Web ページとファイルのダウンロード
MATLAB® は、RESTful Web サービスからコンテンツを読み取るための 2 つの関数、webread
と websave
を提供します。関数 webread
を使用すると、MATLAB ワークスペースの文字配列に Web ページの内容を読み取ることができます。関数 websave
を使用すると、Web ページの内容をファイルに保存できます。
関数 webread
ではワークスペースに文字配列を作成できるため、Web ページの内容を MATLAB で取り扱う際に役立ちます。関数 websave
は、Web ページをローカル フォルダーに保存するのに便利です。
メモ
webread
が HTML を文字配列として返す場合、その特定の Web ページの HTML のみが取得されることに注意してください。ハイパーリンクのターゲットやイメージなどは取得されません。
Web ページにパラメーターを渡す必要がある場合、関数 webread
と websave
ではパラメーターを Name, Value
のペアの引数として定義できます。詳細については、webread
および websave
のリファレンス ページを参照してください。
例 — 関数 webread の使用
以下の手順では、MATLAB Central™ File Exchange (https://www.mathworks.com/matlabcentral/fileexchange/) に提出されたファイルを一覧する Web ページの内容を取得する方法を示します。結果は文字配列 fullList
に割り当てられます。
filex = 'https://www.mathworks.com/matlabcentral/fileexchange/'; fullList = webread(filex);
過去 7 日以内に File Exchange にアップロードされ、Simulink® という語を含むファイルのみのリストを取得します。webread
が Web ページに渡すパラメーターとして、duration
と term
を設定します。
filex = 'https://www.mathworks.com/matlabcentral/fileexchange/'; recent = webread(filex,'duration',7,'term','simulink');
例 — 関数 websave の使用
次の例は前節の手順を基にしていますが、内容がファイルに保存されます。
% Locate the list of files at the MATLAB Central File Exchange % uploaded within the past 7 days, that contain "Simulink." filex = 'https://www.mathworks.com/matlabcentral/fileexchange/'; % Save the Web content to a file. recent = websave('contains_simulink.html',filex, ... 'duration',7,'term','simulink');
MATLAB によって、Web ページは contains_simulink.html
として保存されます。出力引数 recent
は、contains_simulink.html
への絶対パスを含みます。関数 web
を呼び出して contains_simulink.html
をブラウザーに表示します。
web(recent)
このページには、MATLAB Central File Exchange にアップロードされたファイルへのリンクがあります。