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Simulink.TSArray

(非推奨) mux またはバスのログ データにアクセス

    ModelDataLogs 形式を使用したデータのログ記録と読み込みの機能は削除されました。代わりに、[データセット] など、サポートされる別の形式を使用してください。詳細については、互換性についての考慮事項を参照してください。

    説明

    Simulink.TSArray オブジェクトには、ログ記録された mux またはバスのデータが格納されます。

    作成

    R2016a より前までは、[ModelDataLogs] 形式を使用してデータをログ記録するようにモデルを構成できました。[信号のログ形式] パラメーターが [ModelDataLogs] に設定されたモデルをシミュレートすると、すべてのログ信号のデータを格納する Simulink.ModelDataLogs オブジェクトが作成されていました。[ModelDataLogs] オブジェクトの名前は [信号のログ名] パラメーターを使用して指定できました。

    ModelDataLogs オブジェクトに、オブジェクトが表すモデルでログ記録されたそれぞれの mux またはバスの Simulink.TSArray オブジェクトが含まれています。SubsysDataLogs オブジェクトには、オブジェクトが表すサブシステムでログ記録されたそれぞれの mux またはバスの Simulink.TSArray オブジェクトが含まれます。

    プロパティ

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    ログ データのプロパティ

    Simulink.TSArray オブジェクトには、オブジェクトが表すバスまたは mux の各要素のログ記録されたデータについてのプロパティが格納されます。ログ データを格納するプロパティの数、タイプ、および名前は、オブジェクトが表す mux またはバスの構造で決まります。

    プロパティ名のソースログ データのソース
    信号名mux またはバス要素Simulink.Timeseries オブジェクト
    入れ子の mux またはバーチャル バス名入れ子の mux またはバーチャル バスSimulink.TSArray オブジェクト
    バス オブジェクト入れ子の非バーチャル バスSimulink.TSArray オブジェクト

    メタデータのプロパティ

    信号のログ名。文字ベクトルとして指定します。

    オブジェクト関数

    unpack(Not recommended) Extract signal data from ModelDataLogs, SubsysDataLogs, or TSArray object into workspace variables
    who(Not recommended) List names of objects inside ModelDataLogs, SubsysDataLogs, or TSArray object
    whos(Not recommended) List name and type of objects inside ModelDataLogs, SubsysDataLogs, or TSArray object

    すべて折りたたむ

    R2016a より前のリリースで [ModelDataLogs] 形式を使用してログ記録したデータがあるとします。Simulink.ModelDataLogs オブジェクト logsout に、バス b2Simulink.TSArray オブジェクトが含まれています。ドットを使用して Simulink.ModelDataLogs オブジェクトの b2 プロパティにアクセスすることで Simulink.TSArray オブジェクトの内容を確認できます。バス b2 には、信号 x1 と入れ子になったバス b1 が含まれています。

    logsout.b2
    Simulink.TsArray (untitled/Bus Creator1):
      Name                   elements   Simulink Class
    
      x1                        1       Timeseries
      b1                        2       TsArray
    
    

    信号 x1 のログ記録された信号データにアクセスするには、関数 unpack を使用して ModelDataLogs プロパティの内容をワークスペースにある同じ名前の変数に代入できます。その後、信号データが格納された Simulink.Timeseries オブジェクトのプロパティの値をドットを使用して検査できます。

    unpack(logsout,'all');
    data = x1.Data;
    

    バージョン履歴

    R2006a より前に導入

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    R2022b: ModelDataLogs 形式で保存されたデータの読み込みのサポート終了

    R2022b 以降、ModelDataLogs 形式で格納されたデータは読み込めなくなります。これには、Simulink.TimeseriesSimulink.TSArraySimulink.SubsysDataLogs の各オブジェクトに格納されたデータが含まれます。

    ModelDataLogs 形式で格納されたデータは [データセット] 形式に変換できます。詳細については、Dataset 形式へのデータの変換を参照してください。