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errorbar

誤差範囲のあるライン プロット

  • Line plot with error bars

説明

errorbar(y,err) は、y のデータのライン プロットを作成し、各データ点に垂直方向の誤差範囲を描画します。err 値によって、データ点の上下の各誤差範囲の長さが決まります。そのため、誤差範囲の合計の長さは、err 値の 2 倍になります。

errorbar(x,y,err) は、x に対して y をプロットし、各データ点に垂直方向の誤差範囲を描画します。

errorbar(x,y,neg,pos) は、各データ点に垂直方向の誤差範囲を描画します。ここで、neg はデータ点より下の長さを決定し、pos はデータ点より上の長さを決定します。

errorbar(___,ornt) は、誤差範囲の方向を設定します。ornt は、水平方向の誤差範囲の場合に "horizontal" として指定し、水平方向と垂直方向の両方の誤差範囲の場合に "both" として指定します。ornt の既定値は "vertical" で、垂直方向の誤差範囲を描画します。このオプションは、前述した任意の入力引数の組み合わせの後に使用します。

errorbar(x,y,yneg,ypos,xneg,xpos) は、x に対して y をプロットし、水平方向と垂直方向の両方の誤差範囲を描画します。ynegypos はそれぞれ、垂直方向の誤差範囲の下側の長さと上側の長さを設定します。同様に、xnegxpos は、水平方向の誤差範囲の左側の長さと右側の長さを設定します。

errorbar(___,LineSpec) は、ライン スタイル、マーカー記号、色を設定します。たとえば、"--ro" は、赤の破線と円形マーカーをプロットします。ライン スタイルはラインのみに影響します。誤差範囲には影響しません。

errorbar(___,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、ラインと誤差範囲の外観を変更します。たとえば、"CapSize",10 は、各誤差範囲の端点のキャップの長さを 10 ポイントに設定します。

errorbar(ax,___) は、現在の座標軸ではなく、ax で指定された座標軸にプロットを作成します。座標軸を最初の入力引数として指定します。

e = errorbar(___) は、プロットされるラインごとに 1 つの ErrorBar オブジェクトを返します。作成した後で特定の ErrorBar オブジェクトのプロパティを変更するには e を使用します。プロパティの一覧については、ErrorBar のプロパティ を参照してください。

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ベクトル xy を作成します。x に対して y をプロットします。各データ点に、長さの等しい垂直方向の誤差範囲を表示します。

x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
err = 8*ones(size(y));
errorbar(x,y,err)

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

各データ点に誤差範囲をもつライン プロットを作成します。異なる誤差範囲の長さを指定します。

x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90]; 
err = [5 8 2 9 3 3 8 3 9 3];
errorbar(x,y,err)

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

各データ点に水平方向の誤差範囲をもつライン プロットを作成します。

x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
err = [1 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
errorbar(x,y,err,'horizontal')

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

各データ点に垂直および水平方向の両方の誤差範囲をもつラインプロットを作成します。

x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
err = [4 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
errorbar(x,y,err,'both')

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

ベクトル x に対してベクトル y をプロットします。各データ点に、円形マーカーと、垂直および水平方向の両方の誤差範囲を表示します。入力引数 linespec のライン スタイルのオプションを省略して、データ点を接続するラインを表示しません。

x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
err = [4 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
errorbar(x,y,err,"both","o")

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

あるいは、マーカーを省略して、誤差範囲自体をプロットします。この操作を行うには、名前と値の引数 LineStyle"none" に指定します。

errorbar(x,y,err,"both","LineStyle","none")

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

各データ点に垂直および水平方向の両方の誤差範囲を表示します。入力引数のオプション ynegypos を使用して、垂直方向の誤差範囲の下側と上側の長さをそれぞれ制御します。入力引数のオプション xnegxpos を使用して、水平方向の誤差範囲の左側と右側の長さをそれぞれ制御します。

x = 1:10:100;
y = [20 30 45 40 60 65 80 75 95 90];
yneg = [1 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
ypos = [2 5 3 5 2 5 2 2 5 5];
xneg = [1 3 5 3 5 3 6 4 3 3];
xpos = [2 5 3 5 2 5 2 2 5 5];
errorbar(x,y,yneg,ypos,xneg,xpos,'o')

