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readEncodedTile

指定したタイルからのデータの読み込み

説明

tileData = readEncodedTile(t,tileNumber) は、Tiff オブジェクト t で表される TIFF ファイルから、tileNumber で指定されたタイルに含まれるイメージ データを返します。

関数 readEncodedTile は、タイルの領域のうち、ImageLength および ImageWidth の境界の外側にある領域をトリミングします。そのため、イメージの右端または下端のタイルから取得したイメージ データの次元が異なる場合があります。

[Y,Cb,Cr] = readEncodedTile(t,tileNumber) は、Tiff オブジェクト t で表される TIFF ファイルから、tileNumber で指定されたタイルに含まれるイメージ データの YCbCr 成分を返します。この構文は、YCbCr 光度測定解釈をもつイメージに対してのみ使用します。

YCbCrSubSampling タグの値によっては、Cb 成分のサイズが Y 成分と異なる場合があります。

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タイル レイアウトをもつイメージを含む TIFF ファイルからイメージ データのタイルを読み取ります。

t = Tiff('peppers_RGB_tiled.tif','r');

イメージ内のタイルの数とタイルのサイズを判別します。

nTiles = numberOfTiles(t)
nTiles = 36
tileSize = [getTag(t,'TileLength') getTag(t,'TileWidth')]
tileSize = 1×2

    32    48

イメージの 19 番目のタイルを読み取り、表示します。関数 readEncodedTile は、タイルの領域のうち、ImageLength および ImageWidth の境界の外側にある領域をトリミングします。そのため、イメージの右端または下端のタイルから取得したイメージ データの次元が異なる場合があります。

tile = readEncodedTile(t,19);
imshow(tile,'InitialMagnification','fit'); % Magnify for display
title('19^{th} Tile of Peppers Image (RGB)');

Figure contains an axes object. The axes object with title 19 toThePowerOf th baseline blank Tile blank of blank Peppers blank Image blank (RGB) contains an object of type image.

Tiff オブジェクトを閉じます。

close(t); 

タイル レイアウトをもつイメージを含む YCbCr TIFF ファイルからイメージ データのタイルを読み取ります。

t = Tiff('peppers_YCbCr_tiled.tif','r');

イメージ内のタイルの数とタイルのサイズを判別します。

nTiles = numberOfTiles(t)
nTiles = 36
tileSize = [getTag(t,'TileLength') getTag(t,'TileWidth')]
tileSize = 1×2

    32    48

イメージの 19 番目のタイルの Y 成分を読み取り、表示します。関数 readEncodedTile は、タイルの領域のうち、ImageLength および ImageWidth の境界の外側にある領域をトリミングします。そのため、イメージの右端または下端のタイルから取得したイメージ データの次元が異なる場合があります。

[Y,Cb,Cr] =  readEncodedTile(t,19);
imshow(Y,'InitialMagnification','fit') % Magnify for display
title('19^{th} Tile of Peppers Image (YCbCr)')

Figure contains an axes object. The axes object with title 19 toThePowerOf th baseline blank Tile blank of blank Peppers blank Image blank (YCbCr) contains an object of type image.

Tiff オブジェクトを閉じます。

close(t);

入力引数

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TIFF ファイルを表す Tiff オブジェクト。このオブジェクトを作成するには、関数 Tiff を使用します。

タイル番号。正の整数として指定します。タイル番号は 1 ベースの数です。

例: 15

データ型: double

出力引数

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タイル データ。数値配列として返されます。

タイル データの輝度成分。2 次元の数値配列として返されます。

タイル データの青色差彩度成分。2 次元の数値配列として返されます。

タイル データの赤色差彩度成分。2 次元の数値配列として返されます。

制限

  • readEncodedTile は、YCbCr 光度測定解釈を使用する SVS ファイルの場合も、SVS ファイルからのイメージ データを RGB データとしてのみ返します。

アルゴリズム

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参照

この関数は、LibTIFF C API の関数 TIFFReadEncodedTile に相当します。この関数を使用するには、TIFF の仕様とテクニカル ノートに精通していなければなりません。このドキュメンテーションは LibTIFF - TIFF Library and Utilities で参照してください。

バージョン履歴

R2009b で導入