デスクトップのレイアウトの変更
MATLAB® を起動すると、既定のレイアウトでデスクトップが表示されます。
既定では、デスクトップには次のツールがあります。
ツール | 位置 | 説明 |
---|---|---|
ツールストリップ | デスクトップの上部 | 既定では、ツールストリップには次の 3 つのタブが含まれています。[ホーム]、[プロット]、[アプリ]。 |
現在のフォルダー ツール バー | デスクトップ上部のツールストリップの下 | 現在のフォルダーを表示および変更します。 |
現在のフォルダー ブラウザー | デスクトップの左側 | MATLAB でファイルとフォルダーを管理します。アクションには、現在のフォルダー内のファイルおよびフォルダーを表示する、作成する、開く、移動する、名称変更するなどが含まれます。 |
ワークスペース ブラウザー | デスクトップの右側 | MATLAB でワークスペースの内容を表示および管理します。 MATLAB Online™ および画面解像度が低いシステムでは、MATLAB は既定では 2 列のレイアウトになり、ワークスペース パネルはデスクトップの左側、ファイル パネルの下に表示されます。 |
コマンド ウィンドウ | デスクトップの中央 | コマンド ラインで個々のステートメントを入力し、結果の出力を表示します。 |
デスクトップのレイアウトを変更するには、事前に構成された一連のデスクトップ レイアウトから選択するか、個々のツールの非表示化、最小化、アンドックを行って独自のレイアウトを作成できます。また、ツール内のドキュメントのレイアウトについても、アンドック、並べ替え、タイル表示による変更が可能です。その後、レイアウトを保存し、後で再利用できます。
MATLAB Online デスクトップ
MATLAB Online では、デスクトップの左右および下部にあるサイドバーを使用して、デスクトップ ツールへのアクセスおよびデスクトップ レイアウトの変更を行うことができます。各サイドバーには、デスクトップの該当する領域にドッキングされる、[ワークスペース] パネル、[ファイル] パネル、コマンド ウィンドウなどのツールが表示されます。デスクトップの領域にドッキングされているツールがない場合は、その領域のサイドバーは非表示になります。
サイドバーを使用して、ツールの表示と非表示の切り替え、ツールのグループ化、ツールの位置の移動を行うことができます。ツールの表示と非表示を切り替えるには、サイドバーにあるそのツールのアイコンをクリックします。複数のツールの表示と非表示をまとめて切り替えるには、別のツール アイコンの横にツール アイコンのいずれかをドラッグしてグループ化します。ツールをデスクトップの別の場所に移動するには、ツールまたはツールのアイコンを新しい場所にドラッグします。
事前に構成されたレイアウトの選択
MATLAB には、特定のワークフロー用に最適化された一連の事前構成済みのデスクトップ レイアウトが用意されています。事前に構成されたレイアウトを選択するには、[ホーム] タブの [環境] セクションで [レイアウト] をクリックし、レイアウトを選択します。MATLAB デスクトップを既定のレイアウトに戻すには、[既定] を選択します。
たとえば、コマンド ウィンドウでの作業がほとんどの場合は、[コマンド ウィンドウ以外をすべて最小化] オプション (MATLAB Online では [コマンド ウィンドウのみ]) を選択すると、デスクトップでコマンド ウィンドウが最大化され、それ以外のツールはすべて最小化されます。
ツールを開く
デスクトップに表示されていないツールを開いたり表示したりするには、[ホーム] タブの [環境] セクションで [レイアウト] をクリックします。次に、[表示] セクションで、デスクトップに表示するデスクトップ ツールを選択します。一部のツールは、関数を使用してプログラムで開くこともできます。たとえば、エディターを開くには、関数 edit
を使用します。ワークスペース ブラウザーを開くには、関数 workspace
を使用します。
MATLAB Online では、非表示になっているツールを表示するには、サイドバーにあるそのツールのアイコンをクリックします。また、いくつかのツールを表示するには、[ホーム] タブに移動し、[環境] セクションの [レイアウト] ボタンをクリックします。次に、[レイアウト オプション] セクションで、リスト内の 1 つ以上のオプションを選択します。どのサイドバーにもないツールを開くには、サイドバーで [パネルをさらに開く] ボタン () をクリックします。次に、[パネルを開く] ダイアログ ボックスで、使用可能なツールから選択します。サイドバーを右クリックして [パネルをさらに開く] を選択することもできます。