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

期間の単位の誤差範囲をもつ datetime 値のプロットを作成します。

x = 1:13;
y = datetime(2018,5,1,1:13,0,0);
err = hours(rand(13,1));
errorbar(x,y,err)

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誤差範囲をもつライン プロットを作成します。各データ点にマーカーを表示します。名前と値の引数を使用して、マーカーの外観を変更します。MarkerSize を使用して、ポイント単位でマーカーのサイズを指定します。MarkerEdgeColorMarkerFaceColor を使用して、マーカーの外枠と塗りつぶし色をそれぞれ指定します。色は "blue" などの名前、RGB 3 成分、または 16 進数カラー コードで指定できます。

x = linspace(0,10,15);
y = sin(x/2);
err = 0.3*ones(size(y));
errorbar(x,y,err,"-s","MarkerSize",10,...
    "MarkerEdgeColor","blue","MarkerFaceColor",[0.65 0.85 0.90])

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

CapSize プロパティをポイント単位の正の値に設定して、各誤差範囲の端点のキャップ サイズを制御します。

x = linspace(0,2,15);
y = exp(x);
err = 0.3*ones(size(y));
e = errorbar(x,y,err,'CapSize',18);

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

キャップを除去するには、キャップ サイズをゼロに設定します。その後、axis padded コマンドを呼び出して、プロット ボックス内側の周囲にパディングの余白を追加します。この余白を追加することにより、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しなくなります。

e.CapSize = 0;
axis padded

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

誤差範囲をもつライン プロットを作成します。errorbar オブジェクトを変数 e に代入します。

x = linspace(0,10,10);
y = sin(x/2);
err = 0.3*ones(size(y));
e = errorbar(x,y,err)

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

e = 
  ErrorBar with properties:

             Color: [0 0.4470 0.7410]
         LineStyle: '-'
         LineWidth: 0.5000
            Marker: 'none'
             XData: [0 1.1111 2.2222 3.3333 4.4444 5.5556 6.6667 7.7778 8.8889 10]
             YData: [0 0.5274 0.8962 0.9954 0.7952 0.3558 -0.1906 -0.6797 -0.9643 -0.9589]
    XNegativeDelta: [1x0 double]
    XPositiveDelta: [1x0 double]
    YNegativeDelta: [0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000]
    YPositiveDelta: [0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000 0.3000]

  Use GET to show all properties

errorbar オブジェクトの作成後に、e を使用してそのプロパティにアクセスします。

e.Marker = '*';
e.MarkerSize = 10;
e.Color = 'red';
e.CapSize = 15;

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type errorbar.

入力引数

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y 座標。ベクトルまたは行列として指定します。y のサイズと形状は、データのサイズと形状、および作成するプロットのタイプによって異なります。次の表では、作成できるプロットのタイプのうち最も一般的なものについて説明します。

プロットのタイプ座標と誤差範囲の長さ
誤差範囲のある 1 本のライン

すべての座標と誤差範囲の長さを、同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルの任意の組み合わせとして指定します。たとえば、誤差範囲のある 1 本のラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

y = 1:5;
err = [0.3 0.1 0.3 0.1 0.3];
errorbar(y,err)
xlim([0.9 5.1])

オプションで、xy と同じ長さのベクトルとして指定します。

x = [0; 1; 2; 3; 4];
y = 1:5;
err = [0.3 0.1 0.3 0.1 0.3];
errorbar(x,y,err)
xlim([-0.1 4.1])

誤差範囲のある複数のライン

1 つ以上の座標入力または誤差範囲の長さを行列として指定します。すべての行列のサイズと向きが同じでなければなりません。いずれかの入力がベクトルとして指定されている場合、その要素数は同じでなければならず、また行列のいずれかの次元と同じ長さでなければなりません。

次の場合、MATLAB® は行列の列ごとに 1 本のラインをプロットします。

  • すべての座標と誤差範囲の長さが、同じサイズと向きの行列である場合

  • ベクトルとして指定されたすべての入力が、行列の列と同じ長さである場合

たとえば、それぞれ 2 つの誤差範囲がある 5 本のラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

y = [1 2 3 4 5;
     2 3 4 5 6];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2;
       0.1 0.3 0.4 0.3 0.1];
errorbar(y,err)
xlim([0.95 2.05])

