Main Content

setTag

説明

setTag(t,tagID,tagValue) は、tagID によって指定された TIFF タグの値を、tiff オブジェクト t に関連付けられた TIFF ファイルの tagValue によって指定された値に設定します。

setTag(t,tagStruct) は、tagStruct で指定されたすべてのタグを設定します。tagStruct 構造体には、複数のタグ名と、それに対応する値を格納することができます。

すべて折りたたむ

TIFF ファイルのタグを設定するには、タグ名を指定するか、タグ数値識別子を指定するか、または複数のタグ名と値の構造体を指定します。

TIFF ファイルを新規作成し、イメージ データを書き込んでから、複数の方法でタグの値を設定します。

サンプル データを配列 imdata に読み込みます。新しいファイル myfile.tif に関連付けられている Tiff オブジェクトを作成し、そのファイルを書き込み用に開きます。

imdata = imread('example.tif');
t = Tiff('myfile.tif','w');

タグ名を指定して、タグ値を設定します。

setTag(t,'Photometric',Tiff.Photometric.RGB)
setTag(t,'PlanarConfiguration',Tiff.PlanarConfiguration.Chunky)

数値タグ識別子を指定して、タグ値を設定します。Tiff.TagID 構造体のフィールドを使用して、タグ ID を取得します。たとえば、Tiff.TagID.ImageLength には ImageLength タグの数値識別子が含まれます。

setTag(t,Tiff.TagID.ImageLength,size(imdata,1))
setTag(t,Tiff.TagID.ImageWidth,size(imdata,2))

TIFF タグの名前を使用したフィールドの構造体を作成し、フィールドに値を割り当てます。この構造体を setTag メソッドに渡してこれらのタグの値を設定します。

tagStruct.BitsPerSample = 8;
tagStruct.SamplesPerPixel = 3;
tagStruct.TileWidth = 128;
tagStruct.TileLength = 128;
tagStruct.Compression = Tiff.Compression.JPEG;
tagStruct.Software = 'MATLAB';
setTag(t,tagStruct)

イメージ データを TIFF ファイルに書き込み、Tiff オブジェクトを閉じます。

write(t,imdata);
close(t);

入力引数

すべて折りたたむ

TIFF ファイルを表す Tiff オブジェクト。このオブジェクトを作成するには、関数 Tiff を使用します。

Tiff オブジェクトのタグ ID。文字ベクトル、string スカラーまたは数値識別子として指定します。

たとえば、ImageWidth タグの tagId は次のいずれかに指定できます。

  • タグ名 'ImageWidth' を含む文字ベクトルまたは string スカラー

  • TIFF 仕様で定義された ImageWidth タグの数値識別子 256

  • Tiff.TagID 構造体 Tiff.TagID.ImageWidth のフィールド。

Tiff.TagID 構造体のフィールドの名前は、対応するタグの数値識別子を含む有効なタグ名です。たとえば、フィールド Tiff.TagID.ImageWidth に値 256 が含まれます。すべてのタグとその数値識別子のリストを表示するには、コマンド ウィンドウで、Tiff.TagID と入力します。

例: 'ImageWidth'

例: 256

例: Tiff.TagID.ImageWidth

データ型: double | char | string

タグの値。有効な数値識別子、あるいは文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

たとえば、PlanarConfiguration タグの tagValue は次のいずれかの方法で指定できます。

  • PlanarConfiguration タグの値を数値識別子 2 で設定し、個別設定を指示する

  • Tiff.PlanarConfiguration 構造体の Tiff.PlanarConfiguration.Separate フィールド

Tiff.PlanarConfiguration 構造体には、PlanarConfiguration タグのすべての有効な値の数値識別子が含まれています。任意のタグについて有効なすべてのタグの値を表示するには、コマンド ウィンドウで Tiff.TagName と入力します。たとえば、Photometric タグについて有効なすべての値を表示するには、コマンド ウィンドウで Tiff.Photometric と入力します。

データ型: double | char | string

複数のタグ。タグ名とそれに対応する値を含む構造体として指定します。tagstruct のフィールドの名前は、サポートされている TIFF タグの名前でなければなりません。また、それに対応する値は有効な TIFF タグの値でなければなりません。

データ型: struct

ヒント

  • タグを作成するのではなく、タグを修正する場合は、setTag メソッドを使用してから、rewriteDirectory メソッドを使用しなければなりません。

アルゴリズム

すべて折りたたむ

参照

この関数は、LibTIFF C API の関数 TIFFSetField に相当します。この関数を使用するには、TIFF の仕様とテクニカル ノートに精通していなければなりません。このドキュメンテーションは LibTIFF - TIFF Library and Utilities で参照してください。

バージョン履歴

R2009b で導入