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imag

構文

説明

imag(z) は、z の虚数部を返します。z が行列の場合、imagz の要素ごとに働きます。

数値入力の虚数部の計算

次の数値の虚数部を求めます。これらの数値はシンボリック オブジェクトではないため、結果は浮動小数点数となります。

[imag(2 + 3/2*i), imag(sin(5*i)), imag(2*exp(1 + i))]
ans =
    1.5000   74.2032    4.5747

シンボリック入力の虚数部の計算

シンボリック オブジェクトに変換された数値の虚数部を計算します。

[imag(sym(2) + 3/2*i), imag(4/(sym(1) + 3*i)),  imag(sin(sym(5)*i))]
ans =
[ 3/2, -6/5, sinh(5)]

次のシンボリック式の虚数部を計算します。

imag(2*exp(1 + sym(i)))
ans =
2*exp(1)*sin(1)

シンボリック式の虚数部の計算

一般的に、imag は、変数を含むシンボリック式から虚数部全体を抽出できません。ただし、imag は入力式を書き換えたり、単純化できることもあります。

syms a x y
imag(a + 2)
imag(x + y*i)
ans =
imag(a)
 
ans =
imag(x) + real(y)

数値をこれらの変数に代入する場合や、これらの変数が実数であることを指定する場合は、imag は式の虚数部を抽出できます。

syms a
 a = 5 + 3*i;
imag(a + 2)
ans =
     3
syms x y real
imag(x + y*i)
ans =
y

xy が実数であるという仮定を、syms を使用して再作成することで消去します。

syms x y

行列入力の虚数部の計算

行列 A の要素の虚数部を求めます。

syms x
A = [-1 + sym(i), sinh(x); exp(10 + sym(7)*i), exp(sym(pi)*i)];
imag(A)
ans =
[              1, imag(sinh(x))]
[ exp(10)*sin(7),             0]

入力引数

すべて折りたたむ

入力。数値、ベクトル、行列、または配列、あるいはシンボリック数、変数、配列、関数、または式で指定されます。

ヒント

  • シンボリック オブジェクトではない数値について imag を呼び出すと、MATLAB® 関数 imag が呼び出されます。

代替方法

共役によって、z の虚数部を計算できます。 imag(z)= (z - conj(z))/2i.

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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