先ほどのコードと同じ err 値を使用して、x を 2 行 5 列の行列、y を 5 要素のベクトルとして指定します。この結果得られるプロットには、それぞれ 5 つの誤差範囲がある 2 本のラインがあります。y は 2 本のライン間で共有されます。

x = [0 1 2 3 4;
     10 11 12 13 14];
y = [1 2 3 4 5];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2;
       0.1 0.3 0.4 0.3 0.1];
errorbar(x,y,err)
xlim([-0.5 14.5])

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | categorical | datetime | duration

x 座標。ベクトルまたは行列として指定します。x のサイズと形状は、データのサイズと形状、および作成するプロットのタイプによって異なります。次の表では、作成できるプロットのタイプのうち最も一般的なものについて説明します。

プロットのタイプ座標と誤差範囲の長さ
誤差範囲のある 1 本のライン

すべての座標と誤差範囲の長さを、同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルの任意の組み合わせとして指定します。たとえば、誤差範囲のある 1 本のラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = 0:4;
y = [1; 2; 3; 4; 5];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2];
errorbar(x,y,err)
xlim([-0.1 4.1])

誤差範囲のある複数のライン

1 つ以上の座標入力または誤差範囲の長さを行列として指定します。すべての行列のサイズと向きが同じでなければなりません。いずれかの入力がベクトルとして指定されている場合、その要素数は同じでなければならず、また行列のいずれかの次元と同じ長さとなります。

次の場合、MATLAB は行列の列ごとに 1 本のラインをプロットします。

  • すべての座標と誤差範囲の長さが、同じサイズと向きの行列である場合

  • ベクトルとして指定されたすべての入力が、行列の列と同じ長さである場合

それ以外の場合、MATLAB は行列の行ごとに 1 本のラインをプロットします。たとえば、それぞれ 2 つの誤差範囲がある 5 本のラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = [1 1 1 1 1;
     2 2 2 2 2];
y = [1 2 3 4 5;
     2 3 4 5 6];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2;
       0.1 0.3 0.4 0.3 0.1];
errorbar(x,y,err)
xlim([0.95 2.05])

先ほどのコードと同じ y および err 値を使用して、x を 5 要素のベクトルとして指定します。この結果得られるプロットには、それぞれ 5 つの誤差範囲がある 2 本のラインがあります。x は 2 本のライン間で共有されます。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
     2 3 4 5 6];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2;
       0.1 0.3 0.4 0.3 0.1];
errorbar(x,y,err)
xlim([-0.1 4.1])

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | categorical | datetime | duration

対称の誤差範囲の長さ。ベクトルまたは行列として指定します。特定のデータ点で誤差範囲を描画しない場合は、長さを NaN として指定します。err のサイズと形状は、座標入力のサイズと形状、および誤差範囲をどのように分散させるかによって異なります。次の表では、作成できるプロットのタイプのうち最も一般的なものについて説明します。

プロットのタイプxyerr
誤差範囲のある 1 本のライン

y は行ベクトルまたは列ベクトルです。x が指定されている場合、その値は y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルとなります。

x および y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルを指定します。たとえば、x を 5 要素の列ベクトルとして指定し、yerr を 5 要素の行ベクトルとして指定します。

x = [0; 1; 2; 3; 4];
y = 1:5;
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2];
errorbar(x,y,err)
xlim([-0.1 4.1])

誤差範囲のある複数のラインxy の少なくとも一方が行列

行列 x または y の次元のいずれかと同じ長さのベクトルを指定します。一致する次元は、ラインの数と、ラインごとの誤差範囲の数を決定します。

ベクトルを指定すると、誤差範囲はすべてのラインで共有されます。たとえば、同じ 5 つの誤差範囲を共有する 2 本のラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = 1:5;
y = [1 2 3 4 5;
     2 3 4 5 6];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2];
errorbar(x,y,err)
xlim([0.90 5.1])

ラインごとに異なる誤差範囲を表示するには、x または y 行列と同じサイズと向きの行列を指定します。たとえば、複数組の誤差範囲をもつ 2 本のラインをプロットします。

x = 1:5;
y = [1 2 3 4 5;
     2 3 4 5 6];
err = [0.2 0.1 0.3 0.1 0.2;
       0.1 0.3 0.4 0.3 0.1];
errorbar(x,y,err)
xlim([0.90 5.1])

誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration でなければなりません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | duration

負方向と正方向の誤差範囲の長さ。コンマで区切られたベクトルのペア、行列のペア、または 1 つのベクトルと 1 つの行列として指定します。負方向は、誤差範囲の向きによって、データ点の下側または左側となります。正方向はデータ点の上側または右側です。

特定のデータ点で誤差範囲の負または正の部分を省略するには、その点における長さを NaN として指定します。すべてのデータ点で負または正の部分を省略するには、neg または pos に対して空の配列を指定します。

negpos のサイズと形状は、座標入力のサイズと形状、および誤差範囲をどのように分散させるかによって異なります。次の表では、作成できるプロットのタイプのうち最も一般的なものについて説明します。

プロットのタイプxynegpos
誤差範囲のある 1 本のライン

y は行ベクトルまたは列ベクトルです。x が指定されている場合、その値は y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルとなります。

x および y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルを指定します。たとえば、すべての入力を 5 要素のベクトルとして指定し、5 つの誤差範囲をもつラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = [0; 1; 2; 3; 4];
y = 1:5;
neg = [0.2; 0.1; 0.3; 0.05; 0.3];
pos = [0.1 0.05 0.1 0.2 0.3];
errorbar(x,y,neg,pos)
xlim([-0.1 4.1])

誤差範囲のある複数のラインxy の少なくとも一方が行列

行列 x または y の次元のいずれかと同じ長さのベクトルを指定します。一致する次元は、ラインの数と、ラインごとの誤差範囲の数を決定します。neg および pos ベクトルは同じ長さでなければなりません。

ベクトルを指定すると、誤差範囲の長さはすべてのラインで共有されます。たとえば、同じ負と正の誤差範囲の長さを共有する 2 本のラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
     6 7 8 9 10];
neg = [0.2; 0.1; 0.3; 0.05; 0.3];
pos = [0.1 0.05 0.1 0.2 0.3];
errorbar(x,y,neg,pos)
xlim([-0.1 4.1])

ラインごとに異なる正および負の誤差範囲の長さを表示するには、x または y 行列と同じサイズと向きの行列を指定します。たとえば、複数の正と負の誤差範囲の長さをもつ 2 本のラインをプロットします。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
    6 7 8 9 10];
neg = [0.2 0.1 0.3 0.05 0.3;
    3 5 3 2 2];
pos = [0.2 0.3 0.4 0.1 0.2;
    4 3 3 7 3];
errorbar(x,y,neg,pos)
xlim([-0.1 4.1])

誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration でなければなりません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | duration

負方向と正方向の垂直方向の誤差範囲の長さ。コンマで区切られたベクトルのペア、行列のペア、または 1 つのベクトルと 1 つの行列として指定します。負方向はデータ点の下側で、正方向はデータ点の上側です。

特定のデータ点で誤差範囲の負または正の部分を省略するには、その点における長さを NaN として指定します。すべてのデータ点で負または正の部分を省略するには、yneg または ypos に対して空の配列を指定します。

ynegypos のサイズと形状は、座標入力のサイズと形状、および誤差範囲をどのように分散させるかによって異なります。次の表では、作成できるプロットのタイプのうち最も一般的なものについて説明します。

プロットのタイプxyynegypos
誤差範囲のある 1 本のライン

y は行ベクトルまたは列ベクトルです。x が指定されている場合、その値は y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルとなります。

x および y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルを指定します。たとえば、すべての入力を 5 要素のベクトルとして指定し、5 つの誤差範囲をもつラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = [0; 1; 2; 3; 4];
y = 1:5;
yneg = [0.2; 0.1; 0.3; 0.05; 0.3];
ypos = [0.1 0.05 0.1 0.2 0.3];
xneg = [0.1; 0.1; 0.1; 0.1; 0.1];
xpos = [0.1 0.1 0.1 0.1 0.1];
errorbar(x,y,yneg,ypos,xneg,xpos)
xlim([-0.2 4.2])

