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slist

シミュレーション デバッグ セッションでモデル内のブロックの並べ替えられたリストを表示

構文

説明

slist は、ルート システムとルート システム内の非バーチャル サブシステムまたは参照モデルのそれぞれについて、それらに含まれるブロックの並べ替えられたリストを MATLAB® コマンド ウィンドウに表示します。ルート システム、非バーチャル サブシステム、および参照モデルのそれぞれについて、以下を含む情報が返されます。

  • システムの名前、システム内の非バーチャル ブロックの数、システム内の直達の端子をもつブロックの数を示すタイトル行

  • 並べ替えられたリスト内のブロックの順序に従ったシステム内の各ブロックの項目

各ブロック項目には以下が含まれます。

  • ブロック ID。(t)s:b の形式で、t はタスク インデックス、s はシステム インデックス、b はブロック インデックス。

  • ブロックの入力端子の数とインデックス。

  • ブロックの出力端子の数とインデックス。

関数 slist で表示されるのは、モデル内の非バーチャル ブロックのみです。バーチャル ブロックは並べ替えられたリストに表示されません。

ブロックが代数ループの一部である場合、そのブロックについては、並べ替えられたリストの情報に代数ループ識別子も含まれます。代数ループ識別子は algID=s#n の形式で、s は代数ループを含むサブシステムのインデックス、n はシステム内での代数ループのインデックスです。シミュレーション デバッグ セッションでは、関数 ashow を使用して代数ループに含まれるブロックを強調表示できます。

並べ替えられたリストを使用して、ルート システム、各非バーチャル サブシステム、各参照モデルのブロック メソッド実行リストが作成されます。通常、ブロック メソッドは並べ替えられたリスト内の順序と同じ順序で呼び出されます。場合によっては、実行順序が並べ替えられたリスト内の順序と異なることもあります。たとえば、同じレートで実行されるブロックが個別タスクにグループ化されたモデルでは、ブロックの実行順序が並べ替えられたリスト内のブロックの順序と異なる場合があります。

この関数は、次の方法で開始されたシミュレーション デバッグ セッションで使用できます。

  • 対話形式で Simulink® ツールストリップを使用

  • プログラムで関数 sldebug を使用

  • プログラムで関数 sim を使用して名前と値の引数 'debug' を指定

メモ

この関数は、プログラムで開始されたシミュレーション デバッグ セッション、およびタイム ステップ内で一時停止中の対話型シミュレーション デバッグ セッションに対してのみ使用できます。

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シミュレーション デバッグ セッションで、関数 slist を使用してモデル vdp の並べ替えられたリストを表示します。

モデル vdp を開きます。

openExample("simulink_general/VanDerPolOscillatorExample",...
    supportingFile="vdp")

関数 sldebug を使用してモデル vdp のシミュレーション デバッグ セッションを開始します。MATLAB コマンド プロンプト (>>) が Simulink デバッガー プロンプト ((sldebug @0): >> ) になります。

sldebug vdp
(sldebug @0): >> 

関数 slist を使用してモデルの並べ替えられたリストを表示します。

slist
---- Sorted list for 'vdp' [13 nonvirtual block(s), directFeed=0]
     Total number of tasks = 2
- Sorted list of task index [0], 12 nonvirtual block(s)
  (0)0:1   'vdp/x1' (Integrator)
          Input ports:  [0]
          Output ports: [0]
  (0)0:2   'vdp/Out1' (Outport)
          Input ports:  [0]
          Output ports: []
  (0)0:3   'vdp/x2' (Integrator)
          Input ports:  [0]
          Output ports: [0]
  (0)0:4   'vdp/Out2' (Outport)
          Input ports:  [0]
          Output ports: []
  (0)0:5   'vdp/Scope' (Scope)
          Input ports:  [0 1]
          Output ports: []
  (0)0:6   'vdp/TAQOutportLogging_InsertedFor_x1_at_outport_0' (ToAsyncQueueBlock)
          Input ports:  [0]
          Output ports: []
  (0)0:7   'vdp/TAQOutportLogging_InsertedFor_x2_at_outport_0' (ToAsyncQueueBlock)
          Input ports:  [0]
          Output ports: []
  (0)0:8   'vdp/Square' (Math)
          Input ports:  [0]
          Output ports: [0]
  (0)0:9   'vdp/Sum1' (Sum)
          Input ports:  [0 1]
          Output ports: [0]
  (0)0:10  'vdp/Product' (Product)
          Input ports:  [0 1]
          Output ports: [0]
  (0)0:11  'vdp/Mu/Slider Gain' (Gain)
          Input ports:  [0]
          Output ports: [0]
  (0)0:12  'vdp/Sum' (Sum)
          Input ports:  [0 1]
          Output ports: [0]

- Sorted list of task index [1], 1 nonvirtual block(s)
  (1)0:1   'vdp/Constant' (Constant)
          Input ports:  []
          Output ports: [0]

 ----- Task Index Legend -----
 Task Index [0]: Cont	FiM	
 Task Index [1]: Constant	
 -----------------------------

デバッグが終了したら、関数 stop を使用してシミュレーション デバッグ セッションを終了します。

stop

ヒント

シミュレーション デバッグ セッションを対話形式で開始するには、モデルに 1 つ以上のブレークポイントを追加し、[ブレークポイント リスト][タイム ステップ内で一時停止] が選択されていることを確認します。シミュレーションがブレークポイントで一時停止したときに、stop コマンドなど、プログラムによるデバッグ コマンドの一部を MATLAB コマンド ウィンドウで使用できます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入