ツールを最小化する
デスクトップでツールを最小化すると、定期的に使用するツールに引き続きすばやくアクセスできるようにしてレイアウトを最適化できます。
ツールストリップを最小化するには、ツールストリップの右下隅にある ボタンをクリックします。ツールストリップが最小化されますが、タブは表示されたままになります。ツールストリップを元に戻すには、いずれかのタブを選択してツールストリップを表示し、ツールストリップの右下隅にある ボタンをクリックします。
現在のフォルダー ブラウザー、コマンド ウィンドウ、エディター、ライブ エディターなどの他のツールを最小化するには、ツールのタイトル バーにある ボタンをクリックし、[最小化] を選択します。最小化されたツールは、[最小化] アイコンの矢印で示されるデスクトップの端に沿って表示されます。たとえば、[最小化] アイコン は、ツールが既定の設定に従ってデスクトップの左端に最小化されたことを示します。最小化されたツールをデスクトップの別の端に移動するには、ツールを目的に位置にドラッグします。最小化されたツールをデスクトップで一時的に開くには、ツールをクリックします。次に、ツールを元のサイズに戻すには、ツールをダブルクリックします。あるいは、 ボタンをクリックして [元に戻す] を選択することもできます。
たとえば、現在のフォルダー ブラウザーを最小化するには、現在のフォルダー ブラウザーの右上にある ボタンをクリックし、 [最小化] を選択します。現在のフォルダー ブラウザーが画面の左端に最小化されます。
MATLAB Online では、ツールを最小化するには、サイドバーにあるそのツールのアイコンをクリックします。2 つ以上のツールがグループ化されている場合、タイトル バーの左側にある [折りたたむ] ボタンをクリックして、個々のツールを最小化できます。
たとえば、MATLAB Online デスクトップが既定のレイアウトで、[ファイル] パネルおよび [ワークスペース] パネルがデスクトップの左側で開かれている場合は、左側のサイドバーの 2 つのツールのアイコン グループをクリックして両方のツールを非表示にすることができます。タイトル バーの左側にある [折りたたむ] ボタンをクリックして、[ファイル] パネルのみを最小化できます。
MATLAB Online で新しいウィンドウに開いたツールを最小化するには、Manage Windows in MATLAB Onlineを参照してください。
ツールを非表示にする
ツールを非表示にするには、ツールのタイトル バーにある ボタンをクリックし、[閉じる] を選択します。また、いくつかのツールを非表示にするには、[ホーム] タブに移動し、[環境] セクションの [レイアウト] ボタンをクリックします。次に、[表示] セクションで、リスト内の 1 つ以上のオプションをオフにします。すべてのツールのタイトル バーのみを非表示にするには、[パネル タイトル] オプションをクリックします。
MATLAB Online では、ツールを非表示にするには、サイドバーにあるそのツールのアイコンをクリックします。また、いくつかのツールを非表示にするには、[ホーム] タブに移動し、[環境] セクションの [レイアウト] ボタンをクリックします。次に、[レイアウト オプション] セクションで、リスト内の 1 つ以上のオプションをオフにします。
ツールとドキュメントのアンドック
ツールを別のウィンドウで開くには、ツールをアンドックして、MATLAB デスクトップの外に移動します。ツールをアンドックするには、ドッキングされたツールのタイトル バーにある ボタンをクリックし、[ドックから出す] を選択します。あるいは、ツールのタイトル バーをドラッグして、MATLAB デスクトップ外の新しい位置まで移動します。アンドックされたツールをデスクトップに戻すには、アンドックされたツールの右上にある ボタンをクリックし、[ドックに入れる] を選択します。
エディターで開いている個々のスクリプト ファイルなど、ツール内の個々のドキュメントをアンドックすることもできます。個々のドキュメントをアンドックするには、ドキュメントのタブを右クリックし、[document
をドックから出す] を選択します。あるいは、ツールのタイトル バーにある ボタンをクリックして [document
をドックから出す] を選択することもできます。アンドックされたツールとドキュメントは、Windows® のタスク バー、またはプラットフォームでそれに対応するものに表示されます。タスク バーにあるツールまたはドキュメントのアイコンをクリックするとアクティブになります。
