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Mux

同じデータ型および実数/複素数の入力信号をバーチャル ベクトルに結合する

  • Mux block

ライブラリ:
Simulink / Commonly Used Blocks
Simulink / Signal Routing
HDL Coder / Commonly Used Blocks
HDL Coder / Signal Routing

説明

Mux ブロックは、同じデータ型および実数/複素数の入力をバーチャル ベクトルに結合します。段階的に複数の Mux ブロックを使用して Mux 信号を作成できますが、単一の Mux ブロックを使用するときと同様に結果はフラットになります。

Mux ブロックを使用してグループ化するのは関数呼び出し信号のみにすることが理想的です。

Mux ブロックでは同じデータ型および実数/複素数の信号からバーチャル ベクトルを作成できますが、それよりも柔軟性や効率に優れた方法で信号をグループ化するブロックがほかにもあります。

  • 信号やメッセージのグループ化には、Mux ブロックの代わりに Bus Creator ブロックを使用します。Bus Creator ブロックはバーチャル バスを作成します。これにより、さまざまなデータ型および実数/複素数の要素をグループ化するための柔軟性が提供されます。バーチャル バスでは、インデックスの代わりに名前で要素にアクセスすることもできます。ブロックでバーチャル バスではなくバーチャル ベクトルが必要な場合、モデルのコンパイルでバスがベクトルに変換されます。

  • 信号の連結には、Mux ブロックの代わりに Vector Concatenate ブロックを使用します。Vector Concatenate ブロックは非バーチャル ベクトルを作成します。これにより、生成コードの効率が向上します。

Mux 信号、バーチャル バス、連結された信号の比較については、Explore Composite Interfacesを参照してください。

端子

入力

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Mux 信号に含める入力信号。スカラーまたはベクトルとして指定します。

Mux ブロックの入力信号はスカラーとベクトルの任意の組み合わせにできますが、データ型および実数/複素数が同じであるか、関数呼び出し信号でなければなりません。

データ型: single | double | half | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | Boolean | fixed point | enumerated | image
複素数のサポート: あり

出力

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結合された入力信号で構成される出力 Mux 信号。ベクトルとして返されます。

出力 Mux 信号の要素は、入力信号の端子の順番から順番をとります。ブロックの向きに関する端子の順番の詳細については、回転または反転したブロックの端子の位置の特定を参照してください。

データ型: single | double | half | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | Boolean | fixed point | enumerated | image

パラメーター

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入力信号の数。スカラー、ベクトル、cell 配列、または信号名のコンマ区切りリストとして指定します。これらの形式の一部では、次の表で説明するように信号名とサイズを指定できます。

形式ブロックの動作

スカラー

Mux ブロックへの入力の数。

この形式を使用した場合、このブロックは任意のサイズのスカラー信号またはベクトル信号を受け入れます。各入力に名前 signalN が割り当てられます。ここで、N は入力端子番号です。

ベクトル

ベクトルの長さは入力の数を指定します。各要素は、対応する入力の次元を指定します。

正の値は、対応する端子がそのサイズのベクトルのみを受け入れるように指定します。たとえば、[2 3] はサイズ 2 および 3 の 2 つの入力端子をそれぞれ指定します。入力信号の幅が期待される幅と一致しないと、エラー メッセージが表示されます。値 -1 は、対応する端子が任意の次元を有するベクトルまたは行列を受け入れできるように指定します。

cell 配列

cell 配列の長さは、入力の数を指定します。各セルの値は、対応する入力の次元を指定します。

スカラー値 N はサイズ N のベクトルを指定します。値 -1 は、対応する端子が任意の次元を有するスカラーまたはベクトルの信号を受け入れできるように指定します。

信号名のコンマ区切りリスト

コンマで区切られた信号名のリスト。対応する端子と信号に各名前が割り当てられます。たとえば、position,velocity を入力する場合、Mux ブロックには position および velocity という名前の 2 つの入力があります。

ヒント

[入力の数] パラメーターでスカラーを指定し、すべての入力端子が接続されている場合に、Mux ブロックの入力側近くに新しい信号線を描画すると、ソフトウェアで端子が追加されて、パラメーターが更新されます。

プログラムでの使用

ブロック パラメーターの値をプログラムで設定するには、関数 set_param を使用します。

パラメーター: Inputs
値: '2' (既定値) | scalar in quotes | vector in quotes | cell array in quotes | comma-separated list of signal names in quotes
データ型: char | string

例: set_param(gcb,'Inputs','5')

例: set_param(gcb,'Inputs','[2 3]')

例: set_param(gcb,'Inputs','{3}')

例: set_param(gcb,'Inputs','position,velocity')

ブロック アイコンの外観。[バー][信号]、または [なし] として指定します。

  • バー — テキストの表示なし

  • 信号 — 入力信号名を表示

  • なし — ブロックの型を表示 (Mux)

ブロック アイコンにテキストが収まるように、必要に応じてブロックのサイズを変更します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーターの値をプログラムで設定するには、関数 set_param を使用します。

パラメーター: DisplayOption
値: 'bar' (既定値) | 'signals' | 'none'

例: set_param(gcb,'DisplayOption','signals')

ブロックの特性

データ型

Boolean | double | enumerated | fixed point | half | integer | single

直達

はい

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入