誤差範囲のある複数のラインxy の少なくとも一方が行列

行列 x または y の次元のいずれかと同じ長さのベクトルを指定します。一致する次元は、ラインの数と、ラインごとの誤差範囲の数を決定します。yneg および ypos ベクトルは同じ長さでなければなりません。

ベクトルを指定すると、誤差範囲の長さはすべてのラインで共有されます。たとえば、同じ負と正の垂直方向の誤差範囲の長さを共有する 2 本のラインをプロットします。xneg および xpos を空の配列として指定し、横棒を除外します。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
     6 7 8 9 10];
yneg = [0.2; 0.3; 0.3; 0.1; 0.3];
ypos = [0.1 0.4 0.1 0.2 0.3];
errorbar(x,y,yneg,ypos,[],[])
xlim([-0.2 4.2])

ラインごとに異なる正および負の垂直方向の長さを表示するには、x または y 行列と同じサイズと向きの行列を指定します。たとえば、ラインごとに異なる正と負の垂直方向の誤差範囲の長さをもつ 2 本のラインをプロットします。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
     6 7 8 9 10];
yneg = [0.3 1 0.2 0.5 0.3;
       0.3 0.2 0.3 1 0.5];
ypos = [1 0.4 0.3 0.2 0.3;
       0.4 0.5 0.2 0.4 1];
errorbar(x,y,yneg,ypos,[],[])
xlim([-0.2 4.2])

誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration でなければなりません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | duration

負方向と正方向の水平方向の誤差範囲の長さ。コンマで区切られたベクトルのペア、行列のペア、または 1 つのベクトルと 1 つの行列として指定します。負方向はデータ点の左側で、正方向はデータ点の右側です。

特定のデータ点で誤差範囲の負または正の部分を省略するには、その点における長さを NaN として指定します。すべてのデータ点で負または正の部分を省略するには、xneg または xpos に対して空の配列を指定します。

xnegxpos のサイズと形状は、座標入力のサイズと形状、および誤差範囲をどのように分散させるかによって異なります。次の表では、作成できるプロットのタイプのうち最も一般的なものについて説明します。

プロットのタイプxyxnegxpos
誤差範囲のある 1 本のライン

y は行ベクトルまたは列ベクトルです。x が指定されている場合、その値は y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルとなります。

x および y と同じ長さの行ベクトルまたは列ベクトルを指定します。たとえば、すべての入力を 5 要素のベクトルとして指定し、5 つの誤差範囲をもつラインをプロットします。x 軸の範囲を関数 xlim により調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = [0; 1; 2; 3; 4];
y = 1:5;
yneg = [0.2; 0.1; 0.3; 0.05; 0.3];
ypos = [0.1 0.05 0.1 0.2 0.3];
xneg = [0.1; 0.1; 0.1; 0.1; 0.1];
xpos = [0.1 0.1 0.1 0.1 0.1];
errorbar(x,y,yneg,ypos,xneg,xpos)
xlim([-0.2 4.2])

誤差範囲のある複数のラインxy の少なくとも一方が行列

行列 x または y の次元のいずれかと同じ長さのベクトルを指定します。一致する次元は、ラインの数と、ラインごとの誤差範囲の数を決定します。xneg および xpos ベクトルは同じ長さでなければなりません。

ベクトルを指定すると、誤差範囲の長さはすべてのラインで共有されます。たとえば、同じ負と正の水平方向の誤差範囲の長さを共有する 2 本のラインをプロットします。yneg および ypos を空の配列として指定し、縦棒を除外します。x 軸および y 軸の範囲を調整し、誤差範囲とプロット ボックスのオーバーラップが発生しないようにします。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
     6 7 8 9 10];
xneg = [0.2; 0.3; 0.3; 0.1; 0.3];
xpos = [0.1 0.4 0.1 0.2 0.3];
errorbar(x,y,[],[],xneg,xpos)
xlim([-0.5 4.5])
ylim([0.5 10.5])

ラインごとに異なる正および負の水平方向の長さを表示するには、x または y 行列と同じサイズと向きの行列を指定します。たとえば、ラインごとに異なる正と負の水平方向の誤差範囲の長さをもつ 2 本のラインをプロットします。

x = 0:4;
y = [1 2 3 4 5;
    6 7 8 9 10];
xneg = [0.3 1 0.2 0.5 0.3;
    0.3 0.2 0.3 1 0.5];
xpos = [1 0.4 0.3 0.2 0.3;
    0.4 0.5 0.2 0.4 1];
errorbar(x,y,[],[],xneg,xpos)
xlim([-0.5 5.5])
ylim([0.5 10.5])

