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isminphase

フィルターが最小位相であるかどうかを判別

説明

flag = isminphase(b,a) では、分子係数 b と分母係数 a で指定されるフィルターが最小位相の場合、1 に等しい logical 出力が返されます。

flag = isminphase(sos) では、2 次セクション行列 sos で指定されるフィルターが最小位相の場合、1 が返されます。

flag = isminphase(d) では、デジタル フィルター d が最小位相の場合、1 が返されます。d を周波数応答仕様に基づいて生成するには、関数 designfilt を使用します。

flag = isminphase(___,tol) は、許容誤差 tol を使用して、2 つの数が等しいと見なせる程度に近づく時点を判別します。

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2 次セクションを使用して、6 次のローパス バタワース IIR フィルターを設計します。正規化された 3 dB の周波数、0.15 を指定します。フィルターが最小位相であるかどうかをチェックします。

[z,p,k] = butter(6,0.15);
SOS = zp2sos(z,p,k);            
min_flag = isminphase(SOS)
min_flag = logical
   1

designfilt を使用してフィルターを再設計します。伝達関数の零点と極が単位円の上かまたは内部にあるかをチェックします。

d = designfilt("lowpassiir",DesignMethod="butter",FilterOrder=6, ...
               HalfPowerFrequency=0.25);
d_flag = isminphase(d)
d_flag = logical
   1

zplane(d)

Figure Figure 1: Pole-Zero Plot contains an axes object. The axes object with title Pole-Zero Plot, xlabel Real Part, ylabel Imaginary Part contains 4 objects of type line, text. One or more of the lines displays its values using only markers

一連の単精度の分子係数と分母係数で定義されるフィルターが、さまざまな許容誤差の値に対して最小位相であるかどうかをチェックします。

b = single([1 1.00001]);  
a = single([1 0.45]);               
min_flag1 = isminphase(b,a)        
min_flag1 = logical
   0

min_flag2 = isminphase(b,a,1e-3)
min_flag2 = logical
   1

入力引数

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フィルター係数。ベクトルとして指定します。

データ型: single | double

2 次セクション。k 行 6 列の行列として指定します。セクション数 k は 2 以上でなければなりません。sos の各行は 2 次 (双二次) フィルターの係数に対応しています。sos 行列の i 行目は [bi(1) bi(2) bi(3) ai(1) ai(2) ai(3)] に対応しています。

データ型: double

デジタル フィルター。digitalFilter オブジェクトで指定します。

許容誤差。正のスカラーで指定します。許容誤差の値は、2 つの数が等しいと見なせる程度に近づく時点を判別します。

データ型: double

出力引数

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logical 出力。1 または 0 として返されます。この関数は、入力が最小位相フィルターである場合、1 を返します。

バージョン履歴

R2013a で導入