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分散型パイプライン方式

分散型パイプライン方式とは

分散型パイプライン方式、つまりレジスタのリタイミングとは、設計の既存の遅延を移動して、機能的動作を維持しながらクリティカル パスを低減する速度の最適化です。この最適化によって、階層を維持しながらサブシステム内で遅延を移動します。

HDL Coder™ ソフトウェアでは、Leiserson-Saxe リタイミング アルゴリズムを変更したものを使用しています。

分散型パイプライン方式の利点とコスト

分散型パイプライン方式では設計のクリティカル パスを減らし、クロック速度とスループットを向上させることができます。

しかし、分散型パイプライン方式では設計にいくつかの遅延が必要となります。分散型パイプライン方式を利用するために設計に遅延を追加しなければならない場合は、設計の占める面積と初期のレイテンシが増加します。

参考文献

Leiserson, C.E, and James B. Saxe."Retiming Synchronous Circuitry."Algorithmica.Vol. 6, Number 1, 1991, pp. 5-35.