コントロール ポイント選択ツールの起動
コントロール ポイント選択ツールを使用するには、MATLAB® プロンプトで、cpselect
コマンドを入力します。引数として、レジストレーションするイメージ (移動イメージ) と比較対象のイメージ (固定イメージ) を指定します。
cpselect
コマンドは、他のオプション引数をもっています。既存のコントロール ポイントをインポートできるため、コントロール ポイント選択ツールを使用して、既存のコントロール ポイントの変更や削除、コントロール ポイントの追加を行うことができます。たとえば、3 番目の引数として構造体 cpstruct
を含めることで、コントロール ポイント選択セッションを再開できます。セッションの再開方法の詳細については、コントロール ポイントのワークスペースへのエクスポートを参照してください。
単純にするため、この例では移動イメージと固定イメージに同じイメージを使用し、事前のコントロール ポイントはインポートしません。実際の登録例で手順を確認するには、コントロール ポイントを使用した投影歪みのあるイメージのレジストレーションを参照してください。
moon_fixed = imread("moon.tif");
moon_moving = moon_fixed;
cpselect(moon_moving, moon_fixed);
コントロール ポイント選択ツールを起動すると、次の 3 つの主要要素が表示されます。
詳細ウィンドウ — ツールの最上部に表示される 2 つのウィンドウを「詳細ウィンドウ」と呼びます。これらのウィンドウには、ユーザーが取り扱うイメージのある部分の詳細が表示されます。移動イメージは左側に、固定イメージは右側に表示されます。
概要ウィンドウ — ツールの最下部に表示される 2 つのウィンドウを「概要ウィンドウ」と呼びます。これらのウィンドウでは、イメージ全体がウィンドウに合わせて表示されます。移動イメージは左側に、固定イメージは右側に表示されます。[表示] メニューを使用して、概要ウィンドウを表示するかどうかを制御することができます。
詳細四角形 — 2 つの概要ウィンドウでイメージに重ね合わさって表示される四角形を「詳細四角形」と呼びます。この四角形は、詳細ウィンドウの中で可視化されるイメージ部分を制御します。既定の設定では、詳細四角形は起動時に全体の 1/4 をカバーし、イメージの中心部に位置します。詳細四角形を動かして、詳細ウィンドウに表示されるイメージ部分を変更することができます。
次の図は、コントロール ポイント選択ツールのこれらの要素を示しています。
次の手順では、ナビゲーション支援ツールを使用してイメージを調べ、両方のイメージに共通する視覚的要素を探します。詳細については、両方のイメージに共通する視覚的要素の検出を参照してください。