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エラーと警告の系統的診断

この例では、診断ビューアーを使用してシミュレーションのエラーおよび警告を系統的に特定および検索する方法を示します。

  1. モデルを開きます。

    モデルにコールバック関数に関連するエラーが含まれている場合、[診断ビューアー] が開き、[モデルの読み込み] 段階で次のエラーが表示されます。

    Diagnostic Viewer window displaying information and error messages to load model vdp_callback. These errors are displayed: 1. Error evaluating PostLoadFcn callback of block diagram vdp_callback. 2. Callback string is error("A new block named 'abc' cannot be added".

    ヒント

    [診断ビューアー] ウィンドウを開くには、[デバッグ] タブで [診断] をクリックするか、Simulink® エディター ウィンドウの下部に表示されているエラーまたは警告の表示リンクをクリックします。

  2. Simulink エディターの [モデル化] タブで、[モデル設定][モデル プロパティ] を選択して、コールバック エラーを確認します。

    Model Properties window of model vdp_callback displaying the PostLoadFnc callback.

  3. コールバック エラーを修正したら、モデルのシミュレーションを実行してシミュレーションのエラーと警告を診断します。

    [診断ビューアー] には、エラーと警告が各段階ごとにリストされます。[診断ビューアー] の各段階は、モデルの読み込み、ブロック線図の更新、シミュレーション、ビルドなどの単一のイベントを表します。

    Diagnostic viewer window showing diagnostics for various stages.

  4. エラーから先に対処するには、the button to remove warning messages および the button to remove information messages をクリックして警告および情報メッセージをフィルター処理で除外します。

  5. エラーの原因を特定するには、メッセージのハイパーリンクをクリックします。原因となっているモデルが強調表示されます。ブロックに複数の端子がある場合、各端子の上にカーソルを合わせると端子番号を確認できます。

    Block diagram of the model vdp_callback with the source of error highlighted red and yellow.

  6. すべてのエラーを修正したら、モデルのシミュレーションをもう一度実行し、[診断ビューアー] で残りの問題を特定します。

    メモ

    エラーまたは警告の修正法が事前定義されている場合は、診断メッセージ ペインに [推奨アクション] セクションが表示されます。このセクションにある [修正] ボタンを使用すると、関連するエラーまたは警告を修正できます。詳細については、Suggested Actionsを参照してください。

  7. モデル内のオブジェクトが通知を受ける必要のない警告を生成することがある場合、[非表示にする] ボタンを使用して、指定したソースからの警告を非表示にすることができます。[元に戻す] ボタンを使用してソースからの警告を復元することができます。たとえば、Counter Free-Running ブロックが設計において意図的なオーバーフローの警告を生成する場合、この特定のブロックからのオーバーフローの警告のみを非表示にすることができ、モデル内のその他のオーバーフローの通知を犠牲にせずに済みます。

  8. モデルのコードを生成するには、[C コード] タブで [ビルド] をクリックします。

    メモ

    コード生成中にエラーが発生する場合、診断ビューアーはエラーまたは警告メッセージのソースに容易に移動するためのハイパーリンクを提供します。

    Diagnostic Viewer window displaying the build summary of the model vdp_callback. The build summary displays suggested actions and a hyperlink with each action to open and fix the source of error causing the build failure.

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