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Radiative Heat Transfer

  • Radiative Heat Transfer block

ライブラリ:
Simscape / Foundation Library / Thermal / Thermal Elements

説明

Radiative Heat Transfer ブロックは、2 つの物体間の放射による熱伝達を表します。伝達はステファン・ボルツマンの法則に従います。

Q=kA(TA4TB4),

ここで、

  • Q は熱流量です。

  • k は放射係数です。

  • A は放射物体の表面積です。

  • D は層間の距離 (つまり材料の厚さ) です。

  • TA と TB は 2 つの剛体の温度です。

放射係数は、幾何学的形状、寸法、および表面放射率から求められます。たとえば、2 つの平行なプレート間の熱伝達の放射定数は次のように計算されます。

k=σ1ε1+1ε21,

ここで、

  • σ はステファン・ボルツマン定数です。

  • ε1 は放射側のプレートの表面放射率です。

  • ε2 は受け側のプレートの表面放射率です。

同様に、同心円柱の放射係数は次の式で求められます。

k=σ1ε1+1ε2ε2r1r2,

ここで、r1 と r 2 は、それぞれ放射側と受け側の円柱の半径です。さまざまな形状に対する式を含む詳細については、[1]を参照してください。

接続 A と接続 B は、放射側と受け側の物体にそれぞれ関連付けられた熱保存端子です。このブロックの正方向は端子 A から端子 B です。つまり、熱流量は、A から B へ流れる場合に正となります。

変数

シミュレーションの前にブロック変数の優先順位と初期ターゲット値を設定するには、ブロックのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [初期ターゲット] セクションを使用します。詳細については、ブロック変数の優先順位と初期ターゲットの設定を参照してください。

ノミナル値は、モデル内で予想される変数の大きさを指定する方法を提供します。ノミナル値に基づくシステムのスケーリングを使用すると、シミュレーションのロバスト性が向上します。ノミナル値はさまざまなソースから得られます。その 1 つがブロックのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [ノミナル値] セクションです。詳細については、ブロック変数のノミナル値の変更を参照してください。

端子

保存

すべて展開する

物体 A に関連付けられた熱保存端子。

物体 B に関連付けられた熱保存端子。

パラメーター

すべて展開する

放射物体の熱伝達の面積。

2 つの物体の放射係数。それらの幾何学的形状、寸法、および表面放射率に基づきます。詳細については、[1]を参照してください。

参照

[1] Siegel, R. and J.R. Howell. Thermal Radiation Heat Transfer. New York: Taylor and Francis, 2002.

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2007b で導入