変数情報の表示と変更
変数情報の表示
MATLAB® Coder™ アプリの [固定小数点に変換] ページで、MATLAB 関数の変数に関する情報を表示できます。[ソース コード] ペインで選択した関数の変数に関する情報を表示するには、[変数] タブを使用するか、コード ウィンドウ内の変数の上で一時停止します。詳細は、変数の表示を参照してください。
以下の変数情報を表示できます。
変数
変数名。変数は、入力、出力、永続、ローカルの各変数に分類され、並べ替えられます。
タイプ
各変数の元のサイズ、型および実数/複素数。
シミュレーションの最小値
シミュレーション中に変数に代入される最小値。
シミュレーションの最大値
シミュレーション中に変数に代入される最大値。
MATLAB コード ウィンドウ内および [変数] タブ上の変数を検索するには、Ctrl+F
を使用します。
変数情報の変更
変数情報を変更すると、アプリは変更された値を太字で強調表示します。以下のフィールドを変更できます。
静的最小値
[静的最小値] の値をフィールドに入力するか、または [シミュレーションの最小値] 情報をプロモートできます。シミュレーションの最小値およびシミュレーションの最大値のプロモートを参照してください。
このフィールドを編集しても静的な範囲解析は開始されませんが、その後の解析でアプリは編集された値を使用します。
静的最大値
[静的最大値] の値をフィールドに入力するか、または [シミュレーションの最大値] 情報をプロモートできます。シミュレーションの最小値およびシミュレーションの最大値のプロモートを参照してください。
このフィールドを編集しても静的な範囲解析は開始されませんが、その後の解析でアプリは編集された値を使用します。
0 または正の整数
アプリはシミュレーション データを使用して、シミュレーション中に変数に代入された値が常に整数であるかどうかを判定します。このフィールドは手作業でオーバーライドできます。
このフィールドを編集しても静的な範囲解析は開始されませんが、その後の解析でアプリは編集された値を使用します。
推奨された型
以下のようにして、符号属性、語長および小数部の長さの設定を個別に変更できます。
[変数] タブで [ProposedType] フィールドの値を変更。
コード ウィンドウで変数を選択し、[推奨された型] フィールドの値を変更。
ヒストグラムのデータを記録するように選択した場合、ヒストグラムは動的に更新され、推奨された型の変更が反映されます。推奨された型をヒストグラムで変更することもできます。ヒストグラムのデータの記録を参照してください。
変更を元に戻す
結果を消去して編集された値を元に戻すには、[変数] タブを右クリックして
[テーブル全体をリセット]
を選択します。選択した変数の型をアプリが計算した型に戻すには、そのフィールドを右クリックして
[変更を元に戻す]
を選択します。変数の変更を元に戻すには、そのフィールドを右クリックして
[すべての変数の変更を元に戻す]
を選択します。静的範囲の値を消去するには、編集したフィールドを右クリックして
[静的範囲をクリア]
を選択します。手作業で入力した静的範囲の値を消去するには、[変数] タブ上の任意の場所を右クリックして
[手動で入力されたすべての静的範囲をクリア]
を選択します。
シミュレーションの最小値およびシミュレーションの最大値のプロモート
MATLAB Coder アプリにより、シミュレーションの最小値および最大値を静的最小値および静的最大値にプロモートできます。この機能は、静的範囲を指定せずに、意図した動作範囲全体をカバーする入力を使用してモデルをシミュレーションした場合に便利です。
コピーするには、次の操作を行います。
選択した変数のシミュレーション範囲の場合、変数を選択し右クリックして
[シミュレーション範囲をコピー]
を選択します。最上位入力のシミュレーション範囲の場合、[静的最小値] 列または [静的最大値] 列を右クリックして
[すべての最上位入力のシミュレーション範囲をコピー]
を選択します。永続変数のシミュレーション範囲の場合、[静的最小値] 列または [静的最大値] 列を右クリックして
[すべての永続変数のシミュレーション範囲をコピー]
を選択します。