たとえば、エディターでファイル fact.m
を開いている場合、そのファイルだけをアンドックするには、エディターのタイトル バーにある ボタンをクリックし、[fact.m をドックから出す] を選択します。MATLAB で、エディターはデスクトップにドッキングされたまま、fact.m
が別のウィンドウで開きます。ファイルをデスクトップに戻すには、アンドックされたファイルの右上にある ボタンをクリックし、[fact.m をドックに入れる] を選択します。アンドックされたドキュメントが複数ある場合に、それらをすべてデスクトップに戻すには、[tool
にすべてをドッキング] を選択します。
MATLAB Online では、ツールとドキュメントのアンドックはサポートされていません。
ドキュメントの並べ替えとタイル表示
MATLAB ドキュメントを開くと、エディター、ライブ エディター、変数エディターなど、関連付けられたツールでドキュメントが開かれます。各ドキュメントがツール内で個別のタブとして開かれます。複数のドキュメントのレイアウトを最適化するために、それらの並べ替えやタイル表示が可能です。
ツール内で個々のドキュメントのタブを並べ替えるには、タブを別の位置にドラッグします。ドキュメントのタブをアルファベット順に並べ替えるには、[ビュー] タブの [ドキュメント タブ] セクションで [アルファベット順] を選択します。MATLAB Online で、ドキュメント タブをアルファベット順に表示するには、ツールのタイトル バーにある ボタンをクリックし、[アルファベット順] を選択します。
既定では、タブはドキュメントの上部に表示されます。ツール内でタブの位置を変更するには、[ビュー] タブで [タブ位置] をクリックし、使用可能なオプションから選択します。たとえば、タブをエディターの上部ではなく左側に表示するには、エディターを開いた状態で [ビュー] タブに移動し、[タブ位置] をクリックし、[左] を選択します。MATLAB Online で、ツール内でタブの位置を変更するには、 ボタンをクリックし、[タブ位置] を選択し、使用可能なオプションから選択します。
エディター、ライブ エディター、変数エディターでドキュメントをタイル表示するには、[ビュー] タブに移動し、[並べて表示] セクションでタイル オプションを選択します。タイル表示されたドキュメントを移動するには、ドキュメントのタブを別のタイルにドラッグします。既にドキュメントを含んでいるタイルにドラッグした場合、2 つのドキュメントは重なり、ドラッグしたドキュメントが上に表示されます。
たとえば、エディターで 2 つのファイルを左右に並べて表示するには、[ビュー] タブに移動し、 [左/右] ボタンを選択します。
Figure パネル、ヘルプ ブラウザー、Web ブラウザーでドキュメントをタイル表示するには、ツールの右上にある 、、、または オプション ボタンを選択します。
MATLAB Online でドキュメントをタイル表示するには、ツールのタイトル バーにある ボタンをクリックし、[すべて並べて表示] を選択し、タイル オプションを選択します。
デスクトップのレイアウトの保存
セッションを終了すると、MATLAB は現在のデスクトップのレイアウトを保存します。次回 MATLAB を起動すると、デスクトップは前回終了したときと同じ外観になります。
カスタマイズした 2 つ以上のデスクトップのレイアウトを切り替えて使用する場合は、それらをすべて保存しておくことで簡単に切り替えることができます。レイアウトを保存するには、[ホーム] タブの [環境] セクションで [レイアウト] をクリックし、[レイアウトの保存] (または MATLAB Online で [現在のレイアウトの保存]) を選択します。MATLAB は、保存されたすべてのレイアウトを基本設定フォルダーに格納します。MATLAB は、セッションの終了時に、現在のデスクトップのレイアウトをファイル MATLABDesktop.xml
に保存します。
保存したレイアウトを使用するには、[ホーム] タブで [レイアウト] をクリックし、保存したレイアウトを選択します。保存したレイアウトを削除するか名前を変更するには、[レイアウトの整理] を選択します。MATLAB Online で、レイアウトを右クリックして、コンテキスト メニューから [削除] または [名前の変更] を選択します。
ヘルプ ブラウザー、Web ブラウザー、変数エディターなどの一部のツールは、前回のセッションの終了時に開いていても起動時に自動的には開きませんが、起動オプションを使うと、起動時に開くツールを指定できます。詳細は、起動オプションの指定を参照してください。