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MATLAB の演算子と特殊文字
このページには、MATLAB® のすべての演算子、記号、特殊文字の包括的なリストが含まれています。
算術演算子
関係演算子
論理演算子
記号 | 役割 | 詳細 |
---|---|---|
& | 論理 AND を求める | and |
| | 論理 OR を求める | or |
&& | 論理 AND を求める (ショートサーキットを使用) | Short-Circuit AND |
|| | 論理 OR を求める (ショートサーキットを使用) | Short-Circuit OR |
~ | 論理 NOT を求める | not |
特殊文字
@ | 名前: アット記号 使用:
説明: 例 名前付き関数の関数ハンドルを作成します。 fhandle = @myfun 無名関数の関数ハンドルを作成します。 fhandle = @(x,y) x.^2 + y.^2; サブクラスから disp@MySuper(obj) 作成中のオブジェクトを使用して、サブクラスからスーパークラス コンストラクターを呼び出します。 obj = obj@MySuper(arg1,arg2,...) 詳細:
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. | 名前: ピリオド (ドット) 使用:
説明: ピリオド文字は、 例 小数点: 102.5543 要素単位の演算: A.*B A.^2 構造体フィールドへのアクセス: myStruct.f1 オブジェクト プロパティ指定子: myObj.PropertyName 詳細
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... | 名前: 3 つのドット (省略記号) 使用: 行継続 説明: 行末の 3 つ以上のピリオドは、現在のコマンドを次の行に続けるために使用します。行末より前に 3 つ以上のピリオドが現れると、MATLAB はその行の残りの部分を無視して次の行に進みます。これにより、3 つのピリオドに続く現在の行をコメント アウトすることが有効になります。 メモ MATLAB では、省略記号は空白文字と解釈されます。したがって、複数行のコマンドは、省略記号を空白文字に置き換えた 1 行のコマンドとして有効でなければなりません。 例 関数呼び出しを次の行に続けます。 sprintf(['The current value '... 'of %s is %d'],vname,value) 文字ベクトルを複数行に分割し、行を互いに連結します。 S = ['If three or more periods occur before the '... 'end of a line, then the rest of that line is ' ... 'ignored and MATLAB continues to the next line'] 複数行のコマンドで 1 行をコメント アウトするには、行の先頭で y = 1 +... 2 +... % 3 +... 4; ただし、次のコードは、3 番目の行によってコマンドにギャップが生じることがないため、適切に実行されます。 y = 1 +... 2 +... ... 3 +... 4; 詳細
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, | 名前: コンマ 使用: 区切り記号 説明: コンマを使用して、配列内の行要素、配列の添字、関数の入出力引数、同じ行に入力されたコマンドを区切ります。 例 行要素を区切って配列を作成します。 A = [12,13; 14,15] 添字を区切ります。 A(1,2) 関数呼び出しの入力引数と出力引数を区切ります。 [Y,I] = max(A,[],2) 同じ行の複数のコマンドを区切ります (出力を表示)。 figure, plot(sin(-pi:0.1:pi)), grid on 詳細
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: | 名前: コロン 使用:
説明: コロン演算子を使用して、等間隔のベクトルを作成し、配列にインデックスを付け、 例 ベクトルを作成します。 x = 1:10 3 ずつインクリメントするベクトルを作成します。 x = 1:3:19 行列を列ベクトルに形状変更します。 A(:) 配列の形状を変更せずに新しい要素を割り当てます。 A = rand(3,4); A(:) = 1:12; 特定の次元の要素の範囲にインデックスを付けます。 A(2:5,3) 特定の次元のすべての要素にインデックスを付けます。 A(:,3)
x = 1; for k = 1:25 x = x + x^2; end 詳細
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; | 名前: セミコロン 使用:
説明: セミコロンを使用して、配列作成コマンドの行を区切ったり、コード行の出力を非表示にしたりします。 例 行を区切って配列を作成します。 A = [12,13; 14,15] コード出力を非表示にします。 Y = max(A); 単一行の複数のコマンドを区切ります (出力を非表示)。 A = 12.5; B = 42.7, C = 1.25; B = 42.7000 詳細
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( ) | 名前: 小かっこ 使用:
