます。

アクセラレータ モードとラピッド アクセラレータ モードのパフォーマンス特性、およびそのパフォーマンスの差異を測定する方法の詳細については、パフォーマンスの比較を参照してください。

パフォーマンス アドバイザーを使用して自動的にモデルを最適化してシミュレーションの実行を高速化するには、パフォーマンスの自動最適化を参照してください。

高速なシミュレーションの実現に役立つモデル化手法を使用するには、パフォーマンスの手動最適化を参照してください。

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