audiorecorder
オーディオ録音用のオブジェクト
説明
MATLAB® で処理するために、マイクなどの入力デバイスからオーディオ データを録音するには、audiorecorder
オブジェクトを使用します。audiorecorder
オブジェクトには、録音時の柔軟性をさらに向上できるプロパティがあります。たとえば、audiorecorder
オブジェクトの関数を使用して、一時停止、再開、またはコールバックの定義ができます。
作成
構文
説明
は、次のプロパティをもつ recorder
= audiorecorderaudiorecorder
オブジェクトを作成して返します。
SampleRate
:8000
BitsPerSample
:8
NumChannels
:1
入力引数
プロパティ
オブジェクト関数
get | audiorecorder オブジェクトのプロパティ値のクエリ |
getaudiodata | 録音したオーディオ信号の数値配列への保存 |
getplayer | 関連付けられた audioplayer オブジェクトを作成 |
isrecording | 録音が進行中かどうか判断する |
pause | audioplayer オブジェクトの再生または audiorecorder オブジェクトの録音の一時停止 |
play | audiorecorder オブジェクトからのオーディオの再生 |
record | audiorecorder オブジェクトにオーディオを録音 |
recordblocking | オーディオを audiorecorder オブジェクトに録音、録音が終了するまで制御を保持 |
resume | 一時停止状態からの audioplayer オブジェクトの再生または audiorecorder オブジェクトの録音の再開 |
set | audiorecorder オブジェクトに対してプロパティ値を設定します。 |
stop | audioplayer オブジェクトの再生または audiorecorder オブジェクトの録音の停止 |
例
制限
次の制限は、MATLAB Online™ または MATLAB Web App Server™ で
audiorecorder
を使用している場合に適用されます。audiorecorder
オブジェクトからaudioplayer
オブジェクトを作成できません。audiorecorder
はnBits
を無視します。代わりに、入力オーディオ デバイスのサンプルあたりの既定のビット数を使用してオーディオ データが録音されます。サンプル レート
Fs
の有効な値は、MATLAB デスクトップと同じにならない場合があります。
ヒント
関数
audiorecorder
は、すべての Windows® プラットフォームとほとんどの UNIX® プラットフォームのサウンド デバイスをサポートしています。MATLAB Online および MATLAB Web App Server の
audiorecorder
は、Google Chrome® でサポートされます。メモ
MATLAB Online または MATLAB Web App Server を使用する場合のセキュリティに関する考慮事項: MATLAB Online または MATLAB Web App Server で
audiorecorder
を使用している場合は、特定の機能と設定がプライバシーの管理に役立ちます。望ましくないアプリケーションでマイクが使用される可能性を低減するには、オーディオ デバイスへの自動アクセスをオフにします。これらの設定はいつでも変更できます。Web サイトへのアクセス許可を一度付与すると、以降にそのサイトを訪問する際、自動的にブラウザーがマイクにアクセス可能になる場合があります。Google Chrome のブラウザー設定を使用して、最初にアクセスを許可した後に特定のサイトに対するアクセスを取り消します。
Google Chrome でプライベート ブラウジング モードを使用して MATLAB Online の Web サイトまたは MATLAB Web App Server にアクセスすることもできます。これを行うと、Chrome® では、ブラウザー設定に関係なく、マイクにアクセスしようとするたびに自動的に権限が求められます。
バージョン履歴
R2006a より前に導入