MATLAB System object の固定小数点のサポート
固定小数点 System object に関する情報の入手
固定小数点データの処理をサポートする System object には、固定小数点プロパティがあります。System object™ のプロパティを表示するには、プロパティ リストの最後で [すべてのプロパティを表示]
をクリックし、そのオブジェクトの固定小数点プロパティを表示します。コマンド ラインに vision.<ObjectName>.helpFixedPoint
と入力して、特定のオブジェクトの固定小数点プロパティを表示することもできます。
以下の Computer Vision Toolbox™ オブジェクトは固定小数点データ処理をサポートしています。
System object の固定小数点プロパティの設定
System object で使用される固定小数点データ処理にはいくつかのプロパティが影響します。オブジェクトは、固定小数点入力を受け取ると、固定小数点処理を実行し、現在の固定小数点プロパティの設定を使用します。
固定小数点プロパティの値は、System object のプロパティ値を変更するのと同じ方法で変更します。また、Fixed-Point Designer™ の numerictype
(Fixed-Point Designer) オブジェクトを使用して、必要なデータ型を固定小数点に指定し、符号属性、語長および小数部の長さを指定します。
ブロックの場合と同様に、多くの System object のデータ型プロパティでは、完全精度を使用して適切な語長とスケーリングを自動的に設定できます。System object は、コンフィギュレーション パラメーターのハードウェア実行で指定されているターゲットが ASIC/FPGA
であると仮定します。
依存プロパティを有効にするプロパティが設定されていない場合に、その依存プロパティを変更しようとすると、警告メッセージが表示されます。
依存プロパティを変更する前に、依存プロパティを有効にするプロパティを設定しなければなりません。有効にするプロパティを設定しない場合、警告メッセージが表示されます。
メモ
System object は 128 ビットを超える固定小数点語長をサポートしません。
ツールボックスで提供されているすべての System object で、fi 入力または fi プロパティに付加されている fimath の fimath 設定は無視されます。System object からの出力に fimath が付加されることはありません。