Main Content

From Multimedia File

マルチメディア ファイルからのストリーム

  • From Multimedia File block

ライブラリ:
Audio Toolbox / Sources
DSP System Toolbox / Sources

説明

From Multimedia File ブロックは、オーディオ サンプル、ビデオ フレーム、あるいはその両方をマルチメディア ファイルから読み取り、次のいずれかのデータ型と振幅範囲の信号を生成します。

出力データ型出力振幅範囲

double

±1

single

±1

int16

-32768 ~ 32767 (-215 ~ 215 - 1)

uint8

0 ~ 255

ブロックは、ファイルのデータを Simulink® モデルにインポートします。

メモ

このブロックは、ファイル I/O が使用可能なホスト コンピューターにおけるコード生成をサポートしています。Simulink Desktop Real-Time™ ソフトウェアではファイル I/O がサポートされていないため、このブロックを使用することはできません。このブロックに対して生成されたコードは、プリビルドされるライブラリ ファイルに依存しています。詳細については、コード生成を参照してください。

制限

Linux® マシンで OPUS ファイル形式をサポートするには、libsndfile 1.0.29 以降のバージョンがインストールされている必要があります。Windows® および Mac では、このファイルは MATLAB® に含まれ、$MATLABROOT/bin/<platform> で利用可能です。

端子

From Multimedia File ブロックの出力端子は、マルチメディア ファイルの内容に応じて変わります。ファイルにビデオ フレームのみが含まれている場合、ブロックのダイアログ ボックスでの設定に基づいて、[イメージ] 端子、強度 [I] 端子、[R][G][B] 端子、または [Y][Cb][Cr] 端子が表示されます。ファイルにオーディオ サンプルのみが含まれている場合、ブロックに [オーディオ] 端子が表示されます。ファイルにオーディオとビデオの両方が含まれている場合、出力するデータを選択できます。この節では、これらの端子について詳しく説明します。

出力

すべて展開する

カラー イメージまたはビデオ フレーム。M×N×P の配列として返されます。M と N は各イメージの行と列の数です。P は各イメージのカラー チャネルの数です。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [RGB] に設定し、[イメージ信号] パラメーターを [1 つの多次元信号] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターが [RGB] に設定され、[イメージ信号] パラメーターが [Simulink イメージ信号] に設定されていると、この端子は [Simulink Image] と名付けられます。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | Simulink.ImageType

グレースケール イメージまたはビデオ フレーム。M 行 N 列の行列として返されます。M と N はグレースケール イメージの行と列の数です。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [強度] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージまたはビデオ フレームの赤色成分。M 行 N 列の行列として返されます。M と N はイメージの行と列の数です。

[R][G] または [B] 端子からの出力は、どれも同じ次元でなければなりません。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [RGB] に設定し、[イメージ信号] パラメーターを [個別のカラー信号] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージまたはビデオ フレームの緑色成分。M 行 N 列の行列として返されます。M と N はイメージの行と列の数です。

[R][G] または [B] 端子からの出力は、どれも同じ次元でなければなりません。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [RGB] に設定し、[イメージ信号] パラメーターを [個別のカラー信号] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージまたはビデオ フレームの青色成分。M 行 N 列の行列として返されます。M と N はイメージの行と列の数です。

[R][G] または [B] 端子からの出力は、どれも同じ次元でなければなりません。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [RGB] に設定し、[イメージ信号] パラメーターを [個別のカラー信号] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージまたはビデオ フレームの輝度成分。M 行 N 列の行列として返されます。M と N はイメージの行と列の数です。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [YCbCr 4:2:2] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージまたはビデオ フレームの青の色差成分。M 行 N/2 列の行列として返されます。M と N は入力イメージの行と列の数です。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [YCbCr 4:2:2] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージまたはビデオ フレームの赤の色差成分。M 行 N/2 列の行列として返されます。M と N は各入力イメージの行と列の数です。

依存関係

この端子を有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データまたはイメージ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [YCbCr 4:2:2] に設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

オーディオ信号。M 要素のベクトルまたは M 行 N 列の行列として返されます。M は各チャネルのサンプルの数で、N はチャネルの数です。

依存関係

この端子を有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、オーディオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [オーディオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

データ型: single | double | int16 | uint8

ファイル終端インジケーター。各ビデオ フレームまたはオーディオ サンプルの logical スカラーとして返されます。ファイル終端インジケーターは、ブロックがファイルの最終ビデオ フレームまたはオーディオ サンプルを出力する場合に 1 となり、それ以外の場合は 0 となります。

