graycoprops
グレーレベル同時生起行列 (GLCM) のプロパティ
説明
は stats
= graycoprops(glcm
,properties
)properties
で指定された統計値をグレーレベル同時生起行列 glcm
から計算します。
graycoprops
は、要素の和が 1 に等しくなるようにグレーレベル同時生起行列 (GLCM) を正規化します。正規化された GLCM の各要素 (r,c) は、イメージ内でグレー レベル値 r と c をもつように定義された空間的関係のあるピクセルの組の同時出現確率です。graycoprops
は正規化された GLCM を使用して properties
を計算します。
例
グレー レベルの同時生起行列から統計量を作成
シンプルなサンプル GLCM を作成します。
glcm = [0 1 2 3;1 1 2 3;1 0 2 0;0 0 0 3]
glcm = 4×4
0 1 2 3
1 1 2 3
1 0 2 0
0 0 0 3
GLCM の統計プロパティを計算します。
stats = graycoprops(glcm)
stats = struct with fields:
Contrast: 2.8947
Correlation: 0.0783
Energy: 0.1191
Homogeneity: 0.5658
複数の GLCM からコントラストと均一性を計算
グレースケール イメージをワークスペースに読み取ります。
I = imread('circuit.tif');
異なるオフセットを指定してイメージから 2 つのグレー レベルの同時生起行列 (GLCM) を作成します。
glcm = graycomatrix(I,'Offset',[2 0;0 2])
glcm = glcm(:,:,1) = 14205 2107 126 0 0 0 0 0 2242 14052 3555 400 0 0 0 0 191 3579 7341 1505 37 0 0 0 0 683 1446 7184 1368 0 0 0 0 7 116 1502 10256 1124 0 0 0 0 0 2 1153 1435 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 glcm(:,:,2) = 13938 2615 204 4 0 0 0 0 2406 14062 3311 630 23 0 0 0 145 3184 7371 1650 133 0 0 0 2 371 1621 6905 1706 0 0 0 0 0 116 1477 9974 1173 0 0 0 0 0 1 1161 1417 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
イメージのコントラストと均一性に関する統計量を GLCM から取得します。
stats = graycoprops(glcm,{'contrast','homogeneity'})
stats = struct with fields:
Contrast: [0.3420 0.3567]
Homogeneity: [0.8567 0.8513]
入力引数
glcm
— GLCM
非負の整数の行列 | 非負の整数から成る配列
GLCM。次のいずれかとして指定します。GLCM は関数 graycomatrix
を使用して作成できます。
1 個の GLCM の場合は m 行 n 列の非負の整数の行列
"p" 個の有効な GLCM の場合は m×n×p の非負の整数から成る配列
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
properties
— 統計プロパティ
"all"
(既定値) | string スカラーまたは文字ベクトルのコンマ区切りリスト | string スカラーまたは文字ベクトルの cell 配列 | string 配列 | スペース区切りの文字ベクトル
GLCM から導出されるイメージの統計プロパティ。string スカラーまたは文字ベクトルのコンマ区切りリスト、string スカラーまたは文字ベクトルの cell 配列、string 配列、スペース区切りの文字ベクトル、または "all"
として指定します。次の表に示すいずれかのプロパティ名を指定できます。
Property | 説明 | 式 |
---|---|---|
| イメージ全体について、あるピクセルとその近傍との間の強度コントラストの測度を返します。 Range = [0 (size(GLCM,1)-1)^2] 定数イメージの場合、コントラストは 0 です。 プロパティ Contrast は、"分散"、"慣性" とも呼ばれます。 | |
| イメージ全体について、あるピクセルがその近傍とどのように相関しているのかを示す測度を返します。
Correlation は、正の完全な相関イメージの場合は 1、負の完全な相関イメージの場合は -1 です。定数イメージの場合、Correlation は | |
| GLCM の要素の二乗和を返します。 Range = [0 1] 定数イメージの場合、Energy は プロパティ Energy は "均一性"、"エネルギーの均一性"、"角度 2 次モーメント" とも呼ばれます。 | |
| GLCM の要素の分布が GLCM 対角線に対してどの程度接近しているのかを示す値を返します。 Range = [0 1] 対角 GLCM の場合、Homogeneity は 1 です。 |
例: "Contrast","Homogeneity"
は、string スカラーのコンマ区切りリストとして 2 つのプロパティを指定します。
例: ["Contrast","Homogeneity"]
は、string スカラーの配列として 2 つのプロパティを指定します。
例: {"Contrast","Homogeneity"}
は、string スカラーの cell 配列として 2 つのプロパティを指定します。
例: 'Contrast Homogeneity'
は、スペース区切りの文字ベクトルとして 2 つのプロパティを指定します。
データ型: char
| string
| cell
出力引数
stats
— GLCM から導出される統計量
構造体
GLCM から導出される統計量。properties
によって指定されたフィールドをもつ構造体として返されます。各フィールドは、1 行 p 列の配列を格納します。ここで、p は glcm
のグレー レベル同時生起行列の数です。たとえば、glcm
が 8×8×3 の配列で、プロパティが "Energy"
の場合、stats
は、フィールド Energy
を含む構造体です。これには 1 行 3 列の配列が格納されます。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
MATLAB コマンド
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