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iptsetpref

Image Processing Toolbox の基本設定または有効値の表示

説明

iptsetpref(prefname) は、prefname で指定されている Image Processing Toolbox™ の基本設定で有効な値を表示します。

iptsetpref(prefname,prefvalue) は、prefname で指定された Image Processing Toolbox の基本設定を、prefvalue で指定された値に設定します。設定は、変更されるまで有効です。

また、Image Processing Toolbox の [基本設定] ウィンドウを使用して設定することもできます。このウィンドウにアクセスするには、[ホーム] タブの [環境] セクションで Preferences button [基本設定] をクリックします。あるいは、関数 iptprefs を呼び出して [基本設定] ウィンドウを開きます。

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関数 imshow の既定の境界を tight に設定します。

iptsetpref("ImshowBorder","tight")

入力引数

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Image Processing Toolbox 基本設定の名前。次の表のいずれかの値に指定します。基本設定の名前は大文字小文字を区別せず、省略形を使用することができます。

Image Processing Toolbox の基本設定

基本設定の名前

説明

"ImshowAxesVisible"

imshow が座標軸のボックスと目盛りラベルを付けてイメージを表示するかどうかを制御します。取りうる値は以下のとおりです。

"on" — 座標軸のボックスと目盛りラベルを含む。

"off" — 座標軸のボックスと目盛りラベルを含まない。これは既定値です。

"ImshowBorder"

imshow が、Figure ウィンドウ内でイメージの周りに境界を含ませるかどうかを制御します。取りうる値は以下のとおりです。

"loose" — Figure ウィンドウのエッジとイメージの間に境界を入れ、座標軸のラベルやタイトルなどの注釈用の余地を残します。これは既定値です。

"tight" — Figure 全体にイメージが入るように Figure のサイズを調整します。

メモ

イメージが非常に小さい場合、または Figure 内にイメージと座標軸以外に他のオブジェクトが存在する場合でも、境界を入れることができます。

imshow を呼び出すときに、名前と値の引数 Border を指定することで、この基本設定をオーバーライドすることができます。

"ImshowInitialMagnification"

imshow で表示されたイメージの初期倍率を制御します。取りうる値は以下のとおりです。

正の数値スカラー — imshow はパーセンテージで数値を解釈します。既定値は 100 です。100% の倍率は、すべてのイメージ ピクセルに対して 1 つのスクリーン ピクセルがあることを意味します。

"fit" — ウィンドウ全体に適合するようにイメージをスケーリングします。

imshow を呼び出すときに、名前と値の引数 InitialMagnification を指定することで、またはイメージを表示した後に関数 truesize を呼び出すことで、この基本設定をオーバーライドすることができます。

"ImtoolInitialMagnification"

イメージ ツールによって表示されるイメージの初期倍率を制御します。取りうる値は以下のとおりです。

"adaptive" — イメージ全体を表示します。イメージを画面上で 100% で表示するには大きすぎる場合、画面上に適合する最も大きい倍率でイメージを表示します。これは既定値です。

正の数値スカラー — パーセンテージで倍率を指定します。100% の倍率は、すべてのイメージ ピクセルに対して 1 つのスクリーン ピクセルがあることを意味します。

"fit" — ウィンドウ全体に適合するようにイメージをスケーリングします。

関数 imtool を使用してイメージ ツールを開くときに、名前と値の引数 InitialMagnification を指定することで、この基本設定をオーバーライドできます。

"ImtoolStartWithOverview"

imtool を使用し、イメージ ツールを使用してイメージを開くときに、概要ツールを自動的に開くかどうかを制御します。取りうる値は以下のとおりです。

true— イメージを開くときに概要ツールを開く。

false — イメージを開くときに概要ツールを開かない。これは既定値です。

"VolumeViewerUseHardware"

ボリューム ビューアー アプリでローカル グラフィックス ハードウェアの OpenGL® シェーダーを使用して、ボリューム レンダリングを最適化するかどうかを制御します。取りうる値は以下のとおりです。

true — ハードウェア最適化を有効にします。これは既定値です。

false — ハードウェア最適化を無効にします。false 値にすると、特定の機能がアプリから削除され、レンダリングのパフォーマンスが低下します。グラフィックス ドライバーの問題を解決するテクニカル サポート シナリオに限り、この基本設定を false に設定してください。

メモ

この基本設定は [基本設定] ウィンドウではアクセスできません。また、iptsetpref を使用してプログラムで設定する必要があります。

"UseIPPL"

一部のツールボックス関数でハードウェア最適化を使用するかどうかを制御します。取りうる値は以下のとおりです。

true — ハードウェア最適化を有効にします。これは既定値です。

false — ハードウェア最適化を無効にします

メモ

この基本設定を設定すると、読み込まれたすべての MEX ファイルがクリアされます。

データ型: string | char

Image Processing Toolbox 基本設定に割り当てる値。指定した基本設定に有効な値を指定します。各基本設定の値は prefname の表にまとめられています。

例: iptsetpref("ImshowBorder","tight")

バージョン履歴

R2006a より前に導入