振幅変調
振幅変調 (AM) は、メッセージにより定周波数信号の振幅を変調する線形ベースバンド変調方式です。
Communications Toolbox™ ソフトウェアには、以下の変調関数と復調関数、System object、およびパルス振幅変調 (PAM) と直交振幅変調 (QAM) をモデル化するブロックが含まれています。
PAM
デジタル PAM では、量子化されたパルスが搬送波信号を変調します。パルス列は、デジタル データ用の搬送波信号です。Proakis ([2]) で説明されているように、信号波形は次のように表すことができます。
sm(t) = Am p(t), 1 ≤ m ≤ M
ここで、
p(t) は持続時間 T のパルスです。
{Am, 1 ≤ m ≤ M} は、有効な振幅 M 個の集合 (シンボルの有効な b ビット ブロック M = 2b 個に相当) を表します。
QAM
デジタル QAM では、同じ周波数の 2 つの搬送波信号の位相が互いに 90°ずれています。これは、直交性または直角位相として知られる状態です。送信信号は、2 つの搬送波信号を加算することによって作成されます。2 つの信号は直交性があるため、受信機でコヒーレントに分離 (復調) できます。
QAM 信号波形は、振幅 (rm) と位相 (ϕm) の変調を組み合わせたものと見なすことができます。Proakis ([2]) で説明されているように、信号波形は次のように表すことができます。
sm(t) = Re[rmejϕmej2πfct] = rmcos(2πfct+ϕm)
ϕm = tan-1(Amq/Ami)