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coder.FiType クラス

名前空間: coder
スーパークラス: coder.ArrayType

入力仕様に対して許容される MATLAB 固定小数点配列のセットを表す

説明

coder.FiType のオブジェクトは、生成されたコードが受け入れる固定小数点配列の値を指定します。このクラスのオブジェクトは、fiaccel コマンドの -args オプションでのみ使用します。生成された MEX 関数に入力として渡さないでください。

作成

t = coder.typeof(v) は、固定小数点入力 v と同じプロパティをもつ固定小数点値のセットを表す coder.FiType オブジェクトを作成します。

t = coder.typeof(v,sz, variableDims) は、sz で指定された上限サイズと variableDims で示された可変次元をもつ coder.FiType オブジェクトを作成します。sz で次元に Inf を指定すると、その次元はサイズの制限のない可変サイズになります。sz[] の場合、v の上限サイズは変化しません。variableDims を指定しないと、この型の制限付き次元は固定になります。variableDims がスカラーの場合、この関数は固定の 1 または 0 でない制限付き次元にこの値を適用します。

t = coder.newtype('embedded.fi',numerictype,sz,variableDims) は、上限サイズ szvariableDims で示された可変次元をもつ numerictype の固定小数点値のセットを表す coder.FiType オブジェクトを作成します。sz で次元に Inf を指定すると、その次元はサイズの制限のない可変サイズになります。variableDims を指定しないと、この型の制限付き次元は固定になります。variableDims がスカラーの場合、この関数は固定の 1 または 0 でない制限付き次元にこの値を適用します。

t = coder.newtype('embedded.fi',numerictype,sz,variableDims,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数で指定された追加オプションを使用して、固定小数点値のセットを表す coder.FiType オブジェクトを作成します。Name はプロパティの名前で、Value は対応する値です。Name1=Value1,…,NameN=ValueN のように、複数の名前と値の引数を任意の順序で指定できます。

メモ

coder.Type オブジェクトの作成と編集は、コード生成の型エディターを使用して対話形式で行うことができます。コード生成の型エディターを使用した入力の型の作成と編集を参照してください。

入力引数

すべて展開する

入力変数。固定小数点数値として指定します。

型オブジェクトの次元のサイズ。整数のベクトルとして指定します。

各次元が可変サイズかどうかを指定するオプション。boolean ベクトルとして指定します。このベクトルの要素を 1 と指定すると、対応する次元が可変サイズになります。それ以外の場合、次元は固定サイズになります。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。Name は引数名、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に表示されなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前は、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name を引用符で囲みます。

複素数値を表現できる coder.FiType オブジェクトを作成するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

固定小数点演算のオプション。fimath オブジェクトとして指定します。この入力を指定しない場合、coder.FiType オブジェクトで既定のプロパティの値をもつ fimath が使用されます。

プロパティ

すべて展開する

値クラス名。string スカラーとして返されます。

セット内の固定小数点配列が実数であるか複素数であるか。

セット内の固定小数点配列で使用する固定小数点演算のオプション。fimath オブジェクトとして返されます。

セット内の固定小数点配列で使用する固定小数点表現のオプション。numerictype オブジェクトとして返されます。

セット内の配列の上限サイズ。整数のベクトルとして返されます。

配列の各次元が固定サイズであるか可変サイズであるかを指定するオプション。値 1 は対応する要素が可変サイズであることを示します。値 0 は対応する要素が固定サイズであることを示します。

すべて折りたたむ

固定小数点型 t を作成します。

t = coder.typeof(fi(1))
t = 
coder.FiType
   1×1 embedded.fi
             DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
               Signedness: Signed
               WordLength: 16
           FractionLength: 14
   

コード生成で使用する固定小数点データ型を作成します。固定小数点型で既定の fimath オブジェクトを使用します。

t = coder.newtype('embedded.fi',numerictype(1, 16, 15), [1 2])
t = 
coder.FiType
   1×2 embedded.fi
             DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
               Signedness: Signed
               WordLength: 16
           FractionLength: 15
   

バージョン履歴

R2011a で導入