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Lead-Lag Filter

1 次リードラグ フィルターを実装

ライブラリ

Simscape / Electrical / Specialized Power Systems / Control / Filters

  • Lead-Lag Filter block

説明

Lead-Lag Filter ブロックは次の伝達関数を実装します。

H(s)=1+T1s1+T2s

ここで、

s=Laplace operatorT1,T2=time constants

このタイプのフィルターは主に、制御システムへのリードラグ補償の実装に使用されます。Lead-Lag Filter ブロックの主な特性は次のとおりです。

  • 入力は、N 個の信号をベクトル化した入力を受け入れるため、N 個のフィルターを実装します。この機能は、三相システム (N=3) でのコントローラーの設計に特に役立ちます。

  • 同じブロックを連続モデルまたは離散モデルに使用します。サンプル時間 Ts を 0 から正の値に変更すると、フィルターが自動的に離散化されます。その逆も同様です。

  • 指定した DC 入力と DC 出力のフィルター状態を初期化できます。

パラメーター

Time constant T1 (s)

フィルターの時定数 T1 (秒) を指定します。既定は 5e-3 です。

Time constant T2 (s)

フィルターの時定数 T2 (秒) を指定します。既定は 20e-3 です。

DC initial input and output

入力信号と出力信号の DC 初期値を指定します。入力信号がベクトル化されている場合、各値が特定の入力に対応する 1 行 N 列のベクトルを指定します。既定は 0 です。

Sample time

ブロックのサンプル時間 (秒) を指定します。連続ブロックを実装するには 0 に設定します。既定は 0 です。

特性

直達あり
サンプル時間[Sample Time] パラメーターで指定
[Sample Time] = 0 の場合は連続
スカラー拡張あり (パラメーター)
状態フィルターごとに 1 つの状態
多次元化あり

power_LeadLagFilter の例は、ベクトル化された Lead-Lag Filter の 2 つの使用例を示しています。

モデルのサンプル時間は変数 Ts (既定値の Ts = 50e-6) でパラメーター化されています。連続フィルターをシミュレートするには、モデルをシミュレートする前に MATLAB® コマンド ウィンドウで Ts = 0 と指定します。

バージョン履歴

R2013a で導入