説明: 小かっこを使用して、演算の優先順位を指定したり、関数の入力引数を囲んだり、配列にインデックスを付けたりします。 例 演算の優先順位: (A.*(B./C)) - D 関数の引数を囲む: plot(X,Y,'r*')
C = union(A,B) インデックス付け: A(3,:) A(1,2) A(1:5,1) 詳細
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[ ] | 名前: 大かっこ 使用:
説明: 大かっこを使用すると、配列の作成や連結、空行列の作成、配列要素の削除、関数によって返された値の取得が可能です。 例 3 要素のベクトルを作成します。 X = [10 12 -3] 行列の一番下に新しい行を追加します。 A = rand(3); A = [A; 10 20 30] 空行列を作成します。 A = [] 行列の列を削除します。 A(:,1) = [] 関数から 3 つの出力引数を取得します。 [C,iA,iB] = union(A,B) 詳細
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{ } | 名前: 中かっこ 使用: cell 配列の割り当てと内容 説明: 中かっこを使用して、cell 配列を作成したり、cell 配列内の特定のセルの内容にアクセスしたりします。 例 cell 配列を作成する際には、次のように中かっこですべての配列要素を囲みます。 C = {[2.6 4.7 3.9], rand(8)*6, 'C. Coolidge'}
特定の cell 配列要素にインデックスを付けるには、次のように中かっこで全インデックスを囲みます。 A = C{4,7,2} 詳細
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% | 名前: パーセント 使用:
説明: 通常パーセント記号は、プログラム本体内にある実行不能なテキストを示すために使用されます。このようなテキストは、一般的にコードにコメントを付けるために使用されます。 また一部の関数では、パーセント記号が変換指定子として解釈されます。 2 つのパーセント記号 例 コードのブロックにコメントを追加します。 % The purpose of this loop is to compute % the value of ...
sprintf('%s = %d', name, value) 詳細
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%{ %} | 名前: パーセント中かっこ 使用: ブロック コメント 説明: メモ 空白文字の場合を除き、 例 パーセント記号の後に左中かっこや右中かっこを付けて、複数行のコメントを囲みます。 %{ The purpose of this routine is to compute the value of ... %} 詳細
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! | 名前: 感嘆符 使用: オペレーティング システム コマンド 説明: 感嘆符は、MATLAB 内から実行するオペレーティング システム コマンドの前に置きます。 MATLAB Online™ では使用できません。 例 感嘆符は、シェル エスケープ関数を起動します。このような関数は、オペレーティング システムから直接実行できます。 !rmdir oldtests
詳細
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? | 名前: 疑問符 使用: MATLAB クラスのメタクラス 説明: 疑問符は、特定のクラス名の 例 クラス ?inputParser 詳細
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'' | 名前: 一重引用符 使用: 文字配列コンストラクター 説明: 一重引用符を使用して、クラス 例 文字ベクトルを作成します。 chr = 'Hello, world' 詳細
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"" | 名前: 二重引用符 使用: string コンストラクター 説明: 二重引用符を使用して、クラス 例 string スカラーを作成します。 S = "Hello, world" 詳細
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N/A | 名前: 空白文字 使用: 区切り記号 説明: 空白文字を使用して、配列コンストラクターの行要素や、関数によって返される値を区切ります。このコンテキストでは、空白文字とコンマは同等です。 例 行要素を区切って配列を作成します。 % These statements are equivalent
A = [12 13; 14 15]
A = [12,13; 14,15] 関数呼び出しの出力引数を区切ります。 % These statements are equivalent
[Y I] = max(A)
[Y,I] = max(A) |
N/A | 名前: 改行文字 使用: 区切り記号 説明: 改行文字を使用して、配列構成ステートメントの行を区切ります。このコンテキストでは、改行文字とセミコロンは等価です。 例 配列作成コマンドの行を区切ります。 % These statements are equivalent
A = [12 13
14 15]
A = [12 13; 14 15] |
~ | 名前: チルダ 使用:
説明: チルダ記号を使用して、論理否定を表現したり、特定の入力引数または出力引数を抑制したりします。 例 行列の論理否定を計算します。 A = eye(3); ~A
