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d2cOptions

離散時間から連続時間への変換のためのオプション セットを作成

説明

d2cOptions は、モデルを d2c で離散化するための離散化手法と関連する量を指定するために使用します。

作成

説明

opts = d2cOptions は、d2c のための既定のオプションを返します。

opts = d2cOptions(Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数により指定されるオプションをもつオプション セットを作成します。

プロパティ

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離散時間から連続時間への変換メソッド。以下のいずれかの値として指定。

'zoh'ゼロ次ホールド。d2c は、サンプル時間 Ts にわたり制御入力が区分的に一定であると仮定します。
'foh'

入力の線形内挿 (修正された 1 次ホールド)。制御入力はサンプリング周期の間中、区分的に線形であると仮定します。

'tustin'双一次 (Tustin) 変換既定では、既定では d2c はプリワープを付けずに変換します。プリワープを含めるには、PrewarpFrequency オプションを使用します。
'matched'極-零点マッチング法。(1 の 224 ページを参照)。

d2c 変換法のアルゴリズムの詳細については、連続/離散の変換方法を参照してください。

rad/TimeUnit で指定する 'tustin' メソッドのプリワープ周波数。ここで、TimeUnit は時間単位であり、離散時間システムの TimeUnit プロパティで指定されます。プリワープ周波数を正のスカラー値として指定します。値 0 は、プリワープのない 'tustin' メソッドに対応します。

R2024a 以降

状態空間配列における状態と遅延の一貫性を指定するオプション。'off' または 'on' として指定します。

  • 'on' — 状態空間モデルの結果の配列で状態と遅延の一貫性を維持します。

  • 'off' — 極 z = 0 における追加状態を許容します。

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次の離散時間伝達関数について考えます。

H(z)=z+1z2+z+1

サンプル時間 0.1 秒で離散時間伝達関数を作成します。

Hd = tf([1 1],[1 1 1],0.1);

離散化手法をプリワープ周波数が 20 ラジアン/秒の双一次 (Tustin) 近似に指定します。

opts = d2cOptions('Method','tustin','PrewarpFrequency',20);

指定した離散化手法を使用して離散時間モデルを連続時間モデルに変換します。

Hc = d2c(Hd,opts);

離散化オプション セット opts を使用して、同じオプションで追加のモデルを離散化できます。

参照

[1] Franklin, G.F., Powell,D.J., and Workman, M.L., Digital Control of Dynamic Systems (3rd Edition), Prentice Hall, 1997.

バージョン履歴

R2010a で導入

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参考