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ゼロクロッシング イベント

BouncingBallWithSwitch モデルは、硬い表面で跳ね返るボールをシミュレートします。

ツールストリップの [構成] セクションで [ゼロクロッシング] オプションを選択し、ソルバー プロファイラーの [実行] ボタンをクリックします。モデルのシミュレーションが 648 ステップまで実行され、45 個のゼロクロッシング イベントがトリガーされます。ステップ サイズのプロットでゼロクロッシング イベントを強調表示するには、[診断] ペインから [ゼロクロッシング] タブをクリックし、ゼロクロッシング イベントを発生させている ex_spi_show_zc/Switch ブロックを選択します。ゼロクロッシング イベントが [ステップ サイズ] プロットに黄色の点で表示されます。

この結果は、ボールが硬い表面に落下すると、45 回跳ね返ってから停止することを示しています。ソルバーは跳ね返るたびにリセットするので計算負荷が増加します。計算負荷は増加しますが、リセットを何度も行うことにより精度が向上します。したがって、モデル化の際にこのトレードオフについて知っておくことが重要です。

このモデル構造が大規模なモデルに属していた場合、ソルバー プロファイラーを使用すると見つけやすくなります。その後でモデルを変更し、ソルバーのパフォーマンスを改善できます。たとえば、減衰係数を増やすことで、跳ね返りイベントの数を減らし、動的接触の精度を低下させることができます。減衰値を 100 から 500 に増やすと、ボールの跳ね返りは 9 回のみになり、シミュレーションが 161 ステップのみで完了できるようになります。

[ゼロクロッシング エクスプローラー] でゼロクロッシング イベントのさらに詳しい情報を確認できます。これを行うには、モデルのプロファイリング前に、[構成][ゼロクロッシング] オプションが選択されていることを確認します。その後、ソルバー プロファイラー ツールストリップの [探索] セクションで [ゼロクロッシング] をクリックします。ゼロクロッシング エクスプローラーを参照してください。

参考

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