A = [1 -1; 0 1] B = [1 -2; 3 2] A~=B
[~,~,iB] = union(A,B) 詳細
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= | 名前: 等号 使用: 代入 説明: 等号を使用して、変数に値を代入します。構文 メモ
例 行列 A = [1 0; -1 0]; B = A; B(1) = 200; |
< & | 名前: 左側の山かっことアンパサンド 使用: スーパークラスの指定 説明: 1 つ以上のスーパークラスをクラス定義内で指定します。 例 スーパークラスから派生するクラスを定義します。 classdef MyClass < MySuperclass … end 複数のスーパークラスから派生するクラスを定義します。 classdef MyClass < Superclass1 & Superclass2 & … … end 詳細:
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.? | 名前: ドット疑問符 使用: 名前と値の構造体のフィールドを指定 説明: 関数の引数の検証を使用する際に、名前と値の構造体のフィールドを、クラスの書き込み可能なすべてのプロパティの名前として定義できます。 例
function f(propArgs) arguments propArgs.?matlab.graphics.primitive.Line end % Function code ... end 詳細:
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string と文字の書式設定
特殊文字の中には、文字ベクトルまたは string のテキストでのみ使用可能なものがあります。これらの特殊文字を使用すると、改行やキャリッジ リターンの挿入、フォルダー パスの指定などができます。
次の表の特殊文字を使用して、文字ベクトルまたは string を使用するフォルダー パスを指定します。
| 名前: スラッシュとバックスラッシュ 使用: ファイルまたはフォルダー パスの区切り 説明: 数学演算子としての用途に加えて、スラッシュとバックスラッシュの文字は、パスまたはフォルダーの要素の区切りとしても使用できます。Microsoft® Windows® ベースのシステムでは、スラッシュとバックスラッシュは同じ効果をもちます。UNIX® ベースのシステムでは、スラッシュのみを使用しなければなりません。 例 Windows システムでは、バックスラッシュまたはスラッシュのいずれかを使用することができます。 dir([matlabroot '\toolbox\matlab\elmat\shiftdim.m']) dir([matlabroot '/toolbox/matlab/elmat/shiftdim.m']) UNIX システムでは、スラッシュのみを使用してください。 dir([matlabroot '/toolbox/matlab/elmat/shiftdim.m'])
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.. | 名前: 2 つのドット 使用: 親フォルダー 説明: 連続した 2 つのドットは、現在のフォルダーの親を指します。この文字を使用して、現在のフォルダーとの相対的なフォルダー パスを指定します。 例 フォルダー ツリーで 2 つ上のレベルに上がり、 cd ..\..\test 詳細
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* | 名前: アスタリスク 使用: ワイルドカード文字 説明: 行列乗算の記号であるだけでなく、アスタリスク 一般的にワイルドカードは、複数のファイルやフォルダーを処理するファイル操作で使用されます。MATLAB は名前内のすべての文字を正確に一致させますが、例外として、ワイルドカード文字 例 名前が dir('january_*.mat') |
@ | 名前: アット記号 使用: クラス フォルダーのインジケーター 説明: 例 クラス フォルダーを参照します。 \@myClass\get.m 詳細
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+ | 名前: プラス 使用: パッケージ ディレクトリのインジケーター 説明: 例 パッケージ フォルダーは常に +mypack +mypack/pkfcn.m % a package function +mypack/@myClass % class folder in a package 詳細
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通常のテキストとして入力できない特殊文字があります。代わりに、それらを表す一意の文字列を使用しなければなりません。次の表の記号を使用して、string や文字ベクトルを単独で、または compose
、sprintf
、error
などの書式設定関数と組み合わせて書式設定します。詳細については、テキストの書式設定を参照してください。
記号 | テキスト上の効果 |
---|---|
'' | 一重引用符 |
%% | 単一のパーセント記号 |
\\ | 単一のバックスラッシュ |
\a | アラーム |
\b | バックスペース |
\f | フォーム フィード |
\n | 改行 |
\r | キャリッジ リターン |
\t | 水平タブ |
\v | 垂直タブ |
\xN | 16 進数 |
\N | 8 進数、 |