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matlab (Windows)

Windows システム プロンプトから MATLAB プログラムを開始

説明

matlab は、Microsoft® Windows® システム プロンプトから MATLAB® プログラムを開始します このトピックでは、用語 matlab はユーザーが入力したコマンドを指し、MATLAB はプログラムを指します。

matlab コマンドは以下を実行します。

  • MATLAB ルート フォルダーを判別します。この値は関数 matlabroot から返されます。

  • コマンド ライン オプションを処理し、その他のオプションを MATLAB に渡します。

終了コードを取得するには、MATLAB を -wait オプションで開始します。

matlab option1 ... optionN は、指定の起動オプションを使用して MATLAB を開始します。

入力引数

すべて展開する

1 つ以上の起動オプション。以下の表にある有効な起動オプションに対応する文字列として指定します。

表示オプション

オプション結果
-noFigureWindows

MATLAB で Figure ウィンドウの表示を無効にします。

-nosplash

起動時にスプラッシュ スクリーンを非表示にします。

初期作業フォルダーを設定

初期作業フォルダーは、MATLAB 起動時における現在のフォルダーです。詳細については、MATLAB 起動フォルダーを参照してください。

オプション結果

-sd folder

MATLAB フォルダーを folder (string として指定) に設定します。

例: matlab -sd "C:\work"

-useStartupFolderPref

MATLAB フォルダーを、[基本設定][一般基本設定] ページにある [初期作業フォルダー] 基本設定で指定された値に設定します。

デバッグ オプション

オプション結果

-logfile filename

エラー ログ レポートを含むコマンド ウィンドウの出力を、filename に文字列としてコピーします。

例: -logfile output.log

-jdb portnumber

Java® デバッガーの使用を有効にします。Java デバッガーは portnumber に既定の設定である 4444 を使用して MATLAB と通信を行います。

ポート番号の指定はオプションです。ただし、複数の MATLAB セッションを実行中に Java デバッガーを使用するには、ポート番号を指定する必要があります。portnumber の値は 0 ~ 65535 の整数でなければなりません。システムで予約されている番号や、他のアプリケーションで現在使用中の番号は指定できません。

MATLAB スクリプトまたは関数の実行

オプション結果

-batch statement

MATLAB スクリプト、ステートメント、または関数を非対話型で実行します。MATLAB は以下を行います。

  • デスクトップなしで起動する

  • スプラッシュ スクリーンを表示しない

  • statement を実行する

  • -noFigureWindows オプションと共に使用されていなければ、Figure ウィンドウを表示する

  • ユーザーが生成したモーダル ダイアログ ボックスを表示するが、自発的なモーダル ダイアログ ボックスは表示しない

  • 基本設定の変更を無効にする

  • ツールボックスのキャッシュを無効にする

  • stdoutstderr にテキストのログを記録する

  • statement が問題なく実行された場合、終了コード 0 で自動的に終了する。それ以外の場合、MATLAB は非ゼロの終了コードで終了する

statement は二重引用符で囲まれた MATLAB コードです。statement が MATLAB 関数またはスクリプトの名前である場合、ファイル拡張子を指定しないでください。必要なファイルは、MATLAB 検索パスまたは起動フォルダーになければなりません。

非対話型スクリプトまたはコマンド ライン ワークフローで -batch オプションを使用します。このオプションを -r オプションと共に使用しないでください。

MATLAB のセッションがバッチ モードで実行されているかどうかをテストするには、関数 batchStartupOptionUsed を呼び出します。

例: -batch "myscript"

-r statement

MATLAB statement を実行します。このオプションは対話型ワークフローで使用します。このオプションを -batch オプションと共に使用しないでください。

メモ

初期作業フォルダーを設定するには、-sd オプションを使用します。以下に例を示します。

-sd folder

例: -r "disp(['Current folder: ' pwd])"

例: -r "myscript"

単一の計算スレッドの使用

既定の設定では、MATLAB は実行先コンピューターのマルチスレッド機能を利用します。

オプション結果
-singleCompThread

単一の計算スレッドに制限して MATLAB を使用します。このオプションは数値計算専用です。

カスタム Java クラス パスの検索の無効化

オプション結果
-nouserjavapath

javaclasspath.txt および javalibrarypath.txt ファイルの使用を無効にします。詳細については、Java 起動オプションの指定を参照してください。

OpenGL ライブラリ オプション

これらのオプションは、MATLAB で既知の問題があるグラフィックス ドライバーが検知された場合のソフトウェア OpenGL® ライブラリの使用を制御します。詳細については、特定の要件をもつグラフィックス機能を参照してください。

将来のリリースで、これらのオプションは削除される予定です。詳細については、バージョン履歴を参照してください。

オプション結果
-softwareopengl

MATLAB がソフトウェア OpenGL ライブラリを使用して開始するように強制します。

-nosoftwareopengl

OpenGL ソフトウェアの自動選択を無効にします。

COM サーバー オプション

オプション結果

-automation

MATLAB を Component Object Model (COM) オートメーション サーバーとして開始します。MATLAB はスプラッシュ スクリーンを表示せず、ウィンドウを最小化します。MATLAB への単一の呼び出しに使用します。

-regserver

MATLAB を COM サーバーとして Windows レジストリに登録します。

Windows レジストリを変更するには管理者権限が必要です。ユーザー アカウント制御 (UAC) の設定によっては、Windows コマンド プロンプトを右クリックして [管理者として実行] を選択する必要があります。このオプションが利用できない場合、システム管理者にお問い合わせください。

あるいは、MATLAB を MATLAB コマンド プロンプトから登録することもできます。以下を入力します。

regmatlabserver

詳細については、COM サーバーとしての MATLAB の登録regmatlabserver を参照してください。

-unregserver

MATLAB COM サーバー エントリをレジストリから削除します。

MATLAB の終了を待機

既定では、スクリプトから matlab コマンドを呼び出すと、コマンドは MATLAB を開始した後、直ちにスクリプトの次のステートメントを実行します。-wait オプションを使用して、MATLAB が終了するまでスクリプトを一時停止します。

オプション結果

-wait

MATLAB からの結果を処理するためにスクリプトで使用します。このオプションを付けて MATLAB を呼び出すと、結果が生成されるまでスクリプトは処理を続行できなくなります。

ライセンス ファイルの指定

詳細については、ネットワーク ライセンス ファイルの更新または変更を参照してください。

オプション結果

-c license

ライセンス ファイル license を使用します。ファイルは文字列、セミコロンで区切られたライセンス ファイル名のリストまたは port@host エントリとして指定します。複数のファイルを指定する場合、ファイル名をセミコロンで区切り、リスト全体を引用符で囲みます。ライセンス ファイルへのパスにスペースが含まれている場合は、パス名を引用符で囲みます。

例: -c license.lic

ヘルプ オプション

オプション結果
-h

MATLAB を開始することなくオプションを表示します。

-help

-h オプションと同じです。

-?

-h オプションと同じです。

すべて展開する

matlab -nosplash 
matlab -logfile output.log

コマンド ラインで終了ステータスを返すには、MATLAB を -wait オプションで開始します。

オペレーティング システムのプロンプトで、次のように入力します。

matlab -wait

ヒント

バージョン履歴

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