shift2mask
シフト レジスタ構成用にシフトをマスク ベクトルに変換
構文
mask = shift2mask(prpoly,shift)
説明
mask = shift2mask(prpoly,shift)
は、原始多項式 prpoly
で指定される接続をもつ線形フィードバック シフト レジスタに対して、shift
により指定されたシフト (またはオフセット) と等価のマスクを出力します。prpoly
入力は次のいずれかの形式をもつことができます。
原始多項式の係数を降べきの順に並べたバイナリ ベクトル
最下位ビットが定数項の場合に、バイナリ表現が原始多項式の係数を与える整数スカラー
shift
入力は整数のスカラーです。
メモ
時間を節約するため、shift2mask
は prpoly
が原始多項式かどうかはチェックしません。原始多項式でない場合、出力は意味がありません。原始多項式を求めるには、primpoly
を使用するか、[2]を参照してください。
等価マスクの定義
シフト s の等価マスクは、多項式 xs を原始多項式で除算した後の残余です。ベクトル mask
は、係数を降べきの順に並べることによって、残余多項式を表します。
シフト、マスク、疑似ノイズ シーケンス発生器
線形フィードバック シフト レジスタは、疑似ノイズ シーケンス発生器の実装の一部です。以下に疑似ノイズ シーケンス発生器の回路図を示します。すべての加算器は 2 を法とする加算を実行します。
原始多項式は gk というラベルが付いた各スイッチの状態を決定し、マスクは mk というラベルが付いた各スイッチの状態を決定します。図の後半は、出力シーケンスの開始点を遅延させるシフトの実装を示しています。シフトが 0 の場合、m0 スイッチが閉じ、他のすべての mk スイッチが開きます。次の表は、シフトがシフト レジスタの出力に与える影響を示しています。
T = 0 | T = 1 | T = 2 | ... | T = s | T = s+1 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Shift = 0 | x0 | x1 | x2 | ... | xs | xs+1 |
Shift = s > 0 | xs | xs+1 | xs+2 | ... | x2s | x2s+1 |
Communications Toolbox™ ソフトウェアがあり、Simulink® モデルで疑似ノイズ シーケンスを生成させたい場合は、PN Sequence Generator ブロックのリファレンス ページを参照してください。
例
参考文献
[1] Lee, J. S., and L. E. Miller, CDMA Systems Engineering Handbook, Boston, Artech House, 1998.
[2] Simon, Marvin K., Jim K. Omura, et al., Spread Spectrum Communications Handbook, New York, McGraw-Hill, 1994.
バージョン履歴
R2006a より前に導入
参考
mask2shift
| deconv
| isprimitive
| primpoly