コマンド ウィンドウでのステートメントの入力
MATLAB® で作業をするとき、コマンド ウィンドウに個々のステートメントを入力できます。たとえば、次のステートメントをコマンド ラインに入力して a
という名前の変数を作成します。
a = 1
MATLAB によって変数 a
がワークスペースにすぐに追加され、コマンド ウィンドウに結果が表示されます。
a = 1
出力変数が設定されていなければ、MATLAB は変数 ans
(answer の省略形) を使って計算結果を保存します。
sin(a)
ans = 0.8415
ans
の値は、変数に代入されていない出力値を返すコマンドごとに変化します。
ステートメントの最後にセミコロンを付けると、MATLAB は計算を実行しますが、コマンド ウィンドウへの出力表示は行いません。
b = 2;
複数行にわたって複数のステートメントを入力してからステートメントを実行するには、ステートメント間で Shift + Enter を使用します。このアクションは、for
や end
などのように、複数行で一組になったキーワード ステートメントを入力するときには必要ありません。
ステートメントを区切って、複数のステートメントを同じ行に入力することもできます。コマンドを区切るために、各コマンドの終わりにコンマまたはセミコロンを付けます。コンマで終わるコマンドでは結果が表示されますが、セミコロンで終わるコマンドでは結果が表示されません。たとえば、次の 3 つのステートメントをコマンド ラインに入力します。
A = magic(5), B = ones(5) * 4.7; C = A./B
A = 17 24 1 8 15 23 5 7 14 16 4 6 13 20 22 10 12 19 21 3 11 18 25 2 9 C = 3.6170 5.1064 0.2128 1.7021 3.1915 4.8936 1.0638 1.4894 2.9787 3.4043 0.8511 1.2766 2.7660 4.2553 4.6809 2.1277 2.5532 4.0426 4.4681 0.6383 2.3404 3.8298 5.3191 0.4255 1.9149
MATLAB は、コマンド ウィンドウに A
と C
の値のみを表示します。
前に使用したコマンドをコマンド ウィンドウに再度呼び出すには、上方向キー (↑) または下方向キー (↓) を押します。空のコマンド ライン上またはコマンドの最初の数文字の入力後に方向キーを押します。たとえば、コマンド b = 2
を呼び出すには、b
と入力してから上方向キーを押します。
コマンド ウィンドウでコマンドを実行せずにクリアするには、Esc キーを押します。
コマンド ウィンドウでは、既に入力されているステートメントを実行できます。ステートメントを選択し、右クリックして [選択を実行] を選択します。
コマンド ウィンドウで、現在コマンド プロンプトにあるコードの一部分のみを実行することもできます。入力されたコードの一部を実行するには、コードを選択して Enter キーを押します。
たとえば、次のコードの一部を選択します。
hello