依存関係

この端子を有効にするには、[出力のファイル終端インジケーター] パラメーターを選択します。

データ型: Boolean

パラメーター

すべて展開する

[メイン] タブ

ブロックが読み取るマルチメディア ファイルの名前を指定します。ブロックはファイルのタイプ (オーディオとビデオ、オーディオのみ、またはビデオのみ) を判定して、関連するパラメーターを提供します。

ファイルの場所が MATLAB パスに表示されない場合は、[参照] ボタンを使用して絶対パスを指定します。このファイルの場所が MATLAB パス上に表示される場合は、ファイル名のみを入力します。

Windows プラットフォームで、このパラメーターは MMS (Microsoft Media Server) ストリームを指す URL をサポートします。

ブロックがマルチメディア ファイルからサンプル時間を継承するか、指定されたサンプル時間を使用するかを指定します。このパラメーターを選択すると、ブロックは入力のマルチメディア ファイルからサンプル時間を継承します。このパラメーターをオフにすると、ブロックは [望ましいサンプル時間] パラメーターに指定したサンプル時間を使用します。

ヒント

マルチメディア ファイルの対象とするサンプル レートがわからない場合に、このパラメーターを選択します。

ブロックのサンプル時間を指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイルからサンプル時間を継承] パラメーターをオフにします。

入力マルチメディア ファイルを再生する回数を指定します。inf の既定値では、ブロックがマルチメディア ファイルの再生をシミュレーション終了時間まで繰り返すよう指定します。

読み取るサンプル範囲を [StartSample EndSample] の形式の 2 要素行ベクトルとして指定します。StartSample はファイルの読み取りを開始するサンプル、EndSample はファイルの読み取りを停止するサンプルです。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、オーディオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [オーディオのみ] に設定します。

このパラメーターを使用して、マルチメディア ファイルの最後のビデオ フレームとオーディオ サンプルのどちらを出力にするのかを決定します。このパラメーターを選択すると、[EOF] というラベルの Boolean 出力端子がブロックに表示されます。最後のビデオ フレームまたはオーディオ サンプルがブロックから出力される際の [EOF] 端子からの出力は、既定では 1 です。そうでない場合、[EOF] 端子からの出力は、既定では 0 です。

ビデオ データとオーディオ データの両方を含むファイルから読み取るメディアのタイプを指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、オーディオ データとビデオ データの両方を含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。

オーディオ チャネルあたりのサンプル数を指定します。このパラメーターが利用できるようになるのは、オーディオを含むファイルの場合です。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、オーディオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [オーディオのみ] に設定します。

入力ビデオ データの出力の色形式を指定します。このブロックは、[RGB][強度]、および [YCbCr 4:2:2] の色形式をサポートしています。

[RGB] を選択する場合、[イメージ信号] パラメーターを使用して色信号の出力方法を指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、ビデオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

ブロックによる RGB カラー ビデオの出力方法を指定します。次を選択する場合:

  • 1 つの多次元信号 –– ブロックは M×N×P のカラー ビデオ信号を [イメージ] 端子から出力します。P は色平面の数です。

  • 個別のカラー信号 –– ブロックは 3 つの個別のカラー チャネルを使用し、[R][G][B] 端子に分けてビデオ データを出力します。それぞれの端子が RGB ビデオ ストリームの 1 つの M 行 N 列平面を出力します。

  • Simulink イメージ信号 –– ブロックはビデオを Simulink.ImageType データ型で出力します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、次のようにします。

  • [ファイル名] パラメーターを、ビデオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

  • [出力の色形式] パラメーターを [RGB] に設定します。

[データ型] タブ

[オーディオ] 端子でのオーディオ サンプル出力のデータ型を指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、オーディオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [オーディオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

[R][G][B] または [イメージ] 端子でのビデオ フレームの出力のデータ型を指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ファイル名] パラメーターを、ビデオ データを含むマルチメディア ファイルの名前に設定します。指定したファイルにオーディオ データとビデオ データの両方が含まれている場合、[マルチメディア出力] パラメーターを [ビデオのみ] または [ビデオおよびオーディオ] に設定します。

ブロックの特性

データ型

double | integera | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

a 16 および 32 ビットの符号付き整数、および 8 ビットの符号なし整数をサポートします。

詳細

すべて展開する

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

すべて展開する