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I/Q 不均衡の補正

この例では、I/Q Imbalance Compensator ブロックを使用して、変調信号の振幅と位相の不均衡の影響を除去する方法を示します。

モデルの検証

このモデルは、8-PSK 信号に I/Q の振幅と位相の不均衡を追加し、I/Q 不均衡補正を適用して劣化を補正します。信号に対する劣化要因の追加と補正の実行には、それぞれI/Q ImbalanceブロックとI/Q Imbalance to Compensator Coefficientブロックを使用します。I/Q Imbalance ブロックは、振幅の不均衡を 5 dB、位相の不均衡を 7 度、DC オフセットを 0 に設定します。

Constellation Diagramブロックは、8-PSK の基準コンスタレーションと劣化補正前後の信号コンスタレーションを表示します。

モデルの実行と測定値の表示

モデルを 20 秒実行します。これは、劣化の補正が収束する十分な長さではありません。基準コンスタレーションは、赤いプラス記号 (+) でプロットされます。劣化した信号によって、振幅と位相の不均衡が 8-PSK 信号に与える影響がプロットされます。補正された信号は、信号が基準コンスタレーションとあまり一致していないことを示しています。

補償アルゴリズムは適応的であり、I/Q 不均衡を正確に推定するためには時間がかかります。シミュレーション時間を 100 秒に増やしてモデルを再実行します。今度は、コンスタレーションが基準コンスタレーションとよく一致していることがわかります。

その他の調査

I/Q Imbalance Compensator ブロックのステップ サイズ、I/Q Imbalance ブロックの振幅と位相の不均衡、変調タイプなど、その他のシミュレーション パラメーターを変更して試すことができます。その後、"Compensated Signal" コンスタレーション ダイアグラムで影響を確認します。

参考

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