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dfilt.df1t

離散時間直接型 I 転置フィルター

構文

Hd = dfilt.df1t(b,a)
Hd = dfilt.df1t

説明

Hd = dfilt.df1t(b,a) では、分子係数が b、分母係数が a の離散時間直接型 I 転置フィルター Hd が返されます。このオブジェクトのフィルター状態が filtstates オブジェクトに格納されます。

Hd = dfilt.df1t では、b=1、a=1 の既定の離散時間直接型 I 転置フィルター Hd が返されます。このフィルターでは、入力が変化せずそのまま出力されます。

メモ

分母 a(1) の最初の係数は、0 になることはできません。

フィルター状態を表示するには、以下のコードを使用して filtstates オブジェクトにアクセスします。

Hs = Hd.states     % Where Hd is the dfilt.df1 object and
double (Hs)        % Hs is the filtstates object

状態のベクトルは次のようになります。

(zb(1)zb(2)zb(M)za(1)za(2)za(N))

別の方法として、filtstates オブジェクトの状態に以下のようにアクセスできます。

b = [0.05 0.9 0.05];
Hd = dfilt.df1t(b,1);
Hd.States
% Returns
%  Numerator: [2x1 double]
%  Denominator: [0x1 double]
Hd.States.Numerator(1)=1; %Set zb(1) equal to 1.

4 次ローパス バタワース設計からの係数を使って、離散時間直接型 I 転置フィルターを作成します。

[b,a] = butter(4,.5);  
Hd = dfilt.df1t(b,a)

バージョン履歴

R2006a より前に導入