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別のシミュレーションでログ記録されたデータの読み込み

モデルに読み込む信号データの一般的なソースは、シミュレーションから作成するログのデータです。シミュレーションから取得した信号データを、以下を行うためのラウンドトリップ入力として使用できます。

  • 同じモデルのシミュレーションを既知の開始点から再び実行する。

  • シミュレーション結果をテストする。

  • 別のモデルのシミュレーションをモデルから取得した信号値から開始して実行する。たとえば、モデルのシミュレーションの実行時に信号データのログを作成できます。次に、最初のモデルから参照する 2 番目のモデルへの入力として、そのシミュレーションから信号データを読み込みます。

信号データはワークスペース内またはファイル内のシミュレーションから取得できます。次のいずれかの手法を使用して、シミュレーションから信号データを取得します。

  • 信号のログ

  • To Workspace ブロック

  • To File ブロック

  • Scope ブロック

  • [コンフィギュレーション パラメーター][データのインポート/エクスポート] ペインの、[出力][状態] または [最終状態] パラメーター

  • データ ストア

  • シミュレーション データを記録するように構成された sim コマンド

ラウンド トリップの信号データ読み込みにシミュレーション データを使用する例については、モデルの階層構造からの可変ステップ入力を表すデータの読み込みを参照してください。

ログ データの読み込み

参照モデルのスタンドアロン シミュレーションに信号ログ データを使用するワークフローは次のとおりです。Dataset 形式でログに記録されたその他のデータにも同様の方法を使用できます。

  1. 既定の信号のログ出力変数 logsout を使用するか、[コンフィギュレーション パラメーター] [データのインポート/エクスポート][信号のログ] エディット ボックスを使用して、変数を指定します。

  2. 親モデルのシミュレーションを実行します。

    信号のログ出力は Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクトです。

  3. Simulink.SimulationData.Dataset.getElement メソッドを使用して、ログ データにアクセスします。個別の信号のログ データは、Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトに保存されます。

  4. スタンドアロンのシミュレーションを行う参照先モデルには、Simulink.SimulationData.Signal.getElement メソッドを使用して、[コンフィギュレーション パラメーター][データのインポート/エクスポート][入力] パラメーターで信号要素を指定します。

    以下に例を示します。

  5. 参照先モデルのシミュレーションを実行します。

モデル参照を使用するモデルの信号ログ データを読み込む例については、ログ間隔を参照してください。モデルを開いてから、[Interface Specification] というラベルの付いた青いブロックをダブルクリックして、以下の節を参照してください。

  • モデル参照信号のログ

  • データの読み込み

また、モデルの階層構造からの可変ステップ入力を表すデータの読み込みの例では、信号ログ データの読み込みについて説明します。

バス配列の信号の信号ログをインポートするには、バス配列のデータのインポートを参照してください。

読み込み要件を満たすログの設定

ログ手法によってサポートされるデータ形式は異なります。ほとんどのログ手法はログに記録された信号データに一貫したデータ形式を提供する Dataset 形式をサポートします。Simulink.SimulationData.Dataset コンストラクターを使用して他のデータ形式を Dataset 形式に変換できます。

必要なデータのみのログを作成するには、[コンフィギュレーション パラメーター][データのインポート/エクスポート][ログ間隔] パラメーターを使用して時間間隔の開始と終了を指定します。

参考

クラス

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