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sigwin.taylorwin クラス

名前空間: sigwin

テイラー ウィンドウ オブジェクトの構築

説明

メモ

sigwin.taylorwin の使用は推奨されていません。代わりに taylorwin を使用してください。

sigwin.taylorwin では、ウィンドウ法でのスペクトル解析や FIR フィルター処理に使用する、テイラー ウィンドウ オブジェクトのハンドルが作成されます。オブジェクト メソッドにより、ウィンドウの値をワークスペースにインポートし、ASCII ファイルにエクスポートできます。

テイラー ウィンドウは、ドルフ・チェビシェフ ウィンドウと似ています。テイラー ウィンドウは、ドルフ・チェビシェフ ウィンドウにおけるメインローブ幅の最小化に近似しますが、ある周波数を超えるとサイドローブのレベルが減少します。一般にテイラー ウィンドウは、重み付き合成開口レーダー イメージやアンテナ設計などのレーダー分野に応用されています。

構築

H = sigwin.taylorwin では、サイドローブの最大レベルが 30 dB で、メインローブに隣接する 4 つの一定レベル サイドローブをもつ、長さ 64 のテイラー ウィンドウ オブジェクト H が返されます。

H = sigwin.taylorwin(Length) では、サイドローブの最大レベルが 30 dB で、メインローブに隣接する 4 つの一定レベル サイドローブをもつ、長さ Length のテイラー ウィンドウ オブジェクト H が返されます。Length は正の整数でなければなりません。Length に整数以外の正の値を入力すると、長さは最も近い整数に丸められます。Length に 1 を入力すると、1 という単一の値をもつウィンドウとなります。

H = sigwin.taylorwin(Length,Nbar) では、メインローブに隣接して Nbar 個のほぼ一定レベルのサイドローブをもつテイラー ウィンドウ オブジェクトが返されます。Nbar は正の整数でなければなりません。

H = sigwin.taylorwin(Length,Nbar,SidelobeLevel) からは、サイドローブの最大レベルがメインローブよりも SidelobeLevel dB 低いテイラー ウィンドウ オブジェクトが返されます。

プロパティ

Length

テイラー ウィンドウの長さ。ウィンドウの長さは正の整数でなければなりません。Length に整数以外の正の値を入力すると、長さは最も近い整数に丸められます。Length に 1 を入力すると、1 という単一の値をもつウィンドウとなります。

Nbar

ほぼ一定レベルのサイドローブの数。この値は正の整数でなければなりません。

SidelobeLevel

メインローブのピーク値に対して相対的なサイドローブの最大レベル。サイドローブの最大レベルは非負の数値で、サイドローブをメインローブのピーク値より SidelobeLevel dB 低いレベルにする働きをします。

メソッド

generateテイラー ウィンドウの生成
infoテイラー ウィンドウ オブジェクトについての情報の表示
winwriteテイラー ウィンドウ オブジェクトの値を ASCII ファイルに保存

セマンティクスのコピー

ハンドル。セマンティクスのコピーがクラスの使用に及ぼす影響は、MATLAB® の『プログラミングの基礎』にあるオブジェクトのコピーを参照してください。

すべて折りたたむ

長さが N = 32、サイドローブの最大レベルが 60 dB で、メインローブに隣接する 2 つの一定レベルのサイドローブをもつテイラー ウィンドウを生成します。ウィンドウを表示します。

H = sigwin.taylorwin(32,3,60);

wvt = wvtool(H);
ax = wvt.CurrentAxes;
ax.YLim = [-50 50];

Figure Window Visualization Tool contains 2 axes objects and other objects of type uimenu, uitoolbar, uipanel. Axes object 1 with title Time domain, xlabel Samples, ylabel Amplitude contains an object of type line. Axes object 2 with title Frequency domain, xlabel Normalized Frequency (\times\pi rad/sample), ylabel Magnitude (dB) contains an object of type line.

長さ N = 16 のテイラー ウィンドウを生成します。その値を列ベクトルとして返します。ウィンドウ オブジェクトに関する情報が表示されます。ウィンドウを表示します。

H = sigwin.taylorwin(16);

win = generate(H)
win = 16×1

    0.3931
    0.5021
    0.6912
    0.9174
    1.1409
    1.3330
    1.4737
    1.5485
    1.5485
    1.4737
      ⋮

wininfo = info(H)
wininfo = 5x47 char array
    'Taylor Window                                  '
    '-------------                                  '
    'Length                                     : 16'
    'Number of nearly constant-level sidelobes  : 4 '
    'Maximum sidelobe level                     : 30'

wvtool(H)

Figure Window Visualization Tool contains 2 axes objects and other objects of type uimenu, uitoolbar, uipanel. Axes object 1 with title Time domain, xlabel Samples, ylabel Amplitude contains an object of type line. Axes object 2 with title Frequency domain, xlabel Normalized Frequency (\times\pi rad/sample), ylabel Magnitude (dB) contains an object of type line.

参考文献

Carrara, W. G., R. M. Majewski, and R. S. Goodman. Spotlight Synthetic Aperture Radar: Signal Processing Algorithms. Boston: Artech House Publishers, 1995. Appendix D.2.