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fdesign.peak

ピーク フィルター仕様

構文

d = fdesign.peak(specstring, value1, value2, ...)
d = fdesign.peak(n,f0,q)
d = fdesign.peak(...,Fs)
d = fdesign.peak(...,MAGUNITS)

説明

d = fdesign.peak(specstring, value1, value2, ...) は、仕様が specstring に設定され、specstring のすべてのメンバーに値が指定されたピーク フィルター仕様オブジェクト d を構築します。使用可能な仕様オプションの一覧は次のとおりです。大文字と小文字は区別されません。

  • 'N,F0,Q' (既定)

  • 'N,F0,Q,Ap'

  • 'N,F0,Q,Ast'

  • 'N,F0,Q,Ap,Ast'

  • 'N,F0,BW'

  • 'N,F0,BW,Ap'

  • 'N,F0,BW,Ast'

  • 'N,F0,BW,Ap,Ast'

ここで、変数は次のように定義されます。

  • N - フィルター次数 (必ず偶数)

  • F0 - 中心周波数

  • Q - 品質係数

  • BW - 3 dB 帯域幅

  • Ap - 通過帯域リップル (デシベル)

  • Ast - 阻止帯域の減衰量 (デシベル)

仕様オプションの違いによって、結果として得られる仕様オブジェクトが異なり、使用可能な設計法が異なる場合があります。関数 designmethods を使用し、指定の仕様に対して使用できる設計法の一覧を取得します。次に例を示します。

>> d  = fdesign.peak('N,F0,Q,Ap',6,0.5,10,1);
>> designmethods(d)


Design Methods for class fdesign.peak (N,F0,Q,Ap):


cheby1

d = fdesign.peak(n,f0,q) は、既定の specstring ('N,F0,Q') を使用し、対応する値を nf0q に設定してピーク フィルター仕様オブジェクトを構築します。

既定では、すべての周波数仕様が正規化周波数単位であると見なされます。すべての振幅仕様はデシベル単位であると見なされます。

d = fdesign.peak(...,Fs) は、ピーク フィルター仕様オブジェクトを構築し、フィルターを適用する信号のサンプリング周波数を指定します。Fs は、指定する他の数値の後でスカラーとして指定しなければなりません。Fs を指定した場合、指定された他のすべての周波数値と同じように、Hz 単位であると見なされます。

d = fdesign.peak(...,MAGUNITS) は、ノッチ フィルター仕様を構築し、指定される振幅仕様の単位を指定します。MAGUNITS は、'linear''dB''squared' のいずれかにすることができます。この引数を省略すると、'dB' であると仮定されます。振幅仕様は、指定方法にかかわらず、常にデシベル単位に変換されて格納されます。Fs が指定された場合、MAGUNITS は入力引数リストの Fs に従わなければなりません。

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80 dB の阻止帯域の減衰量をもつチェビシェフ II 型ピーク フィルターを設計します。

d = fdesign.peak('N,F0,BW,Ast',8,.65,.02,80);
Hd = design(d,'cheby2','SystemObject',true);
fvtool(Hd)

Figure Figure 1: Magnitude Response (dB) contains an axes object. The axes object with title Magnitude Response (dB), xlabel Normalized Frequency ( times pi blank rad/sample), ylabel Magnitude (dB) contains an object of type line.

バージョン履歴

R2011a で導入