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spectrum.mtm

トムソン マルチテーパー スペクトル

構文

Hs = spectrum.mtm
Hs = spectrum.mtm(TimeBW)
Hs = spectrum.mtm(DPSS,Concentrations)
Hs = spectrum.mtm(...,CombineMethod)

説明

メモ

spectrum.mtm の使用は推奨されていません。代わりに pmtm を使用してください。

Hs = spectrum.mtm では、既定値のトムソン マルチテーパー スペクトル オブジェクト Hs が返されますが、この出力は、修正ピリオドグラムの線形/非線形結合を使用する、トムソン マルチテーパー スペクトル推定アルゴリズムのパラメーターを定義するものです。ピリオドグラムは、離散扁長回転楕円体列 (dpss) から設定される直交テーパー シーケンス (周波数領域のウィンドウ) を使用して計算されます。このオブジェクトでは、以下の既定値が使用されます。

プロパティ名既定値説明

TimeBW

4

データ ウィンドウとして使用される離散扁長回転楕円体列 (またはスレピアン列) の時間と帯域の積。

CombineMethod

'adaptive'

個別のスペクトル推定を結合するアルゴリズム。有効な値は 'adaptive' — 適用 (非線形)、'unity' — 1 の重み付け (線形)、'eigenvector' — 固有値重み付け (線形) です。

Hs = spectrum.mtm(TimeBW) では、指定の時間と帯域幅の積に従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

Hs = spectrum.mtm(DPSS,Concentrations) では、指定の dpss データ テーパーと集中度に従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

メモ

時間-帯域の積 (TimeBW) または DPSS データ テーパーと集中度 (Concentrations) を指定できます。詳細については、dpss および pmtm を参照してください。

Hs = spectrum.mtm(...,CombineMethod) では、指定されたスペクトル推定の結合方法を使用して、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。有効な CombineMethod 値は、上の表を参照してください。

200 Hz の余弦波を定義し、ノイズを加え、時間と帯域幅の積が 3.5 のトムソン マルチテーパー アルゴリズムを使用して、パワー スペクトル密度を表示します。

Fs=1000;
t=0:1/Fs:.3;
x=cos(2*pi*t*200)+randn(size(t));
Hs=spectrum.mtm(3.5);
psd(Hs,x,'Fs',Fs)

上の例は、時間-帯域の積ではなく、データ テーパーと集中度を指定して実行することもできます。

Fs=1000;
t=0:1/Fs:.3;
x=cos(2*pi*t*200)+randn(size(t));
[e,v]=dpss(length(x),3.5);
Hs=spectrum.mtm(e,v);
psd(Hs,x,'Fs',Fs)

バージョン履歴

R2006a より前に導入