fimath オブジェクトの作成
fimath オブジェクトの構文
fi
オブジェクトの算術属性は、その fi
オブジェクトに付加されているローカル fimath
オブジェクトによって定義されます。fi
オブジェクトにローカル fimath
が存在しない場合は、以下の既定の fimath 値が使用されます。
RoundingMethod: Nearest OverflowAction: Wrap ProductMode: FullPrecision SumMode: FullPrecision
Fixed-Point Designer™ ソフトウェアで fimath
オブジェクトを作成するには次の 2 つの方法があります。
コンストラクター関数
fimath
を使用して新しいfimath
オブジェクトを作成します。コンストラクター関数
fimath
を使用して既存のfimath
オブジェクトをコピーします。
まず、以下のように入力します。
F = fimath
これで fimath
オブジェクトが作成されます。
F = RoundingMethod: Nearest OverflowAction: Saturate ProductMode: FullPrecision SumMode: FullPrecision
fimath
オブジェクトをコピーするには、次の例のように代入を使用します。
F = fimath; G = F; isequal(F,G)
ans = logical 1
次の構文も使用できます。
F = fimath(...'PropertyName',PropertyValue...)
この構文を使用すると、オブジェクトの作成時にプロパティ名/プロパティ値のペアを使用して fimath
オブジェクトのプロパティを設定できます。オブジェクト作成時の fimath プロパティの設定を参照してください。
GUI での fimath オブジェクト コンストラクターの作成
MATLAB® でファイルを操作するとき、[fimath コンストラクターの挿入] ダイアログ ボックスを使用して fimath
オブジェクト コンストラクターを作成できます。このダイアログ ボックスで fimath
オブジェクトのプロパティを指定した後、事前入力されている fimath
オブジェクト コンストラクターをファイルの特定の場所に挿入できます。
たとえば、偶数丸めを使用してオーバーフロー時にラップする fimath
オブジェクトを作成するには、以下の手順を実行します。
[ホーム] タブの [ファイル] セクションで、[新規] 、 [スクリプト] をクリックして MATLAB エディターを開きます。
[エディター] タブの [編集] セクションで、[挿入] ボタン グループの をクリックします。[fimath を挿入] をクリックして [fimath コンストラクターの挿入] ダイアログ ボックスを開きます。
エディット ボックスとドロップダウン メニューを使用して、
fimath
オブジェクトの以下のプロパティを指定します。Rounding method =
Floor
Overflow action =
Wrap
Product mode =
FullPrecision
Sum mode =
FullPrecision
fimath
オブジェクト コンストラクターをファイルに挿入するには、ファイル内の目的の場所にカーソルを置きます。[fimath コンストラクターの挿入] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。[OK] をクリックすると、[fimath コンストラクターの挿入] ダイアログ ボックスが閉じて、次のようにファイルにfimath
オブジェクト コンストラクターが自動的に入力されます。