dfilt.df2sos
離散時間 2 次セクション直接型 II フィルター
構文
Hd = dfilt.df2sos(s)
Hd = dfilt.df2sos(b1,a1,b2,a2,...)
Hd = dfilt.df2sos(...,g)
Hd = dfilt.df2sos
説明
Hd = dfilt.df2sos(s)
では、離散時間 2 次セクション直接型 II フィルター Hd
が返されます。係数は行列 s
で与えられます。
Hd = dfilt.df2sos(b1,a1,b2,a2,...)
では、離散時間 2 次セクション直接型 II オブジェクト Hd
が返されます。この場合、第 1 セクションの係数はベクトル b1
および a1
、第 2 セクションの係数はベクトル b2
および a2
のように与えられます。
Hd = dfilt.df2sos(...,g)
にはゲイン ベクトル g
が含まれます。g
の要素は、各セクションのゲインです。g
の最大長は、セクションの数に 1 を加えた値です。g
を指定しないと、すべてのゲインが既定値の 1 になります。
Hd = dfilt.df2sos
では、既定の離散時間 2 次セクション、直接型 II フィルター Hd
が返されます。このフィルターでは、入力が変化せずそのまま出力されます。
メモ
分母 a(1)
の最初の係数は、0 になることはできません。
結果として得られるフィルター状態の列ベクトルは、以下のようになります。
複数のセクションをもつフィルターでは、各セクションはベクトルの個々の列です。
例
以下のコードを使用して、6 次ローパス楕円フィルターからの係数を使い、2 次セクションの直接型 II 離散時間フィルターを指定します。
[z,p,k] = ellip(6,1,60,.4); % Obtain filter coefficients [s,g] = zp2sos(z,p,k); % Convert to SOS Hd = dfilt.df2sos(s,g)
バージョン履歴
R2006a より前に導入