誤差範囲の長さのデータ型は、対応するプロットのデータと適合していなければなりません。たとえば、datetime の値をプロットする場合、それらの値についての誤差範囲の値は duration でなければなりません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | duration

誤差範囲の方向。次の値のいずれかとして指定します。

  • "vertical" — 垂直方向の誤差範囲

  • "horizontal" — 水平方向の誤差範囲

  • "both" — 垂直および水平方向の誤差範囲

例: errorbar(x,y,err,"horizontal")

ライン スタイル、マーカー、および色。記号を含む string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。記号の順番は任意です。3 つの特性 (ライン スタイル、マーカーおよび色) をすべて指定する必要はありません。たとえば、ライン スタイルを省略してマーカーを指定する場合、プロットはラインなしでマーカーのみを表示します。

例: "--or" は円形マーカー付きの赤い破線です。

ライン スタイル説明結果として得られる線
"-"実線

Sample of solid line

"--"破線

Sample of dashed line

":"点線

Sample of dotted line

"-."一点鎖線

Sample of dash-dotted line, with alternating dashes and dots

マーカー説明結果のマーカー
"o"

Sample of circle marker

"+"プラス記号

Sample of plus sign marker

"*"アスタリスク

Sample of asterisk marker

"."

Sample of point marker

"x"十字

Sample of cross marker

"_"水平線

Sample of horizontal line marker

"|"垂直線

Sample of vertical line marker

"square"正方形

Sample of square marker

"diamond"菱形

Sample of diamond marker

"^"上向き三角形

Sample of upward-pointing triangle marker

"v"下向き三角形

Sample of downward-pointing triangle marker

">"右向き三角形

Sample of right-pointing triangle marker

"<"左向き三角形

Sample of left-pointing triangle marker

"pentagram"星形五角形

Sample of pentagram marker

"hexagram"星形六角形

Sample of hexagram marker

色名省略名RGB 3 成分外観
"red""r"[1 0 0]

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]

Sample of the color white

axes オブジェクト。座標軸を指定しない場合、errorbar は現在の座標軸にプロットします。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: errorbar(y,err,"LineWidth",2) は、2 ポイントのライン幅を指定します。

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、ErrorBar のプロパティ を参照してください。

誤差範囲の端点のキャップの長さ。ポイント単位の非負の値として指定します。誤差範囲からキャップを除去するには、CapSize0 に設定します。

例: errorbar(x,y,err,"CapSize",10)

ライン幅。ポイント単位の正の値として指定します。1 ポイントは 1/72 インチです。ラインがマーカーをもつ場合、ライン幅はマーカー エッジにも影響します。

ライン幅をピクセルの幅より細くすることはできません。システムでライン幅をピクセルの幅より細い値に設定すると、ラインは 1 ピクセル幅で表示されます。

詳細

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座標をベクトルと行列の組み合わせとして指定

errorbar は、座標のベクトルと行列の組み合わせを受け入れて、同じ座標軸で複数の座標セットをプロットできるようにします。

1 つの次元の座標が共有されている場合は、1 つのベクトルと 1 つの行列を指定します。ベクトルの長さは行列の次元の 1 つと一致していなければなりません。行列の行 (または列) はベクトルに対してプロットされます。たとえば、x 座標を m 要素のベクトル、y 座標を m 行 n 列の行列として指定できます。MATLAB では、同じ x 座標を共有する n 個のプロットが表示されます。

Four vector-matrix pairs. The first three pairs are valid combinations because the length of each vector matches one of the dimensions of its corresponding matrix. The last pair is not a valid combination because the length of the vector does not match either dimension of the matrix.

座標が両方の次元のすべてのプロットで異なる場合は、2 つの行列を指定します。両方の行列のサイズと向きが同じでなければなりません。行列の列は互いに対しプロットされます。

Three matrix pairs. The first two pairs are valid combinations because the matrices have the same size and orientation. The last pair of matrices is not valid because the matrices have different orientations.

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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参考

関数

プロパティ