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soundsc

データをスケーリングし、音声として再生

説明

soundsc(y) は、オーディオ信号 y の値を -1 ~ 1 の範囲に収まるようにスケーリングしてから、そのデータを既定のサンプル レート 8192 Hz でスピーカーに送信します。soundsc はまずデータをスケーリングすることによって、クリッピングせずに可能な限り大音量でオーディオを再生します。データのダイナミック レンジの平均は、0 に設定されます。

soundsc(y,Fs) は、オーディオ信号 y をサンプル レート Fs でスピーカーに送信します。

soundsc(y,Fs,nBits) は、オーディオ信号 y にサンプルあたり nBits ビットを使用します。

soundsc(___,yRange) は (ここで yRange は形式 [low,high] のベクトル)、low から high までの y の値を音声範囲全体 [-1, 1] に線形にスケーリングします。[low,high] の範囲外の値は [-1, 1] を超えてスケーリングされます。前述の構文にある任意の入力引数と yRange を組み合わせて使用できます。

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例のデータ y とサンプル レート Fs を含む例のファイル gong.mat を読み込み、オーディオを再生します。

load gong.mat
soundsc(y)

録音時の 2 倍のサンプル レートで、ヘンデルの "ハレルヤ コーラス" の一部を再生します。

load handel.mat
soundsc(y,2*Fs)
load handel.mat
nBits = 16;
soundsc(y,Fs,nBits);

MATLAB® は、サンプルあたり 16 ビットのビット深度でスケーリングされたオーディオを再生します (このビット深度がシステムでサポートされている場合)。

元の音量の 70% で、ヘンデルの "ハレルヤ コーラス" の一部を再生します。

load handel.mat
yRange = [-0.7,0.7];
soundsc(y,yRange);

入力引数

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オーディオ データ。単一チャネル (モノ) オーディオ用の m 行 1 列の数値列ベクトル、またはステレオ オーディオ用の m 行 2 列の数値行列として指定します。ここで m はオーディオ サンプル数です。y が m 行 2 列の行列である場合、1 列目は左チャネルに対応し、2 列目は右チャネルに対応します。ステレオ再生はシステムでサポートされている場合、利用可能です。

データ型: double

ヘルツ (Hz) 単位のサンプル レート。正のスカラーとして指定します。

サンプル レートの有効な値は、システムのオーディオ ハードウェアに依存します。ほとんどの設定でサポートされる代表的なサンプル レートは、8,000、11,025、22,050、44,100、48,000、96,000 および 192,000 Hz です。

データ型: single | double

サンプルあたりのビット数。168 または 24 として指定します。

nBits の有効な値は、システムのオーディオ ハードウェアに依存します。

スケーリングするオーディオ データの範囲。[low,high] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで lowhigh は、それぞれ範囲の下限と上限です。[-1, 1] を超えてスケーリングされた y の値は、サウンド デバイスでの再生時にクリップされます。

yRange を指定しない場合の既定値は [-M,M] です。ここで、Mabs(y) の最大エントリです。

例: [-0.8,0.8]

データ型: double

制限

  • MATLAB® Online™ または MATLAB Web App Server™soundsc は、nBits を無視します。代わりに、出力オーディオ デバイスのサンプルあたりの既定のビット数を使用してオーディオ データが再生されます。

ヒント

  • 関数 soundsc は、すべての Windows® プラットフォームとほとんどの UNIX® プラットフォームのサウンド デバイスをサポートしています。

  • MATLAB Online および MATLAB Web App Serversoundsc は、Google Chrome® でサポートされます。

  • メモ

    MATLAB Online または MATLAB Web App Server を使用する場合のセキュリティに関する考慮事項: MATLAB Online または MATLAB Web App Serversoundsc を使用している場合は、特定の機能と設定がプライバシーの管理に役立ちます。

    望ましくないアプリケーションでマイクが使用される可能性を低減するには、オーディオ デバイスへの自動アクセスをオフにします。これらの設定はいつでも変更できます。Web サイトへのアクセス許可を一度付与すると、以降にそのサイトを訪問する際、自動的にブラウザーがマイクにアクセス可能になる場合があります。Google Chrome のブラウザー設定を使用して、最初にアクセスを許可した後に特定のサイトに対するアクセスを取り消します。

    Google Chrome でプライベート ブラウジング モードを使用して MATLAB Online の Web サイトまたは MATLAB Web App Server にアクセスすることもできます。これを行うと、Chrome® では、ブラウザー設定に関係なく、マイクにアクセスしようとするたびに自動的に権限が求められます。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入