起動オプションの指定
オペレーティング システム プロンプトからの起動オプション
起動オプションは、プログラム起動時に特定の操作を実行するよう MATLAB® に指示します。起動オプションは、コマンド フラグまたはコマンド ライン スイッチとも呼ばれます。オペレーティング システムのプロンプトから起動する場合は、オプションを matlab
コマンドの引数として指定します。たとえば、以下の場合はスプラッシュ スクリーンを表示せずに、MATLAB を起動できます。
matlab -nosplash
Windows® プラットフォームでは、起動オプションの前にハイフン (-
) またはスラッシュ (/
) を付けます。たとえば、-nosplash
と /nosplash
は同等です。
Windows システムのショートカットでの起動オプションの指定
選択した起動オプションを、Windows プラットフォームにある MATLAB 用ショートカットのターゲット パスに追加することができます。
MATLAB ショートカット アイコンの起動オプションを使用するには、以下の手順に従います。
MATLAB のショートカット アイコン を右クリックし、コンテキスト メニューから [プロパティ] を選択します。MATLAB のプロパティ ダイアログ ボックスの [ショートカット] ペインが開きます。
[ターゲット] フィールドに表示される
"matlab.exe"
のターゲットパスの後に起動オプションを追加して、[OK] をクリックします。
この例では、起動後に MATLAB results
スクリプトまたは関数を実行します。ここで、results.m
は起動フォルダー内または MATLAB 検索パス上にあります。[ターゲット] フィールド内のテキストは、次のようになります。
"C:\Program Files\MATLAB\R2016b\bin\matlab.exe" -r "results"
ステートメントは二重引用符で囲みますが、オプション (-r
) は囲みません。
セミコロンまたはコンマを使用して、複数のステートメントを区切ります。次の例は形式を short
に変更してから MATLAB コード ファイル results
を実行します。
"... matlab.exe" -r "format('short');results"
複数のオプションを空白で区切ります。次の例はスプラッシュ スクリーンを表示せずに MATLAB を起動し、MATLAB コード ファイル results
を実行します。
"... matlab.exe" -nosplash -r "results"
MATLAB 起動ファイルでの起動オプションの指定
startup.m
ファイルは、起動オプションを指定するために作成するファイルです。startup.m
ファイルを MATLAB 検索パス上のフォルダー内に作成します。startup.m
を使用すると、既定の検索パスを変更したり、ワークスペース内に事前に変数を定義しておいたり、グラフィックス オブジェクトの既定の設定を定義したりすることができます。たとえば、次のステートメントはユーザー定義フォルダー /home/myname/mytools
を検索パスに追加します。
addpath /home/myname/mytools
起動時に現在のフォルダーを mytools
に変更するには、[基本設定] ウィンドウの [一般基本設定] オプションにある [初期作業フォルダー] の値を次のように設定します。
/home/myname/mytools
起動時に、MATLAB は自動で matlabrc.m
ファイルを実行し、startup.m
が MATLAB 検索パス上にある場合はそれも実行します。matlabroot
/toolbox/local
フォルダーに格納されている matlabrc.m
ファイルの使用は、MathWorks® およびマルチユーザー システムのシステム管理者に制限されています。startup.m
ファイルの場所を確認するには、以下を入力します。
which startup
MATLAB で startup.m
ファイルが見つかると、ファイルのパスが表示されます。
メモ
MATLAB は、検索パス上にある、実行可能ファイルの拡張子をもつ startup
という名前のファイルを実行します。実行可能ファイルの拡張子の例として、.m
、.mlx
、.mlapp
などがあります。
Perl 変数を起動時に渡す
関数 matlab
の -r
オプションを使用して、Perl 変数を起動時に MATLAB に渡すことができます。一例として 1入力引数を取る MATLAB 関数 test
を使用します。
function test(x)
入力パラメーターとして定数ではなく Perl 変数を渡すには、以下の手順に従います。このコマンドにより MATLAB を起動し、test
の入力引数に 10
を与えて実行します。
以下のような Perl スクリプトを作成します。
#!/usr/local/bin/perl $val = 10; system('matlab -r "test(' . ${val} . ')"');
Perl インタープリターを使用してプロンプトで Perl スクリプトを実行します。
詳細については、matlab (Windows)
、matlab (macOS)
または matlab (Linux)
の -r
オプションを参照してください。
MATLAB からの Java の起動と呼び出し
MATLAB は起動時に javaclasspath.txt
と javalibrarypath.txt
ファイルを使って Java® クラス パスを作成します。詳細については、Java クラス パスおよびネイティブ メソッド ライブラリの特定を参照してください。
Java オブジェクトのメモリ割り当てについての詳細は、Java ヒープ メモリ基本設定を参照してください。
参考
matlab (Windows)
| matlab (macOS)
| matlab (Linux)
| 基本設定