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Filtering

Filteringカテゴリには、通信システム設計でフィルターの設計と利用に役立つ関数、オブジェクト、およびブロックがリストされています。フィルター処理の他の機能については、デジタル フィルターとアナログ フィルターフィルターの設計と解析を参照してください。

フィルター機能

ヒルベルト フィルターとレイズド コサイン フィルターは、伝播遅延がなく、非因果性です。これは、現在の出力がシステムの将来の入力に依存することを意味します。"実現可能な" フィルターだけを設計するために、fdesign.hilbert オブジェクトは出力を生成する前に入力信号を遅延させます。フィルターの "群遅延" として知られるこの遅延は、フィルターの初期応答とそのピーク応答間の時間です。群遅延は、次のように定義されます。

ddωθ(ω)

ここで、θ はフィルターの位相、ω はラジアン/秒単位の周波数を表します。時刻ゼロ以前のインパルス応答を無視でき、関数が無視しても支障がないようにするために、この遅延が設定されます。

たとえば、下記のインパルスをもつヒルベルト フィルターは 1 秒の群遅延を使用します。図では、インパルス応答の値は時刻 0 付近では小さく、時刻 1付近では大きくなります。

Communications Toolbox™ のブロックでサポートされるフィルター処理のタスクには次のものがあります。

  • レイズド コサイン フィルターは、パルス整形および整合フィルター処理で一般的に使用されます。次のダイアグラムは、レイズド コサイン フィルターの代表的な使用法を示しています。

  • 理想的な矩形パルスを使用した信号の整形。

  • 積分とダンプ操作またはウィンドウを適用した積分器の実装積分とダンプ操作は、送信側で理想的な矩形パルス モデルが使用されたときに、受信側モデルでよく使用されます。積分とダンプは、光ファイバー、および CDMA (コード分割多重アクセス) アプリケーションなどのスペクトル拡散通信システムでも使用できます。

フィルターおよびパルス整形の予備的な情報については、フィルター処理の参考文献にリストされた作業を参照してください。

フィルター処理の参考文献

[1] Korn, Israel, Digital Communications, New York, Van Nostrand Reinhold, 1985.

[2] Oppenheim, Alan V., and Ronald W. Schafer, Discrete-Time Signal Processing, Englewood Cliffs, NJ, Prentice Hall, 1989.

[3] Proakis, John G., Digital Communications, 3rd ed., New York, McGraw-Hill, 1995.

[4] Rappaport, Theodore S., Wireless Communications: Principles and Practice, Upper Saddle River, NJ, Prentice Hall, 1996.

[5] Sklar, Bernard, Digital Communications: Fundamentals and Applications, Englewood Cliffs, NJ, Prentice Hall, 1988.

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